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歌と音楽、やさしさと殻を破ること


歌や音楽には、その人の人間性がにじみ出るもの。
それはテクニックだけではなく、その人がどんな人生を歩んできたのか、どんな想いを抱えているのか——すべてが音に宿るから。

そして「やさしさ」とは、ただ柔らかく包み込むものだけではない気がします。
時に厳しさの中にも、真剣に向き合う姿勢の中にも、静かに息づいているもの。
言葉にしなくても、胸にじんわりと伝わってくるもの。

「あなたのため」と言わなくても、そっと寄り添う。
「わかってるよ」と言わなくても、ちゃんと感じている。

今年のap bank fesのテーマは 「殻を破る」。
この言葉には、今までの自分を超えて、新しい自分へと変化していくという強いメッセージが込められているように感じます。

でも、「殻を破る」とは、ただ勢いよく突き進むことだけではなく、そこに やさしさ が必要なのではないでしょうか。

何かを変えようとするとき、人は不安や恐れを感じるもの。
でも、誰かがそっと背中を押してくれたり、そばにいてくれることで、一歩踏み出せることもある。
無理やりこじ開けるのではなく、 やさしさがあるからこそ、自然に殻が割れる こともあるのかもしれません。

それこそが、今の時代に必要とされる音楽の役割なのかもしれません。

私は、このフェスに関わる小林さんや桜井さんをはじめ、皆さんの想い──何を伝えたいのか、どう伝えたいのかを、しっかりと受け取りたいと思いながら参加しました。

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