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【校則: 髪の毛を染めたらだめ】への答え方
先生をしながら、どうしても心から納得していないことがあります。
制服や、化粧、髪の毛などの身だしなみを事細かに注意することです。
日本に住んでいる皆さんなら、義務教育の過程を必ず辿るので、中学校までのご経験があるかと思います。私は今高校教諭という立場ですが、皆さんが学生時代に経験された通り、
髪の毛は縛りなさい!
スカートは膝上何cm!
第一ボタンは閉めなさい!制服を変形させない!
等の指導をする側になっているわけです。
確かに、この規則たちのお陰で、日本はとても素晴らしい一面を持った国であると思います。
例えば、電車やお店、トイレなどでもしっかり列をつくって待つことができるように、団体としての協調性を持ち、時には個人を抑制し団体を優先させることができます。他国に比べポイ捨てが少ないように、他者に見られている、もしくは他人に迷惑をかけるといけないという気持ちを持っています。
など、自制心を持ち、まわりとの兼ね合いをはかりながら自分の個をうまくはめ込んでいくことがとても上手な人が多いような気がします。
今、時代は急激に変化し、そしてグローバル化も進んでいます。これからを生きていくためには、大きいものに個を埋めてまかれていくよりも、個が大きいもの(会社やグループ等)と存在を並べ、個で十二分にも輝けるくらいの発信力や表現力を持つことの方が重要だと言われています。
制服の着こなしや髪の毛は、自分を表現するひとつの手段ではないか、、?
と思ってしまうわけです。
確かに、会社において、こうしろ!という命令に純情に従う部下たちは必要かもしれません。
制服をきちんと着こなしていれば、世間から子どもたちを守ってあげられるかもしれません。
でもそれは、どんな世間なのでしょうか。
制服はこう着るべきだという偏見が凝り固まった世間なのではないでしょうか、、?
命令に従うだけの毎日に、どんな創造豊かな人生が作れるのでしょうか、、?
私は、自分がそうであったように、自分自身を表現することが苦手でした。みんなと揃っていることに、安心感を覚えていました。
自分自身を見つめる代わりに、どうやってうまく溶け込むか、どうやったら世間の理想を歩めるのかを探していました。
でもふと気づくときがありました、
これは私の人生を生きているんじゃない。
まわりが思う理想に合わせているだけなんだ。と。
しかし、やはり就職等の現実を考えると、そういう身だしなみは第一印象としても大切になってくるわけです。
そして、これらの規則が今の日本のいいところを作っているのも分かります。
なんで髪の毛染めたらだめなの?
に、うまく心からの返事ができずに、なんとなくもやもやしています。