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144時間トランジットビザ免除で日本→深圳→香港



1.広東省の144時間トランジットビザ免除



中国の144時間トランジットビザ免除とは、トランジット客はビザが免除されて144時間まで臨時入国し、観光やビジネス・親族訪問等に活用できる制度です。ここでいうトランジットとはA国(香港、マカオ、台湾含む)→中国→B国(同様)と移動することです。この制度の「トランジット」には移動する以上の意味は全くありません。




広東省は一体運用を行なっており、定められた口岸(イミグレ)から144時間トランジットビザ免除で入国すると、広東省一体に滞在できます。香港、マカオが隣接しているため、香港やマカオに抜けたいと思う人も多いと思います。そんな旅行客に配慮して、36の口岸(イミグレ)から出国できます。ただし、入国は空路のみで広州、深圳、揭阳潮汕の3空港限定なのでご注意ください。





今回はセントレアから深圳まで深圳航空、滞在可能地域の広東省を観光して、広州から香港西九龍駅まで高速鉄道、香港からは香港エクスプレスでセントレア。こんなルートで144時間トランジットビザ免除を試してみたいと思います。セントレア→深圳→香港のトランジット客なのでノービザで入国できます。





トランジットビザ免除では出国時に第三国へ抜けるEチケットを持っていることが条件ですが、144時間以内に香港・マカオに行くことが証明できる書類の提示でも認められるようです。ジェトロが広州出入国国境検査本部に行ったヒアリングによると、証明書類として認められるのは、高速鉄道、船や高速バスの予約はもちろんのこと、香港・マカオから第三国への航空券や香港・マカオのホテルの予約票、香港・マカオで開催されるイベントの参加証など。つまり、予約証明ができない徒歩での出国でも大丈夫ということですね。







2.セントレアでのチェックイン


144時間トランジットビザ免除自体を知らないスタッフさんはほとんど見かけなくなりましたが、今回は日本→深圳→(陸路)→香港ということで、チェックインはどうなることやら心配でした。最初に深圳航空(ANAのスタッフさん)のチェックインでは、とても親切に対応していただき感謝です。レアケースらしく、というより初めてのケースらしく時間を掛けさせて申し訳ないです。






まずは、私から日本→深圳→(陸路)→香港でも144時間トランジットビザ免除適用になること、香港西九龍駅がトランジットビザ免除の出国ポイントとして認められてることを説明。いろいろ調べてもらい、その点は比較的早く納得していただきました。





高速鉄道のチケット詳細も必要というので、その場でTrip.comからチケットを取りました。さきほどリンクを貼ったジェトロの記事どおり、香港までの交通機関の予約証明がなくても、香港のホテル予約や、香港から出発するフライトチケットの提示でも144時間以内に香港へ向かうことの証明になります。ただ、流石にそこまで説明して、手を煩わせるのも悪いと思って素直に高速鉄道のチケットを取ってしまいました。高速鉄道の時間や列車番号をお伝えしました。つまり、徒歩での香港入りでも問題なく乗せてもらえるかは未確認。申し訳ありません。親切な方だったので、しっかり説明したら大丈夫だったと思いますが。





20分程度掛かってしまい、今までで最長のチェックイン手続き。やはり、かなり慣れた方以外はお勧めできないと感じました。今回は日本発だから詳しくお伝えできましたが、私も海外でここまで説明する自信はありません。とにかく、トランジットビザ免除で深圳へ行ってきます!


3.深圳空港でトランジットビザ免除入国


深圳空港には24/144時間トランジットビザ免除のエリアがあり、黄色いベストを着た案内スタッフが複数人待機しています。名札を見てみると深圳航空のスタッフが案内をしているようでした。臨時入境カードを記載したら、スタッフに声を掛けて内容を確認してもらいます。深圳までの搭乗券、ホテル予約確認書、香港までの高速鉄道の予約確認書まですべてチェックされました。高速鉄道のチケットはセントレアでのチェックイン時に急遽予約したので、印刷はしてません。スタッフがスマホで画面を撮影してそれを印刷しに行くのを待ったりと余計な時間が掛かりました。やはり、深圳に関しては予約関係は、すべて印刷して持参した方が良さそうです。






ひと通り確認が終わると、パスポートと確認書一式を持って行ってしまいました。10分くらい待ったでしょうか。審査官から手招きされて、臨時入境許可シールを貼ってもらうだけ。なるほど!スタッフがしっかりチェックして、審査官に引き渡し再チェックしているよう。入国審査時には質問もなく、顔認証と指紋認証だけ。審査官の質問に緊張する私としては、なかなか良いシステムだなと思いました。ただ、30分くらい待ったので、時間はかなり掛かりました。当たり前ですが、深圳のスタッフや審査官は広東省の144時間トランジットビザ免除について理解してるので、高速鉄道で香港に向かうことについては何の問題もありませんでした。ともかく、ノービザでの入国成功!







深圳から144時間トランジットビザ免除で入国すると、広東省全域に滞在できる。


4.香港西九龍駅で出国


開平南駅から香港西九龍駅まで高速鉄道で向かいます。中国側の出国も香港西九龍駅で行うので、香港西九龍行きの高速鉄道でも、乗り方は変わりません。






香港西九龍駅についたら抵港の表示に従って進むと、中国の出国審査があります。特にトランジットビザ免除についての質問もなく秒で終わりました。







次に香港入国ですが、10月16日からアライバルカードの記入が不要に!ちょっと書くくらい大した手間ではないと思っていましたが、無いなら無いでやはり楽ですね!







香港西九龍駅の様子。






144時間トランジットビザ免除でセントレア→深圳→香港西九龍駅の旅。一番面倒なのはやはりエアラインのチェックイン時。それ以外は非常にスムーズでした。今後も広東省への旅行の際は香港へ抜けるパターンで、トランジットビザ免除を有効活用致します。

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