見出し画像

【灯台が導く絶景の旅】『のぼれる灯台16』

海辺にそびえる白亜の灯台、その美しさと物語を紡ぐ写真集『のぼれる灯台16』。この一冊は、全国の「参観灯台」と呼ばれる実際に登れる灯台を巡り、出会った絶景を丁寧に描いたフォトエッセイです。青い空、青い海、そして灯台の白が織りなすコントラストに、思わず息を呑む瞬間を味わえます。


灯台があるから、行きたい場所がある

灯台とはただの目印ではなく、時には旅人の行き先を導くシンボルでもあります。この本では、「行きたくなる灯台」の魅力を鮮やかに伝えています。それぞれの灯台が持つ独自の歴史や、周囲の風景との調和が、美麗な写真と共に語られています。


旅のはじまり:犬吠埼灯台

1基目に紹介されている犬吠埼灯台は、海に向かってまっすぐ伸びる真っ白な塔。関東の太平洋側を象徴するような景色と、灯台から見下ろす波打ち際の絶景が、旅の期待を膨らませます。灯台の内部がどのような作りになっているのかが写真と文章で詳細に描かれており、実際に登っている気分になれました。


日本各地の絶景灯台

15基+番外編として紹介される灯台は、どれも個性豊か。例えば、野島埼灯台では房総半島の絶景が広がり、潮岬灯台では本州最南端の風を感じることができます。また、出雲日御碕灯台では日本海に沈む夕日が描かれ、心に響くような静寂と美しさが際立ちます。

沖縄の残波岬灯台や平安名埼灯台では、エメラルドグリーンの海に浮かぶ灯台の姿が印象的で、「いつか自分の目で見たい」と思わせる写真が満載です。


番外編:神子元島灯台の孤高の美

番外編として紹介される神子元島灯台は、アクセスの難しさが逆に特別感を演出しています。荒波に囲まれた孤島の上に立つ灯台は、「人々の生活を守る」という使命感を強く感じさせました。このような物語を知ると、灯台がただの建築物ではなく、人々の営みを支える存在であることを改めて実感します。


感想まとめ

『のぼれる灯台16』は、灯台という建築物が持つ美しさと、それが立つ場所の魅力を存分に伝える一冊です。写真の美しさはもちろん、軽快な文章が旅心を刺激し、「次の休日に灯台巡りをしてみようかな」と思わせてくれます。灯台好きにはもちろん、これまで灯台に興味がなかった人にもおすすめの本です。

海と空、そして灯台の調和に癒されながら、次の旅の目的地を探してみてはいかがでしょうか?


(この記事には、アフィリエイトリンクを含みます。)


いいなと思ったら応援しよう!