日々好日と日日是好日

先日、Audibleのおススメに森下典子の「茶の湯の冒険 「日日是好日」から広がるしあわせ」が上がってきた。

何の基礎知識も前情報もなく、なんとなく面白いのかな?と思い聞きはじめたところ、どうやら茶道の映画の話らしいというのが分かり、まぁ良いか。とそのまま聴いてみた。どうやら樹木希林が最期にでた映画でもあるらしい。

映画を見ていない、どころか、映画そのものの存在や原作も知らない、中で、なぜか最後まで、楽しみながら、話を聞くことができた。
エンタメ音痴の私も、樹木希林くらいはわかる。
せっかく最後まで聞けたので、これは映画を見てみなければ。ということで、アマプラで話の元になる映画も見てみた。

結果、「面白かった」というよりも、「良い時間を過ごせた」が何となく印象として残った。面白くもあったのだけれども。

ところで、私はここ2年ほど、倫理法人会に加入し、モーニングセミナーとやらに参加している。休み休みだが、続けて通えているのには褒めてあげたい。何しろ、私には「倫理教育」たるものを受けた経験が少なく、人間的に倫理観が欠損しているという大きな問題点がずっとある笑
日々の積み重ねで補う他ないのだ。

さて、その倫理の学びの中にも「日々好日」というものがある。
これがあるから、先の映画や本にも、親近感を覚えたのだと思う。

この「日々好日」と「日日是好日」同じものか?
結論からすると同じものではない。「是」の有無だけの違いではあるが、ニュアンスが大きく異なる。
以下ChatGPTのまとめを貼るが、「微妙な違い」と言っているが個人的には随分違うと感じている。

日々好日(にちにちこうじつ)」と「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」は、どちらも日常を肯定的に捉える禅の教えに関連していますが、ニュアンスや意味には微妙な違いがあります。

1. 日々好日(にちにちこうじつ)
意味: 「毎日が良い日」「日々を快適に過ごす」という意味で、日常の中に幸せや喜びを見つけることを表しています。
ニュアンス: 日々を前向きに生きる姿勢や心の持ち方を強調し、毎日を良いものとして受け入れることを意識します。
2. 日日是好日(にちにちこれこうじつ)
意味: 「どんな日も良い日である」という意味があり、禅の思想に基づいた深い哲学的な表現です。良い日や悪い日があるという固定観念を超えて、どんな日もそのまま受け入れ、良しとするという意味があります。
ニュアンス: 特定の出来事や状況に左右されず、ありのままの日々をそのまま肯定する姿勢が強調されます。晴れの日も雨の日も、全ての出来事が「好日」であるという受容的な考え方です。

違いのまとめ
**「日々好日」**は、日々の生活の中で前向きな気持ちを持ち、幸せを見つけることに重きを置く表現です。
**「日日是好日」**は、良い日悪い日という区別を超え、あらゆる日をそのまま肯定するという、より禅的な無分別の思想を反映しています。
「日日是好日」は特に茶道などの文脈でもよく使われ、日常の中にある全ての瞬間をそのまま尊重する姿勢を表しています。

ChatGPTより

「日々好日」は己が主役で日々をどう受け取るかあり、「日日是好日」は主役を定義せず全てを受容する。
そんな受け取り方を私はしました。

「達人」か「仙人」か。
そんな違いかな。

正しいかどうかは知らないが。
まぁだから何。でいいんだけれども。

そんなことを考えるのも、日ごろ自分の思考にない学びの機会があるからだろうと、早起きして勉強に行くのも悪くないな。と改めて感じています。

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