AJCC
はじめに
中山競馬場に思いを馳せる
いよいよ中山も最終週です。今年の中山は天候に恵まれ、早い時計が何本もマークされる高速馬場でした。今年の中山芝は、自分的にかなり読めていて、実際にそのおかげでとれた馬券も多かったのですが、大一番の有馬記念にそれを活かしきれなかったのが悔やまれます。
というのも、もともとトニービンの血を持つ馬が良く走っていた年末の中山で、有馬記念の開催週に行われた中山芝2500mが有馬記念以外に2つあったのですが、ハーツクライ産駒がその片方で12番人気3着、5番人気4着、もう片方で6番人気1着と激走していました。ハーツクライは父サンデーサイレンス、母父トニービンとその傾向に合致していて、ご存じ今年の有馬記念馬ドウドュースもハーツクライ産駒です。
もちろん、有馬記念の出走前にこの傾向は完全に見抜いていたのですが、有馬記念は推しの馬を買うレース。私の過去のnoteをご覧になって頂ければ垣間見えると思いますが、推し馬もとい本命馬はスルーセブンシーズでドウドュースは対抗止まりでした。
結果的にスルーセブンシーズはこの有馬記念が引退レースとなり、そこで本命にして、現地で見届けることもできたので、馬券的には悔しくとも、一競馬ファンとして後悔などありません。来年もこのような推し馬に出会えることを祈りつつ、この中山開催ラスト重賞AJCCで有終の美を飾り、今年のクラッシック戦線へ進めればと思います。
AJCC
レース分析
今年はかなり小頭数でありながら、人気を分け合う混戦の様相を呈しています。現時点での1,2番人気がどちらも8歳馬というのはなかなか見れない光景ですね。とても中央芝競馬のGⅡとは思えないです。恐らく、高知ファイナルと間違えてます。
はじめにでも少し触れていたので、中山の馬場傾向についての話から入ろうと思っていたのですが、まさかの雨予報。先週の段階では、クロミナンスを本命にしようかと狙っていたのですが、この天候だと予想は考え直す必要がありそうです。
雨をどう馬券に入れ込むか
やはりこの混戦を制するには雨をどう馬券に入れ込むかがカギになりそうです。普通に考えれば重・不良馬場実績があるボッケリーニやマイネルウィルトスが主軸となるのですが、8歳馬が揃って好走する気もせず、また誰もが揃ってこの考え方をしているせいか、雨予報のファクターだけで人気しすぎな気もします。もう少し別の視点が必要そうです。
予想印と各馬への見解
◎モリアーナ
昨年の紫苑Sの勝ち馬で、最後方からの華麗な差し足は多くの方の記憶に焼き付いているのではないでしょうか。
阪神JFの頃までは、エピファネイア産駒らしく馬体の柔らかさとキレで連勝し、当時はリバティアイランドに次ぐ2番人気に押されるほどでした。その後は不利も多くて冴えない競馬が続くも、脚質を先行から追い込みに変えて一変し今に至ります。
足を溜めて好走するのは母父のダイワメジャーの特徴が表れていると見るべきでしょう。藤岡佑が「脚を矯めた方が良い」と判断し、脚質転換してから覚醒したダイワメジャー産駒のセリフォスなどに近いものを感じます。ダイワメジャーを持つ馬であれば多少の重馬場は苦にしないほどの馬力があり、今回の雨もそこまで悲観する必要はないと思っています。
また、距離延長のほうが向いているあたり、他のダイワメジャーを持つ馬とは異なり精神面では落ち着いている印象です。『お姉さん』の愛称も納得がいきます。今回は秋華賞からの200m延長で、良いローテーションで期待できます。
さて、モリアーナ自身の分析はここまでにして、本レースでなぜ本命印を打ったのかに戻ります。
正直なところ、雨は彼女にとってマイナスに働くとは思います。いくらダイワメジャー由来の馬力があるといっても、エピファネイア産駒は良馬場で好走するタイプですし、牝馬のキレを活かした実績も見せているなかで、スピードの出ない馬場は割引でしょう。
しかし、そのことは彼女の鞍上である名手、横山典弘騎手であれば当然織り込み済みだと思っています。後方一気で届かなそうなら前につけるでしょうし、ペースが遅ければ向こう正面で捲っていくのも考えられます。追切の内容的が前進気勢にあふれたものだったので、もしかしたらそのまま前に行くことも十分にあると思います。
様々なメディアでも、横山典弘騎手の思い入れを感じる一頭で、名手のトリッキーな騎乗に彼女が答えられれば、十分勝ち負けはあると思います。
相手 マイネルウィルトス, ラーグルフ, アドマイヤハレ, カラテ
前三頭は父ロベルト系。血統的に馬場が向くならこのあたり。
カラテは、新潟大賞典のパフォーマンスを評価、展開が向けば馬券内にはあり得る。
買い目
混戦なので、あまりトリッキーな馬券は組みたくないなというところで、モリアーナの単勝と相手の馬へのワイドで行きます。