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カメラのグローバルシャッター化は何をもたらすのか?
1. 歪みやフリッカーの解消
これまでのローリングシャッター方式では、高速で動く被写体を撮影した際に「ローリング歪み」と呼ばれる現象が発生しやすかった。また、LED照明のフリッカーによって、動画撮影時にちらつきが生じる問題もあった。しかし、グローバルシャッターはセンサー全体を同時に露光するため、これらの問題を根本的に解消することができる。
2. ストロボ撮影の自由度向上
従来のフォーカルプレーンシャッターを使用するカメラでは、高速シンクロに制限があり、ストロボ撮影時に「幕切れ」現象が発生することがあった。グローバルシャッターが普及すると、どのシャッタースピードでもストロボが完全に同調し、幕切れの心配がなくなる。これにより、クリエイティブなライティングの自由度が大幅に向上する。
3. 光量の最適化
現在のカメラでは、高速シンクロを行う際に大光量のモノブロックストロボが必要になることが多い。しかし、グローバルシャッターではその制約がなくなり、より小型のストロボやLEDライトでも十分な光量が確保できるようになる可能性がある。これにより、ライティング機材の軽量化が進み、機動力の向上が期待できる。
4. モノブロックストロボの将来的な不要化
グローバルシャッターの普及によって、モノブロックストロボの必要性が低下する可能性がある。特に、動画と静止画の両方をシームレスに撮影するケースでは、ストロボではなくLEDなどの定常光を活用する場面が増えるかもしれない。これにより、従来のストロボ機材市場が変化することが予想される。
5. 従来のローリングシャッター機の価値下落
グローバルシャッターが標準化すると、ローリングシャッター方式のカメラの市場価値は大きく下落する可能性がある。特に、動画撮影やハイエンドのプロフェッショナル用途では、グローバルシャッターがないカメラは選択肢から外れることになるかもしれない。
まとめ
グローバルシャッターの普及によって、カメラの撮影技術は大きく進化し、ローリングシャッター特有の欠点が解消される。これにより、ストロボ撮影の自由度向上や、よりシンプルなライティング機材の活用が進み、従来の撮影環境が一変する可能性が高い。将来的には、グローバルシャッターが当たり前となり、今あるカメラの価値観が大きく変わる時代が到来するかもしれない。
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