普通学級を選択する理由

障害児ばかりの分離教育と健常児ばかりの普通学級では、受ける刺激の量が違います。
障害児が普通学級にいることは迷惑という人もいます。 
ケースバイケースなこともありますが。
30年近く前の時代では、学級崩壊にしてしまうのは、健常児のカテゴリになる児童のほうでした。 
障害児のうちの子の場合、幼稚園時代から座る練習を繰り返したわけで
大人しく座れる子どもでした。
授業中のたち歩きの原因は、手持ちぶさたが原因なことが殆どです。
私が作ったプリントを持参すれば立ち歩くことはありません。
わからない授業のクラスにいることは苦痛だろうって?
先生が話したり、指示をする空間で一般の子どもたちがする様々な反応を肌で感じることは、重要障害児にとって、掛け替えのない、体験刺激です。分離教育で、一人先生と勉強?それは先生の力量にもよりますが、大抵は、刺激の少ないコミュニケーションが育ちにくい環境です。
普通学級には周りみんなが手本です。みんなが集中していると本人も集中します。周りの影響はとても大きいです。
黒板の視写だけでも重度知的障害児には学びです。授業についていけるか?ついていけないか?そんなことは、最初から考えていません。
会話できないから相手にされない?
そんなことはありません。はじめは、一人ぼっちだった子でも、幼児期からみんなと同じようにすることを仕向ければそうなっていきます。
並ぶ座るの練習は幼児期から徹底的にしつけたので。みんなと同じようにすることが当たり前になっていきます。小学校の休み時間、女の子グループの中に、自分からチョコンと座りに行く子になっていました。
会話できないけ ど、「Yちゃん、来たん」と受け入れてもらっていました。会話には入れないけれど輪の中に入れてもらえる環境。こういう体験があってこそ、普通の人の中を恐がったりいやがったりしない、物怖じしない子になります。昔は、分離教育しかしていないお子さんの中には、一般の人を嫌がるお子さんもいました。
障害児の自分と、健常者を分離して認識しているのがよくわかります。
障害児だって肌で感じるのです。
分離しておいて、たまに、健常者と交流しても上手く行かないことが多いものです。
虚しさを感じて、双方からの分離は、すすみます。
そうすると、将来、健常者の町の普通の暮らしがしづらくなります。
障害者は人里離れた施設で暮らせって?
そんなことは、我が娘には、まっぴらごめんです。

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