ちゃんどら通信:夜明けにかざす手
本日夜明け前に満月を迎えました。
インド占星術では乙女座の月。
ナクシャトラではハスタになります。
ハスタの支配神はサヴィトリ。
夜明けを司る神様。
そして、
シンボルは手。
サヴィトリがもたらす夜明けは
ただ日が昇ることを指すだけでなく、
私たちの意識の目覚めも意味します。
サヴィトリという言葉の意味は
目覚めさせるもの。
朝、私たちを目覚めさせることと、
私たちに気づきを与え目を見開かせること。
その両方を意味しているのです。
まさに、どちらの場合も覚醒です。
覚醒によって、
確かにそこにあるのに、
見えなかったもの、
見ようとしなかったものが
光のなかで浮かび上がってきます。
そして、
光の世界で私たちが使うのは手。
手は、
何かをつかむもの、
何かを作り出すもの。
手は
私たちの思い描く理想を
現実世界で実現するための
大切な道具です。
私たち人類は
この手を使って
文明世界を発展させてきました。
地平線から、
水平線から、
山の稜線から、
ビルの谷間から
のぼる朝日に
ぜひ、手をかざしてみてください。
そこには、
長い時のなかで引き継がれてきた
希望と未来がつまっています。
目覚めとともに、
今まで見えていなかったものが見えたら、
手を差し出してみる。
知らず知らずのうちに、
目を閉じて、心を閉ざして
見ようとしなかったものに気づいたら、
手を尽くしてできることをやってみる。
そんなことも、
ちょっと頭の隅において頂ければ。
ハスタのシンボルになっている手は、
物を作り出す手でもあり、
同時に、
現実化も意味しています。
クラフト作品、手芸や工芸、
絵やイラスト、執筆などなど、
創作活動に精をだすのもよいですし、
こんなことやりたいなぁなど、
何か思い描いていることがあれば、
その実現に向けて
今日から少し
とりかかってみるのもよいと思います。
どれも、ハスタの月のエネルギーが
後押ししてくれます。
今回の満月は、
インド占星術では乙女座に入っていますが、
その両隣の獅子座と天秤座に
他のどの惑星も入っていません。
ひっそりたたずむ月ですね。
こうした月の配置の時には、
心を落ち着けて、静かに過ごすことで、
今の状況をしっかり見つめることができ、
新しい視野が広がります。
それから、今、月は、
地球にかなり近い距離にあります。
今夜、夜空に輝くのは、
いわゆるスーパームーンにあたる
比較的大きな満月です。
(正確には、夜の時点では少し欠け始めてますけれど。。。)
本来、インド占星術では、
満月をじっくり眺めることを
あまりおススメしてはいないのです。
それは、満月が人の気持ちを高揚させるものだから。
そういえば、昨晩あまり眠れなかったという方も
それは満月のエネルギーに敏感だからかもしれません。
満月には気持ちがたかぶり、
いつもと違う自分がでてきて、
正しい判断ができなくなるとされています。
それでも折角の大きい満月。
大勢でワイワイ眺めるのはおススメしませんが、
ひとり時間を作って
ゆったりとした環境で、
そっと眺めてみてくださいね。
今日も良い一日になりますよう。
Have a lovely day!