BJステアリングホイール レストア日記 第3回 部品洗浄塗装
前書
時系列が前後するが、BJステアリングホイールを購入してまず行ったことは私のランドクルーザーに取付可能かどうかの確認。互換性があることは分かっていたけど、やはり現物合わせ確認は基本である。
結果全く問題なく取り付けできた。わずかにスレ音がするがこれは
ホーンコンタクトプレートが擦れた音だろう。おそらくグリスを塗りなおせば大丈夫だと思う。ホーンも問題なく鳴ることを確認。
このBJステアリングホイールはグレーとブラウンの2色あるが、グレーはかなり色が濃い。HZJ純正ステアリングホイールはミディアムグレーだけど、BJはダークグレーくらい違う。そうなると色褪せたコラムカバーが気になってしまう。これはそのうち塗りなおす予定。
部品洗浄
レストアの手始めは洗浄すること。汚れや手垢を落として状態を把握するのだ。すべて分解して部品ごとに洗浄する。ウレタンやプラスチックは中性洗剤で洗う。汚れが酷い金属部品はパーツクリーナーを使う。
ホーンボタンは柔らかいウレタン素材だが、シボに手垢・汚れが詰まっていて茶色い汁が出てきた。ブラシでシボの隙間を何度も何度も洗いキレイにする。
ホーンボタンにエンブレム埋め込まれているので取り外し洗浄。表面のくもりが取れないので、耐水ペーパー1000番で平らに研磨、その後コンパウンドでピカピカに磨く。この時代のモノは細かいところまでコスト(手間)が掛けられている。透明プラスチックの成形品だけど裏からシルバーと黒の塗り分けでロゴを書いてある。マイナーチェンジ後のHZJホーンボタンロゴはただの押出成形となる。
この作業の後に、前回書いた接着剤充填によるウレタンと鉄芯の固定を行った。
スポーク塗装
2本のスポークは鉄板むき出しなので劣化した塗装をやり直す。純正ステアリングのホーンボタン裏側の鉄フレームは無塗装なのでほとんどの個体は錆びている。コストダウンだろうけど錆びているのは嫌なので錆を落として塗装する。
錆は浅いので耐水サンドペーパーで落とす。スポークは見える部分なので当板を使って耐水サンドペーパーで平らに慣らしていく。
軸が入るセレーション穴と、ホーンの接点をマスキングする。また握りウレタン部分もマスキングする。
万能なミッチャクロンで下地塗り、つや消し黒でスプレー塗装した。屋外塗装なのである程度のホコリやゴミは仕方ないけど、ステアリングは常に触れて目立つ部品なので、できる限りキレイに仕上げるために何度もやり直した。最終的には妥協したけど小さな気泡やゴミも気になってしまう。つや消し仕上げだから後から磨いて仕上げることができないのが難しいところ。
後書
いよいよ次回は革巻き作業。事前に予習をして情報を集め作業手順を何度もシミュレーションしているが、初めてのレザークラフトなので分からないことだらけである。最初から本番ではなく実験と練習を何度か行う。
乞うご期待。
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