単焦点レンズでスナップを撮る魅力:35mm・50mmが教えてくれる写真の力
写真を撮る際に、どんなレンズを使うかは重要な選択です。その中でも、単焦点レンズの35mmや50mmを選ぶことは、写真を撮る技術や感覚を磨くうえで非常に効果的です。私がPASHA STYLEのオンラインサロンで編集長から「50mmをつけっぱなしにしてそれだけで写真を撮れ」とアドバイスを受けてから、単焦点レンズを使うことで写真の考え方が大きく変わりました。本記事では、その体験と単焦点レンズの魅力をお伝えします。
(この号には私の写真が掲載されていますが、「LUMIX S PRO 50mm f1.4」で撮ったものです。)
単焦点レンズの魅力
1. 画角が固定されるからこそ考える力が養われる
ズームレンズとは異なり、単焦点レンズでは画角が固定されています。50mmを使い始めた頃は、「もう少し広く」「もう少し寄りたい」と思う場面が多々ありました。しかし、レンズを変えたりズームしたりできない環境で撮影を続けることで、「自分が動いてフレームを決める」という基本的な力が磨かれます。
50mmの画角は人間の視野に近いため、自然な視点で構図を考えることができ、スナップやポートレートの撮影においてその効果を強く実感しました。
2. 限られた画角で切り取る力がつく
固定された焦点距離では、余計な情報をフレームに入れないための選択が必要になります。これにより、「何を撮りたいのか」を明確に意識するようになりました。
特に50mmでのスナップは、シンプルな構図でありながら深いストーリーを表現する力を鍛えてくれました。
3. ボケ感と立体感を活かせる
50mmや35mmの単焦点レンズは、明るい開放値(F1.4やF1.8など)を持つことが多く、美しいボケ感を得られます。これにより、背景をぼかして被写体を引き立てたり、立体感を強調したポートレートを撮ることが可能です。
編集長のアドバイスが変えた写真観
PASHA STYLEのオンラインサロンで編集長から「50mmをつけっぱなしにしてそれだけで写真を撮れ」と言われたとき、初めは半信半疑でした。しかし、そのアドバイスに従い、しばらく50mmでスナップやポートレートを続けていくうちに、自分の写真の考え方が変わっていくのを感じました。
構図力が向上:余計な要素を排除し、必要なものだけをフレームに収める練習ができた。
切り取り力が向上:画角内で「何を伝えたいか」を考える力がついた。
動いてフレームを決める習慣:被写体の位置や背景を考え、自分が積極的に動くことでより良い写真が撮れるようになった。
その結果、50mmは「制約」ではなく「自分の一部」のような感覚になりました。
現在のスタイル:35mmと50mmの選択
50mmが私の写真観を変えてくれたのは間違いありません。そして現在では、シーンに応じて35mmも併用しています。
50mm:被写体をしっかり際立たせるポートレート撮影や、背景の情報量をコントロールしたいときに最適。
35mm:広めの画角を活かし、背景や周囲の環境も含めて物語性を伝えるスナップ撮影に最適。
特にスナップやポートレートでは、この2本だけで十分対応できると感じています。
単焦点レンズを使うことで得られるもの
単焦点レンズの35mmや50mmを使い続けることで、以下のような力が身につくと実感しました。
「見る力」と「撮る力」が高まる
フレームに収めるべき要素を見極める力が養われます。写真のコンセプトが明確になる
限られた画角で表現するため、「何を伝えたいか」を考える癖がつきます。撮影がシンプルに楽しくなる
余計な機材や設定に悩むことなく、純粋に写真を楽しむことができます。
まとめ
単焦点レンズの35mmや50mmは、写真を撮る楽しさと奥深さを教えてくれるツールです。編集長からのアドバイスで50mmを使い始めた経験は、私の写真観を大きく変え、現在もその影響でこの画角を愛用しています。構図や切り取り力を鍛えたい人、写真に深みを持たせたい人には、ぜひ一度この焦点距離に挑戦してみることをおすすめします。
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