クレイジーファーザー②
前回チョロっと言ったが私の顔はめちゃくちゃ父親似である
おじいちゃんのお葬式の時に旅館に仕出し料理を食べに行き、私はすっぴんのままトイレに行ったらちょうどお酒を卸しに来ているおじさんとすれ違った
そのおじさんはなんと父親の同級生だったらしく、タバコ休憩に外に出た父親とそのおじさんが出くわし
「あれ!原(父親仮名)くんやん久しぶり!
さっきな、原くんと同じ顔の女の子がおったんやけど!!!」と興奮気味に言われたらしい
父親は「娘や……」とだけ言ったという
ドッペルゲンガー扱いである
その他にも旅行に行った写真を母方の祖父にこっそり見せたら
「同じ顔やないか!」と言われた
同じ顔なんです本当に
間違いなく父親の子なんです
母親にはあまりにも似てなさすぎてほんまに親子?と言われることも多い
ほんまの親子じゃなかったらどれだけ良かったか…
取り違え説も願ったが私の誕生日に生まれたのは私と男の子1人だけだったらしい
ちなみに母親と父親の出会いもクレイジーだ
当時好きな人に振られて放心状態で原付を運転して赤信号に気付かず進んだ母親を轢いたのが父親だった
被害者と加害者の関係が何をどうやったら結婚までいくんや
まあ離婚するわけですけどもね ハハッ!
ちなみに私と父親が過ごした年数よりも私と猫が過ごした年数の方が長い
猫の勝ちである
前回話したプレゼントの話だが考えてみれば数年前のクリスマスプレゼントは中古というか展示品として使用されていたノートパソコンだったしその翌年はメルカリで買ったおたんこナースの中古のコミックだった
メルカリの出品者から直接送られてきたからマジでビビった
清水ミチコのライブDVDと一緒になぜか海外版トトロのBlu-rayが送られてきたり毎年訳の分からんものが送られてきていた
大喜利か?
昔岡山の鷲羽山ハイランドに行った時、立ち乗りのジェットコースターに乗った
立ち乗りというかスプリングの効いた椅子的な物に跨って乗る乗り物である
乗り終わってから父親が股間を抑えて蚊の鳴くような声で
「金玉イタイ………」と呟いていた
ジャンプの時に強打したらしい
父親の口から金玉とか聞きたくなかったが私も私で「私の故郷(ふるさと)が……」と思ってしまった
娘も最低である
その他にもヒッチハイクしている女の人を乗せたり(知らない人の車に乗ってはいけません、絶対に)
(女の人はなにかの演奏者だったらしく後日ライブに行ったとか行かんかったとか)
金曜の夜に思い立って富士山を見に夜通し車を運転したり
あまりにもフリーダムである
私が小さい頃に何も知らず母親について行ったとはいえ母親は冗談じゃなくガチで頭がおかしいので離婚して他人として自由に生きている父親が羨ましく憎たらしくもあった
今は訳あって連絡もとっていないし今後関わるのも控えたいレベルで無理なので(まあクローゼットに使用済み生理ナプキン隠してる人やし)
そんなこともあったねえ的なやつ
まあどこかで生きといてくれたらそれでいいよ
終わり