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自然光ポートレート派である理由

ポートレート撮影にはさまざまなアプローチがありますが、私は断然「自然光ポートレート派」です。その理由は、シンプルでありながら美しい情景を手軽に作り出せるからです。


モノブロックストロボを使った経験

もちろん、モノブロックストロボを使って"アー写ごっこ"をしたこともあります。ストロボで光を自在に操り、自分だけの理想のライティングを作り出す過程は、とても楽しい体験でした。

例えば、逆光風に作り出したり、ドラマチックな陰影をつけたりと、ストロボを使うことで得られる表現の幅は驚くほど広がります。撮影が進むにつれて、「こんな光を作りたい!」というアイデアがどんどん湧いてきて、撮影にのめり込んでしまいます。


でも、準備がとにかく大変

しかし、ストロボ撮影には避けて通れない問題もあります。それは、「準備の大変さ」です。ライティング機材をセッティングし、電源を確保し、光量や角度を調整する……これらの作業は、撮影そのものよりも時間と労力を要します。

さらに、ライティング機材は高価なものが多く、揃えるだけでも結構なお金がかかります。「今日はストロボ撮影をしよう!」と思い立つにも、気合いと勢いが必要です。結果として、気軽に撮影を楽しむというよりは、計画的に取り組むプロジェクトのような感覚になってしまうことが多いです。

加えて、ライティングなど技術的な部分に集中するあまり、モデルとのコミュニケーションが疎かになってしまうケースもありました。写真において、モデルとの信頼関係や自然な表情を引き出すことがどれほど重要かを実感したことで、もっと気楽にコミュニケーションをとりながら撮影を楽しみたいと思うようになりました。


自然光の魅力

一方、自然光を使ったポートレート撮影は、こうした煩わしさが一切ありません。カメラとレンズさえあれば、すぐに撮影を始められる手軽さが魅力です。特に屋外での撮影では、時間帯や天候によって変化する光をそのまま活かすことで、ストロボでは再現できない自然な情景を作り出すことができます。

また、自然光ポートレートは準備が少なくて済む分、被写体とのコミュニケーションに集中できる点も素晴らしいです。モデルの動きや表情を捉えることに意識を向けやすく、より感情豊かな写真を撮ることができます。


結論

ストロボ撮影には独自の魅力がありますが、私は自然光ポートレート派です。その手軽さと美しさ、そして情景そのものを活かした撮影スタイルが、私にとって心地よいからです。

もちろん、どちらが良いかは撮影者次第。ストロボでドラマチックな光を作る日もあれば、自然光でありのままの情景を切り取る日もあります。どちらのアプローチも、自分なりの表現を楽しむための選択肢です。

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