10年でここまで変わった新卒採用 ~概要編~
2012年の年に
僕が新卒として就職活動をしてた2012年は、634mの東京スカイツリーが開業し、前田敦子がAKBを卒業し、今年の漢字には「金」が選ばれ、新卒サイトとしては「リクナビ」と「マイナビ」が2TOPであった。
大学3年生の木枯らしが吹くころには、数多くの学生が「とりあえず」という形でリクナビ・マイナビ主催の学内の新卒説明会に参加し、その場で
会員登録を行い、「100件エントリーが目標です」と言われるがまま、
エントリーし果てしない面接のロードに放り出されていった。
しかしながら、2024年、立場が変わり新卒採用を行うようになった時に
自分の時の感覚で、新卒採用を行うときに驚愕した。
リクナビは新卒採用サイト№1の頂から陥落し、トップはマイナビ
そして、そもそも「新卒サイト⇒企業を見つける⇒エントリー⇒説明会⇒面接⇒GD⇒最終面接」的な我々30代が考える典型的新卒採用フローはあくまでも新卒の手段の一つとして残っている。
しかし、今は学生自身がサイトにプロフィールを載せて、企業側がアプローチする『逆アプローチ』
大学2回生から企業のインターンに参加し、こっそり「内々定」を貰う
『インターン青田刈り』
など様々になっている。
データを振り返る
「本当?」と思った方もいると思うのでデータで示したい
このように現在、新卒サイトの首位はマイナビで、復活してきたとはいえ、一時はリクナビに2.5倍ほど掲載社数に差をつけられている。
現在の学生や20代の若手人事にとって、リクナビは数ある就職サイトのひとつにすぎないかもしれない。しかし30代以上で長らく新卒採用に携わってきた人間にとって、かつてのリクナビは就職サイトを代表する存在だった。その凋落に驚く者は少なくないはずだ。
この理由は、2019年8月に問題化した「内定辞退率予測サービス」の一件にあるだろう。これはリクナビを運営するリクルートキャリアが、内定を辞退しそうな学生をAI予測するサービスを企業に提供していたもの。
これは当時、学生たちに大いなる不安感を与えてしまった。
これが下記のグラフにも如実に表れている。
ここまではリクナビの凋落に関して書いたが、次回以降はそもそもの採用手法の変遷に関して書いていきたいと思う。