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結婚のメリットは、「僕ら夫婦の話ですので」で話を断ち切れるところだ
今回のかきあつめのテーマは「結婚」。やー、難産である。書きづらい。かきあつめの記事でここまでキチンと弱音を吐くのは初めてだ。やぁ、既婚男性として書ける内容だと既に円さんの記事で100点を叩き出されてしまっているのが原因だろう。ここまで誠実で、かつ優しい記事はそう存在しない。
筆者は2016年に結婚し、そろそろ6年目を迎える。奥さんとは学生から交際しており、過ごした期間は10年以上にあたる。夫婦仲も良いと自負しており、書けそうな話もある。ただ、どうもまとまりが悪くなる。
仕方がないので、ストーリーでなく、我々夫婦の結婚感についてツラツラと書くことにした。
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以前、飲みの席で「結婚はいいものですか?」と質問を受けたことがある。それに対し、「人それぞれだ」としながら「今のところ、個人的には良かったものとしている」と回答した。
2つ目の質問に「なんで結婚しようと思ったんですか?」とあり、悩んだ末に「なんとなく」と答えた。付け足しで、「なんとなく、結婚することによるデメリットより、結婚しないことによるデメリットのほうが大きいと感じたから」とした。
説明はこうである。奥さんとは学生の頃から交際しており、ある程度その期間が長くなると「結婚は?」みたいな話が出てくるようになる。それに答えるのが面倒くなったから結婚した。結婚すれば何も言われなくなる。ただそれだけだ。結婚しても生活も関係性もなにも変わっていない。
振り返っても「そのとおりだなぁ」と思う。繰り返しになるが、そう考えると「結婚」は良い。何か言われたときに「僕ら夫婦の話ですので」と片付けれる。口を出したくなる人間はどのコミュニティにもいるが、ここまで言ってそれでも入ってくる人間はそうはいない。筆者が考える「結婚」の良いところはそれくらいだ。そしてこの考えは夫婦で共通している。
逆を言うならば、上記の口を出してくる人間に対して「うっせぇバカ、死ね!」と返せる人であったなら、決して結婚でなくても良い気がしている。僕ら夫婦はメンドイので「結婚」という選択肢をとっただけで、事実婚という関係性もありだろうし、ただの同居人という関係性も人によっては都合良いかもしれない。
ここまでくると「結婚によるデメリットはないのか?」とあるかもしれない。奥さんの回答を聞いてみよう。なになに、「既に答えている」だって?ただ、「結婚によるデメリットより、結婚しないことによるデメリットのほうが大きい」と感じているから結婚が続いてるだけで、結婚によるデメリットが上回った場合は、結婚の解消もありうる、と。はっはっは、なんともドライでたくましい女性ではないか。
とまぁ茶番をしたが、そうなのだ。我々夫婦は普段からこんな話をしており、共通認識をとっている。もちろん、筆者は奥さんのことを好きで愛しているから夫婦として関係性を続けれているし、解消しないことを望んでいる。だがまぁ、諸行無常という言葉があるように、不変は約束されるものではないと認識している。
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以上が我々夫婦の結婚感である。書いているうちに、「結婚」という言葉に度々紐づく「~べき論」に対して一石を投じたくなり、このような話にしてみた。
反論も存在するだろうが、やはり「結婚でなければいけない」ものであるのかは現時点では疑問視している。ただ、これは筆者の知識・思考不足によるものもあるので、誰か議論をしてみたいものだ。
また、「結婚したい」という感情に対して否定することもないし、「したいけど出来ない」という論点では話をしていないことを記しておく。
どうだろう。同じようなスタンスの人が少しは気が楽になってくれたら、嬉しいなぁ。
記事:アカ ヨシロウ
編集:鈴きの彩子
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