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iPhone 16 ProでWi-Fi回線速度を測定してみた:OCN+フレッツ光クロス環境編

最新のiPhone 16 Proは、Wi-Fi 7に対応した初のスマートフォンとして大きな話題を呼んでいます。その通信性能を活かすには、高速なインターネット回線と対応ルータが必要です。今回、プロバイダにOCN、回線にフレッツ光クロス(10Gbps)、ルータには**NEC Aterm AM-AX11000T12(ブリッジモード)**を使用して、iPhone 16 Proで回線速度を測定しました。

Wi-Fi環境はWi-Fi 6E対応のルータを使用しており、iPhone 16 ProのWi-Fi 7がどこまで性能を発揮できるのかを検証します。


使用した環境の詳細

1. プロバイダ:OCN

OCNは、フレッツ光クロスとの相性が良く、安定した通信環境を提供するプロバイダです。OCNバーチャルコネクトを活用することで、低遅延かつ高スループットが期待できます。

2. 回線:フレッツ光クロス(10Gbps)

10Gbpsの超高速通信が可能なフレッツ光クロスを採用。Wi-Fi 7やWi-Fi 6Eのような高速通信技術をフル活用するには、このような高速回線が理想的です。

3. ルータ:NEC Aterm AM-AX11000T12(ブリッジモード)

このルータはWi-Fi 6Eに対応しており、広帯域幅と低遅延な通信を提供します。今回はルータをブリッジモードに設定し、フレッツ光クロスの高速通信をiPhone 16 Proで直接活用できるように構成しました。

4. Wi-Fi 6EとWi-Fi 7の違い

  • NEC Aterm AM-AX11000T12のWi-Fi 6E
    最大6GHz帯域を活用し、高速で安定した通信が可能。

  • iPhone 16 ProのWi-Fi 7
    Wi-Fi 6Eの進化版で、さらに広い帯域幅と高スループットを実現。今回はWi-Fi 6Eの環境下で、Wi-Fi 7対応のiPhone 16 Proがどの程度性能を発揮するかを確認します。


測定手順と結果

測定手順

  1. 接続設定
    iPhone 16 ProをNEC Aterm AM-AX11000T12のWi-Fiネットワークに接続。

  2. 測定サイト:みんそく(みんなのネット回線速度)
    通信速度測定の定番サイト「みんそく」を使用して実測値を記録。

  3. 距離と障害物

    • 測定1:ルータから約1メートルの距離で障害物なし。

    • 測定2:ルータから約10メートルの距離で壁を1枚挟む。

  4. 時間
    2024年12月26日木曜日15時過ぎ

測定結果

  • 測定1(1メートル、障害物なし)

    • IPv4接続(IPoE+IPv4 over IPv6(OCNバーチャルコネクト))

    • Jitter 1.84ms

    • Ping 14.0ms

    • 下り:約1529.66Mbps(超速い)

    • 上り:約1239.12Mbps(超速い)

    • IPv6接続(IPoE(OCNバーチャルコネクト))

    • Jitter 2.15ms

    • Ping 15.0ms

    • 下り:約1528.45Mbps(超速い)

    • 上り:約1261.15Mbps(超速い)

  • 測定2(10メートル、壁1枚)

    • IPv4接続(IPoE+IPv4 over IPv6(OCNバーチャルコネクト))

    • Jitter 4.01ms

    • Ping 18.0ms

    • 下り:約1099.87Mbps(超速い)

    • 上り:約765.62Mbps(超速い)

    • IPv6接続(IPoE(OCNバーチャルコネクト))

    • Jitter 3.85ms

    • Ping 17.0ms

    • 下り:約1345.19Mbps(超速い)

    • 上り:約791.94Mbps(超速い)

以前のYahoo!BB(フレッツ光ネクスト)に比べて、5倍〜10倍の速度が出ています。


考察

高速かつ安定した通信

フレッツ光クロスの10Gbps回線とWi-Fi 6E対応ルータ、そしてiPhone 16 ProのWi-Fi 7対応が相まって、非常に高速で安定した通信が実現しました。特に1メートルの近距離では、ほぼ理想的な速度を記録。

Wi-Fi 7の可能性

今回はWi-Fi 6E対応のルータを使用したため、iPhone 16 ProのWi-Fi 7のポテンシャルを完全に引き出せたわけではありません。しかし、それでも非常に高い通信性能を発揮しており、将来的にWi-Fi 7対応ルータを導入することでさらなる速度向上が期待できます。

ルータのブリッジモード設定

NEC Aterm AM-AX11000T12をブリッジモードに設定することで、フレッツ光クロスの回線性能を最大限に活かすことができました。この設定は、プロバイダがOCNである場合にも最適です。


今後の展望

現在、NEC製のWi-Fi 7対応ルータは未発売ですが、将来的に登場すればiPhone 16 Proのポテンシャルを完全に引き出せる環境が整います。また、TP-Link社のWi-Fi 7対応ルータも選択肢としてありますが、セキュリティやサポート面での懸念があるため、慎重に検討する必要があります。


まとめ:iPhone 16 ProでのWi-Fi速度測定結果

iPhone 16 ProのWi-Fi 7対応は、現時点ではWi-Fi 6Eルータでも非常に高い性能を発揮します。特に、OCNをプロバイダとし、フレッツ光クロスの10Gbps回線を使用することで、安定した高速通信が可能となりました。

推奨構成

  1. プロバイダ:OCN
    安定性とサポートが充実しており、安心して利用できます。

  2. 回線:フレッツ光クロス(10Gbps)
    高速通信環境のベースとなります。

  3. ルータ:NEC Aterm AM-AX11000T12(ブリッジモード)
    現時点でのベストチョイスのWi-Fi 6E対応ルータ。

Wi-Fi 7対応ルータが普及すれば、さらに高次元の通信体験が可能になるでしょう。iPhone 16 Proユーザーは、今後のルータ選びも視野に入れておくことをおすすめします。

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