Batis 2/40 CF x α7RV 室内ポートレート
はじめに
今回の撮影は、Batis 40mm F2とソニーの高画素機α7RVを使用して、室内でのポートレートを試してみました。太陽光がカーテン越しに柔らかく差し込む自然光の中で、モデルさんを撮影するというセッティングです。このセッティングの中で、Batis 40mmとα7RVがどのような描写を見せてくれるのかを掘り下げていきます。
今回のモデルは、おちゃメンタルパーティーの遠山澪香さんです。この写真は、おちゃメンタルパーティーさんが開催する撮影会の1枠をとって撮影しました。
おちゃメンタルパーティーさん X(旧Twitter)アカウント:@ochamental
遠山澪香さん X(旧Twitter)アカウント:@ochapa_mioka
Batis 40mm F2 の描写の特徴
Batis 40mm F2は、Carl Zeissが設計したレンズで、解像感とボケ味の美しさが両立した高性能な単焦点レンズです。以下がこのレンズの主な特徴です:
高い解像力 Batisシリーズらしいシャープな描写が特徴です。モデルさんの髪の毛や肌の質感まで、繊細に描写することができます。特にα7RVの高解像度センサーと組み合わせることで、その性能を最大限に発揮します。
美しいボケ味 開放F2で撮影すると、柔らかく美しいボケを楽しめます。背景のカーテンや椅子のディテールを適度にぼかし、被写体を際立たせることができます。
レンズ構成と設計 レンズ構成は8群9枚のディスタゴン系列で、Carl Zeissらしい逆光への強さが際立っています。高い解像力と滑らかなボケ味が両立しており、歪曲収差も抑えられている印象です。また、色のりも非常に良く、鮮やかで自然な発色を楽しむことができます。
最短撮影距離の短さ 24cmという短い最短撮影距離により、被写体にグッと寄った撮影が可能です。これにより、細部に迫る表現やドラマチックな構図を作り出せます。
OLEDディスプレイ搭載 ピント距離や被写界深度をリアルタイムで確認できるOLEDディスプレイが搭載されています。これにより、撮影の自由度が広がります。
α7RV の特徴
ソニーの最新高画素機であるα7RVは、今回のようなポートレート撮影においても圧倒的な表現力を発揮します。
6100万画素の高解像度センサー α7RVの6100万画素センサーは、モデルさんの肌の質感や衣装のディテールまで忠実に再現します。Batis 40mmの描写力と組み合わせることで、微細な表現が可能です。
進化したAF性能 新しいAI処理ユニットを搭載したことで、目や顔を的確に捉えるリアルタイム瞳AFがさらに強化されています。今回のような自然光の柔らかい環境でも、確実にピントを合わせられます。
幅広いダイナミックレンジ 明暗差の大きなシーンでも、白飛びや黒つぶれを抑えた豊かな階調を再現します。カーテン越しの光による明るいハイライトと室内の影の部分をバランスよく記録できます。
クリエイティブルック SH 今回の撮影では、α7RVのクリエイティブルックを「SH」に設定しました。この設定は、鮮やかで印象的な色彩表現を可能にします。Batis 40mmとクリエイティブルックSHに設定するだけで、今回のような美しい描写が生まれます。
直感的な操作性 チルト可動式の液晶モニターや、改良されたメニューシステムにより、撮影の快適さが向上しています。
撮影セッティング
今回の撮影では、α7RVのクリエイティブルックを「SH」に設定しました。この設定は鮮やかで印象的な色彩を実現し、Batis 40mmとの組み合わせで自然光の柔らかさを最大限に引き出す描写が可能になります。特に、やわらかな光で女性を撮る際には、非常に自然で優しい表現ができ、このシチュエーションでは最高の設定でした。 今回の撮影では、太陽光がカーテン越しに柔らかく差し込む室内を選びました。以下が具体的なセッティングです:
光の条件 カーテン越しの自然光を利用し、柔らかいハイライトがモデルさんの顔や髪に当たるようにしました。これにより、肌のトーンが美しく引き立ちます。
カメラ設定 絞りはF2で開放、ISO感度は100、シャッタースピードは1/125秒で撮影しました。これにより、被写体のシャープさと背景の柔らかなボケを両立しました。
構図 モデルさんを木製の椅子に座らせ、カーテン越しに外を眺める自然なポーズをお願いしました。椅子やカーテンのディテールが、シンプルでありながら温かみのある雰囲気を演出しています。
まとめ
Batis 40mm F2とα7RVの組み合わせは、今回のような室内ポートレート撮影でその真価を発揮しました。Batis 40mmの高解像力と美しいボケ味が、モデルさんの魅力を最大限に引き出し、α7RVの高画素センサーがその描写力を余すところなく記録しました。
特に、クリエイティブルックを「SH」に設定することで、印象的な色彩表現が可能になり、自然光の柔らかさと相まって非常に魅力的な仕上がりとなりました。
柔らかい自然光を活かした室内ポートレートにおいて、この組み合わせは非常に満足度の高い結果を得られる選択肢だと感じました。これからも、このセットアップを活かしてさまざまなシーンで撮影を楽しんでいきたいと思います。
以下、お写真です。