税と非常勤と私~短答合格者採用制度の知られざる実情~
※元記事
どうも、松本です。
随分、お久しぶりのブログ記事のUPとなりました。
多分にしてトピックな内容を含んでいるので、「対象者」の方は心してお読み頂ければ幸いです。
タイトルは「税と非常勤と私」です。
1992年に平松愛理さんがリリースした「部屋とYシャツと私」を引用しています。(古っ)
興味がある方はこちらより、音楽をお楽しみ下さい。(公式のYouTube 直リンクです。)
☆税のお話
さて、本題へ。
まずはこちらの写真をご覧ください。
つい最近ですが、二子玉川の高島屋に展示されていました。
小学生の書道の作品展です。
「おさめる」って・・・何を?
国を?
給食費を?
まさか、、、税金を?
いやいや、納税義務ないやん君ら。
「電子申告」「確定申告」「青色申告」・・・って。
絶対意味知らんやろ、君ら。
小学生をして、納税意識を潜在化にインプットさせようとする玉川青色申告会の卑しき魂胆。
まさに「書画の暴力」です。
どうせ書くなら、高学年向けに「節税は権利」、低学年向けに「たっくすしーるど」とか「ぜいこうか」とか書いて欲しかったところです。
小学生に申告を促されちゃあ、税理士の私ももうおしまいです。
☆私の近況のお話
さて、この1ヶ月ほど、そんなワタクシはその税理士の業務(税務とコンサル)にほぼほぼ特化しておりました。
クライアントとベンツのお店で食事する様子がこちら。
モザイクにはしていますが、経営者、投資家、弁護士、司法書士、私(会計士&税理士)の最終打ち合わせ会議(ラップアップミーティング)です。
クライアントには新設法人を通じた租税回避のスキーム(脱税ではありません。「たっくすしーるど」です。)をコンサルして参りました。
以前、まつブロで書きましたっけ?
かような節税よもやま話は、山ほど事例があります。
早く、アカ凸の論文講座(租税法)作って講義内の雑談で喋りまくりたいところです。(いつになることやら。)
さてそんな、アカ凸ですが、11月中旬からようやく本格的に制作を再開しました。
簿記は、「ぜいこうか」(←失礼、「税効果」の打ち間違いです。)の問題制作まで終了しています。
LECでの松本講義では、税効果は「第1ゲーム」と「第2ゲーム」というゲーム制を講義内で取り入れていました。
今回はそのゲーム自体をテキストの設例に織り込んでおります。
100%絶対に解ける、解法シートを使って、苦手意識満載の税効果を徹底攻略して見せます!
そんな肝心のアカ凸の詳細は、今しばらくお待ちください。
さて、これで「税と非常勤と私」のうち「税と私」のお話が終わりました。
☆短答合格者採用制度の知られざる実情
いよいよ、ここからがメインディッシュの「非常勤(=短答合格者採用制度のことを指しています。)」の話に移ります。
「対象者(論文不合格者)」の皆さん、心して聞いて下さいよ。
かなりセンシティブな内容に踏み込みます。
下手すればショックで気絶するかもしれません。
普段、絶対に聞けない内実まで、つまびらかにしていきます。
まずは、基本スタンスの確認です。
私は基本的に「短答合格者採用制度(トレイニー含む)」を利用することには反対です。
その理由についてはこちらの記事をお読み頂ければと思います。
メリット<デメリット だから、おススメしない訳ですが、今回は「どこにデメリットがあるのか?」について、もう少し詳述していきたいと思っています。
前回の記事よりも、もう少しリアルな実態を知って頂いた上で、やるかどうかの決断をして欲しいと思っています。
私が実感した内なる思いの丈を、正直に綴っていきます。
まずは結論から。
私の知る限りですが・・・
短答合格者採用制度の利用者の大半が、当該制度を利用したことを後悔している。
ね、ショックでしょ!?
有効サンプル数 n=30 程度なので、サンプリングリスクはありますが、この結果は私からすると納得できるものであります。
「いや、そんなはずはないでしょ。」と言う声が聞こえてきそうです。
短答合格者採用制度には
といった各種のメリットがあります。
果たして、これを上回るデメリットって何?
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、繰り返しになりますが、短答合格者採用制度の利用者の大半が、当該制度を利用したことを後悔しています。
以下、その理由を説明します。
まずは、短答合格者が監査現場で担う業務についてですが、これは分かりやすく例えると、
職場で「お茶汲み」の仕事を任されたとして、1人で上司500人分のお茶を毎日提供する。
この仕事のイメージが個人的には妥当するかと思います。
仕事は難しくないが、いわゆる「雑用」であり、キャリアに直結する仕事を任せられることはありません。
なぜ、キャリアに直結する仕事を任せられないのでしょう?
簡単なことです。
短答合格者が責任を引き受ける立場にないからです。
考えてみてください。
論文合格の保証なき者に、一体誰が専門的かつ高度な仕事を任せるのですか?
来年も落ちて、法人からいなくなる可能性のある者に、一体誰が手取り足取り懇切丁寧に仕事を教え込もうと思うのでしょう?
絶対ないですから。
「えっ、でも短答合格者採用制度を採用するぐらい、法人は人手不足なんだから、しっかりと教育してくれるんじゃないの?」
って思われるかもしれません。
違いますよ。
しっかりと教育しなくても、出来る仕事しか回ってこないんです。
結局のところ、雑用に類する業務を担当するに過ぎないんです。
だから、キャリアに直結する仕事を担当することは基本的にはありません。
より正確に言うと、雑用に類する業務を監査法人ではキャリアに直結する仕事と呼んでいるだけです。
仕事の一番面白い(やりがいのある)ところは、一番に責任を担う者が享受する。
資本主義では当たり前の原理です。
働いている人なら分かると思いますが、
面白くない仕事をしている=他人(責任者)のために時間を浪費している
という相関性があります。
責任を担う能力のない人に、面白い仕事を任せることは、納税義務なき小学生に、大人が納税意識を教え込まれるぐらい馬鹿げた話です。
次に、先ほど挙げた短答合格者採用制度の4つの利点を、監査法人側の目線を交えつつ、再考してみましょう。
一見すると4つの利点は、短答合格者にとってのメリットのように映りましたが、実際はナント、監査法人側のメリットであることが透けて見えます。
加えて、監査法人側には下記のメリットも付け加えることができます。
こうやって俯瞰してみると、法人にとってのメリットの方が大きいことが分かりますね。
そりゃ大手もやるわ。
特に 5 や 6 なんかはこの制度の利用者にとって、デメリットでしかありません。
メリット<デメリットである点が少しは理解して頂けたかと思います。
その他、期待されていない仕事(雑用)を日々こなすのは、精神的喪失感が大きく、論文勉強のヤル気が低下するというダークサイドがある点もデメリットとして忘れてはいけません。
まつブロでも「意見と事実の違い」を殊更強調しています。(こちらの記事を参照下さい。)
利用者側のメリットだけに注力すると視野の狭い情報に翻弄されます。
提供者側のメリットを考察する習慣を持っておくと、情報リテラシーを向上することができます。
主観的意見と客観的事実の棲み分けは本当に重要です。本当に・・・
☆そして最後に
そして何より言いたいこと。
私が一番言いたいこと。
それは、
自分を軽々に安売りしてはいけない。
ということ。
論文の不合格の辛さから解放されたい一心で、自分にだけ都合の良いように解釈して、短答合格者採用制度を正当化する。
その姿勢こそ、「自己のバーゲンセール」に他なりません。
監査法人にも、その姿勢は見透かされています。
監査法人は「バーゲンパーチェス」により、安価に人員を確保する利点があり、「自己のバーゲンセール」を行った者には、安きに流された末路が待ち構えています。
安きに流された末路とは何でしょう?
以下、説明していきます。
まずは、雇用形態の確認から。
のイメージが個人的には分かりやすいと思います。
一般企業には「非正規社員」固有の利点や良さもありますが、こと監査法人に限って言えば、「論文合格者」は「短答合格者」の完全上位互換に当たります。
職場でも短答合格者は論文合格者や先輩から下に見られます。
逃げた、という目で見られます。
目の前の論文不合格の辛さから逃げようと思った人が、論文合格者と同じキャリアを形成できる訳がありません。(誤解を恐れずに言いますが、これはスペックの問題じゃないですよ。メンタルの問題です。考え方や気持ちの面です。)
こんなマウンティングを取られてまで、しかも来年8月の論文試験まで、11月の結果発表からたった9ヶ月を凌ぐだけなのに、なぜこんな辛い、惨めな思いをしなければならないのでしょう。
自己のバーゲンセールに走った人の末路的思考がそこにはあります。
これが、短答合格者採用制度を利用している人の大半が後悔している理由です。
軽々に安売りして得られる9ヶ月間の所得なんて、論文合格以降に得られる所得に比べてせいぜい何億分の1(ちと、言い過ぎ)です。
安きに流される人の、安易な思考が、自らの安売りを招く。
まさに、ナポレオンヒルよろしく「思考は現実化する」とはこのことです。
短答合格まで頑張ったんです。
あなたには、もっともっともっともっと社会的に存在価値があります。
ただし、その価値は論文合格を契機に、一気に実現に向かいます。
だから、、、
決して自分を安売りしないで欲しい。
オリンピックの選考から漏れた訳ではないんです。
次回は4年後じゃないんです。
たった9ヶ月後です。
死ぬ気でやればあっという間に過ぎ去ります。
逃げずに向き合う姿勢自体に、無形の価値があることはここに断言します。
来年は絶対にリベンジしてやろうぜ!!!
以上です。
長くなりましたが、最後までお読み頂き、ありがとうございました。
あなたが頑張っていることを誰よりも理解している講師より。
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