白い息

夏とはお別れし随分と寒くなってきたこの頃、
寂しさや孤独感を浮かべる日々を過ごしている。
この感情は"夏の所為"にでもしておこうかな。

冬になり、少し前より空気が澄んでいる。
空気が澄むと、夏では感じとれない香りがする。
冬の香り。良くも悪くも、この香りのおかげで
冬は好きで嫌いだ。

香りは記憶を呼び起こすトリガーになっているらしい。嗅覚は脳の記憶と感情を処理する部分と繋がっているそう。
香りでしか思い出せない記憶って、少し寂しいな。


今年初の白い息を2人で1緒に見れた。
こんな日が続いたらいいのにって思った。
冬の街の香り、煙草の香り、君の香り。
全てが忘れられない冬になりそうだ。

いつかの冬になるとまた思い出すんだろうな。
忘れちゃうのはちょっと寂しいから、
いつでも思い出せるようにこうやって残しておく。

まぁきっと全部、冬が悪いんだ。

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