空へ託す祈り 〜長崎平和公園の母子像〜

長崎の平和公園には、世界中から寄せられた多くのモニュメントが立ち並んでいます。

それぞれが平和への願いや歴史の記憶を刻んでいて、足を止めずにはいられないものもありました。

その中で特に心に残ったのが、母が子どもを高く抱き上げるモニュメント。

私が訪れた日は、雲一つない澄み渡る青空。
母はその空に向かって、まるで子どもを未来へ送り出すかのように、しっかりと腕を伸ばしていました。

戦争の悲しみを乗り越え、平和な世界への願いを込めて作られたこの彫刻。
無言のままに、多くのことを語りかけているようでした。

今年は、長崎に原爆が投下されてから80年という節目の年。
過去を忘れず、平和への祈りを未来へつなげていく大切さを、改めて感じる時間となりました。

このモニュメントが伝えようとしている想いを、少しでも感じてもらえたら嬉しいです。