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よく分からないまま、VRoid向け髪の毛製アイテム(vrm)から、ステージ小道具(glb)を作った話

VRM Live Viewerさんが、次のリリースでglb(やパーティクル)をモデルにアタッチできるようにするらしい。

そんな超大型アップデートを開発者・Fantomさんの投稿で知り、作成を決意。
というのも、今までVRM形式のまま何か物を持たせようとすると、色々困難があり、色んな力技を使ってきました。「あれも!これも!たくさん持たせられる!!いちいちモデルに取り付けなくて良い!!」と喜び勇みまくりです。
そもそもVRMはGLB / GLTF形式を元にした拡張子。なので、拡張子さえ変えれば、理論上GLBとして扱えます。今まで髪の毛製トンチキアイテムを量産してきた私としては、ウハウハです。元となるVRMデータはたくさんあるわけなので。
なければ髪の毛で錬成すれば良い(VRoider発想)。
と、ものすごくハードルが低そうに見えた「VRoid髪の毛製小物」のGLB化。

まさか落とし穴があるとも思わずに………!!


需要を確認してみた

僕「武器多くない?」
某氏「武器屋じゃなかったの?」

えっ、弊工房って武器屋だったんです…………???(しかし楽しいから作る)

様子のおかしいGLB(元VRM)

iItem Ringo様でパーツだけにした蝶(vrm)を、拡張子だけglbにして読み込ませたもの

…………あれ?影や発光の設定がない???

プリメロ工房様の教会ステージなので、本来ならどキツイ影が落ちて然るべきところ。しかし、蝶部分に影が落ちるわけでもなく、かといって発光しているわけでもない。(使用した環境設定は、ブルームが強いため、少しでも発光=Emissionが入っていれば、くどいくらいピカピカする)
慌ててVRM Live Viewerの設定項目を開いてみると、「発光」・「アニメーション」はおろか、「質感」の項目すらグレーアウトしている状況。
オレンジ目玉Blenderを開いて、モデル改修時のようにマテリアルをつっついてみるも、今度はマテリアルのテクスチャそのものが認識されなくなる始末。

こ……これは、一体??!

助けてフォロワー神!!!

そりゃ、MToon設定いじってたら、なんも反映されんわ(大の字)

フォロワー神有難うございます……🙏
そしてフミさん、いつもFumiFumiお世話になってます。神だ……(そうだよ)

気を取り直してやってみた

Ringo様のItem Scriptでオブジェクトだけになったもの。アーマチュア情報等は残っている。
VRMモデル改修時には、必死になっていれたColliderですが、いらないので削除!
アーマチュアも不要!削除!!
ボーンも削除!!(GLBでもポーンを入れられるらしいですが、初心者にはハードが高い)
VRM MToonをオフにします。こいつが有効だと、何もできません(過言)
サーフェスをプリンシプルBSDFにします。
他のも設定したら面白かったですが、良い見目にできませんでした……圧倒的経験不足………。
ベースカラーでいかにも色を選択させそうなところをスルーし、●を押し「画像テクスチャ」。
VRMモデルから行うと、ハイライト=emission 等の情報が残った状態で設定できるので楽です。
透明のところが黒く表示されますが、ビビってはいけません。「アルファクリップ」になっていればOK。
ボリュームは霧や雲などの時に使うものなので、スルーします。
できたデータを選択。「バイナリ」で保存。

そして・・・・・

ちゃんとテクスチャも現れた!質感も設定できるぞ!!!
「放射」でMToon Emission(VRoidの”髪の毛”の”ハイライト”)を再利用すれば、きちんと光ります。

いっぽうで痛感したのは、このように1マテリアルで構成した場合、圧倒的に細かい設定を行えないことでした。
ある意味「VRoid製VRMモデルをちょっと改修する」よりもさまざまな表現が可能なだけに、「こことここの材質変えたい……!」と悩みますね。
構造ごとにメッシュを分解して、マテリアルを複数コピー&それぞれで設定………うーん、手間がかかるというか、「何したいんだお前」感すごいですね。

一難去って(略)

VRoid Studioにおける「底なし三角」の断面形状を選んだ場合、反対側から見るとテクスチャが見えなくなる事案が発生しました/(^o^)\
※蝶、機械の羽、花弁のオブジェクトが底なし三角を使用している

いわゆる「裏面描画なし」みたいな状態になってしまっています。
VRMの時は問題なくいけたのですが、GLBだと透過等がうまくいかない事があるとのことなので、それに類するものかもしれません。

(こんなトンチキな使い方&悩みをもってるユーザーもほぼいない&GLB側の問題でもあるので、開発者・Fantomさんに言ってもお困りになるよなぁ……という)

底なし三角で作成された髪の毛製アイテムは、VRoidStudio上では裏面からも問題なくテクスチャが見えてしまうので気づきにくいですが、軽量化目的で裏面を描画しないアプリでは類似したことが起きそうですね。
もっとも、花弁のオブジェクトは色んな方向をむいている&量が多いので、カメラの角度で一部消えてしまってもそこまで気にならないかもですが。
一方で、カメラの方向次第で現れたり消えたりする特性をギミックとして使ったら、面白そうですよね。早着替えとかカメラの回転に合わせて羽や植物が生えてくるような演出とかできるかもしれないです(言うだけタダ)。

力こそパワー(力技でどうにかする)

ということで、「両面”表”にすればいいのかぁ〜!(僕ってば天才\\└(‘ω’)┘////)」という大変頭の悪い解決方法です。
既にずいぶん頭の悪いやり方をしているというのは言ってはいけない()

取り掛かる前に、テクスチャがどちらか絶対に分からなくなるので、ジオメトリで「面の向き」にチェックを入れます。

青が表面、赤が裏面。(そりゃ表示されんわなの顔)
コピーし、「編集モード」の「メッシュ」→「ノーマル」→反転させます。
あとは、力技で両方表面!!!(始終力技しかない)

>>全然何とかなってないけど、表示されているからヨシッ!!<<
※このあと、放射(Emission)テクスチャを調整しました。

最後に

そんなこんなで公開した小物集がこちら。
完全新作(※髪型)4点を加えた20個のGLBファイルです。
※三角メッシュのままなので、気になる方は適宜ご修正ください。

楽しく使っていただけますと幸いです(*ノˊᗜˋ*)ノ✨
楽しかったり、役に立ったりしたら、「スキ!」をしていただけますと幸いです♪

引き続きよろしくお願いいたします〜!

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