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VRoid Studio新機能「着せ替え機能」を四苦八苦しながら使った話

フルスクラッチの服やアクセサリーをVRoidにつけられる。

と、いうのも聞いていたものの「いうて自キャラの衣装は自分の頭の中にしかデザインないしな〜うちには関係ないですわ………」と思っていたわけですが。
vrmが読み込めると聞いて、早速取り掛かることに(熱い手のひら返しである)。


VRoidでVRMが編集できるということ

何故VRMが読み込めることでこんなにテンションがあがっているかといいますと。
VRoid Studioの致命的な弱点……すなわちVRMデータとして書き出した後の編集がまっっっったく出来ない、というものです。
さらに.vroidはVRoid Studio固有の拡張子。
当然ながらほかのソフトウェアでは使えません。どこのソフトウェアにも持ち出せないため、新しい衣装やアクセサリーを着せようとするたびにVRoid Studioを開いて着せる→VRMとしてエクスポート、という必要がありました。
一見当たり前のようですが、もしこれがVRChatや配信用に改変・調整されたアバターだったら………物凄く面倒臭いですよね。せっかくアバター・モデルに似合うかもしれないアクセサリーや衣装を見つけても、気軽に取り付けるとは言い難い状態です。MatcapやEmission導入でヒィヒィしている身からすると、「なら衣装変えんわ()」になります。
有志の方々のおかげで、VRM同士のアクセサリー・衣装の取り付け/着せ替えは手間がかかるもののある程度可能になったのですが、そもそもエクスポートしたVRMデータをVRoidで一切編集できない・アクセサリーや衣装の取り付け作業を外部で行わなくてはならない、という困難がついてまわっていました。

また上記の特徴のため、VRoid Studio以外のユーザーがVRoid向けの衣装・アクセサリーを使いたいと思った場合、わざわざそのためにVRoid StudioをDLするか……というと、まぁ。考え難いという………。
わざわざフルスクラッチのモデルや衣装を買い揃えているユーザーが、人型モデリングをしないのにVRoid StudioをDLするメリットはほぼないです。BlenderやUnityに比べてできることも少ない上に、起動も大変遅くクラッシュ・フリーズも多いので(新機能とバグ実装、とか言われるだけあるというか)。
色々言っていますが、つまり革新的という事です。

Steamなので参加してみた(Macユーザー)

ご存知のとおり、赤滝はMacユーザー。
VRChat想定ということは、どうせ参加できないんでしょ??と思ったところ

>>>ベータがご用意されている!!!<<<

「β版への参加」のプルタブから「openbeta」を選択。勝手にDLしてくれます。

ここから地獄の道のりが始まるのであった………!

なるほどわからん

なるほど、全然知らねぇ拡張子出てきたわ(白目)

「使い方を見る」を迷わずクリック。
Webページに飛ばされたので、読んでみると……

離縁したはずのUnityと対面するハメに。どうして…(VRChatだからだよ)
!!!!????

対応が、Windowsだけ………だと!!!!!(Macユーザー)
くそ!!!!!どうして!!!!!

みんなVRChatやってると思うなよ!!!!!
本当に!!!!そう思うなよ!!!!メタバース他にもあるだろ!!!!(セットアップ完了しました)
だから!!皆VRChatCC使ったことあると思わないでくれよな!!!初心者だぞ!!!!
因みにプロジェクトを1つ以上作っていないと「Manage Project」は出てきません。引っ掛け問題か。
立方体とあまりに長い月日、離婚疎遠していたばかりに時間をとられる。

取り急ぎUnityを開き、「xwear」を作成してみることに。

これが前段階……だと………(死にそうな顔)
初手エラー画面なのが怖すぎる
お借りしたベールの作者様情報を入力。まだエラー出ていて怖い。
「アクセサリーとしてセットアップ」を押すとエラーが消える。「エクスポートを実行」で.xwear完成。

VRoid Studioを起動。
新しく増えた「着せ替え機能」をクリックし、VRMモデルをインポートします。

親を変更したVRMも読み込める。やったね!!
ただし、ばっちり髪の毛判定なので、「Hair」の表示を切ると消えるので要注意。

今まで外付けした髪の毛製アイテムは・・・・?

既存のVRMモデルに、後から「パーツ」として取り付けた場合。(Ringo様のScript使用の場合)
「item」とリネームされているため、「item」で表示/非表示が可能。

では、いざ、めちゃくちゃ素敵なベールを着用させていただきましょう………!!(※調整ほか改変等も可能と、大変自由度の高い利用規約でした。有り難や🙏
 ただ、こうした利用規約は珍しいので、VRoid非対応の服を着たい場合は、必ず拡張子変更やコンバートといった類を許可されている製品をご利用くださいね!)

作った.xwearをいざ導入……!!きっと素敵なベールが現れるはず……
ああああああ!!!!!マテリアルが吹き飛んでました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!賢い読者の皆さんは、ちゃんとマテリアルを確認してからエクスポートしましょう!!!!(白目)

あまりに申し訳ないので、過去の自分が作ったFBXやらを使うことにしました。
それならVRoid Studio上でできるだろうと言われると………まぁ、ええ、そうなんですが………練習なんでね!ね!!

MToonのままだと良くないと先日GLBの一件で学んだ赤滝。ちゃんとシェーダーを直しました。
力技でVRoid製髪の毛アイテムを”アクセサリー”としてエクスポート。ないなら髪の毛から作れば良い。

気を取り直してやってみた

表示されました。FBXにしておけばいけるんですね……GLBはだめだけど……
ここらへんはRingo様の髪の毛アイテムScriptはじめ、諸アプリ・ソフトで見かける操作感。
「確定」で親変更となります。
なお、選択しているボーンをきちんと確認しないと、一部だけが曲がるという、ヤバい事が起きます。
取り付けたい位置や方向、大きさetc……調整のために、ぐりぐり動かします。
なんとかなりました。

そして・・・・・

できた!!(できたとは言っていない)

とりあえず髪の毛製FBXデータはXwearデータにすることで、すでにエクスポートされたVRMモデルに取り付けられました。
ただし0系vrm→0系vrmにアイテムを移植するなら、羅生門さんや髪型 Item Scriptさんでベリベリ剥がして接着するほうが使い勝手良さそうです。
というのも裏面が描画されてなかったり、細かいレース布地がただの真っ白になっていたり、ボーンがあるのに動かなかったり、VRMに書き出す際にFBXに設定したシェイプキーは吹っ飛んだりと色々課題点が………私がエミュレート下のWinだから…ということではなさそうです。せっかくの揺れものが……😭

ただご覧の通り、EmissionやMatcap・NormalMapは有効なため、こうしたギミックを導入済みVRMモデルを、あとからごちゃごちゃつつけるのは良い点ですね。

真の機能?

VRoid Studio開発陣の、まじかる⭐︎しげぽんさんの投稿。

そういう事はマジで早く言ってください()

ΣΣ………ええええええぇぇ???!!
今まで外部アプリで色々突き回したVRMデータをVRChatに持ち込むなんて面倒すぎると諦めていたけど、これを使えばVRChatに簡単に持ち込めるってことでは……!!!

こっちがメイン機能ではぁっ???!!!!!!

VRMにVRoidの服を直接着せる

さっそく通常のVRoid Studio画面に入ってみました。
カスタムアイテムをクリックしてみると・・・

あ、そのノリで出せるんだぁ……(「ワンピース.xwear」として出力)
さっそく着せ替え機能側に移動し、VRMに「ワンピース.xwear」をインポートします
表示されました!!!「素体にあわせる」を選択
「メッシュ削除」を選択
こんな感じで体に沿ってくれます。削除した肌メッシュを復活させることもできます。

ただし、注意点としてはVRMとしてエクスポートした場合、服は「Body」に含まれています。(.vroidもしくは.xvroidではきちんと分離しているため、肌マスクで消えている部分以外は影響はない)
VRM素体がすでに服を着ている場合は、肌ではなく服が復活します。
つまりすっぽんぽんに近い方がいいということですね。そういうモデルいますね。

完全にアウトである(無駄に指や足元にcolliderが入っている)

ちなみにVRoid Studioお家芸「UnDoで選択したアイテムの表示がバグる」は、今回実装された”着せ替え機能”でも健在です。かなり高頻度で出会します。
いつも通り、落ち着いてファイルを開きなおせば、表示されます。

作成した.xavatarデータをエクスポート。
VRChatCCの 「Project」より「Avatar」 projectを作成します。

この数日で何十回も見たUnity起動画面。このモノクロ立方体め……
xavatarはここからインポートします。Asesetにぶち込んでも認識されません。
これで鎖帷子バトくんがVRChatに行くのか……
ライセンスに同意しますか……
インポートできんのかい!!!!!!(大の字)

編集したVRMだったのがよくなかったのでしょうか・・・・。
ということで、VRoid Studioに戻り、純正VRoidなら可能か検証します。

都合よくひん剥かれるバトくん(男性体/.vroid)
vroidデータ読み込む時がめちゃくちゃ重いですね・・・。体感いつもの5倍・・・(言い過ぎである)
裸のほうが着せやすいので、上半身を脱がした状態でインポートしました。
さっき作っておいたワンピースを取り込んでみます。
先ほどと同じ手順で、まず素体にあわせてみます。
自動削除はめちゃくちゃ消えるので、肌メッシュを復活させる作業をします。
因みに元のドレスも男性素体向けなのですが、xvroidやxwearとして扱う場合は、VRoidの時のようにはいきません。同性素体モデル同士でも体型が違うと、ものすごく貫通するので、調整します。
着せられました。
VRoid製衣装はボーン等色んなものが少なく、揺れものの調整などの余地はなし。まぁβ版なんでね……。
↑をxavatarにしたので、気を取り直してやってみましょう。
いくか・・・・?
エェエェエェエェエェエ(゚ω゚ノ)ノエェエェエェエェエェエ

ちなみに着せ替えしない状態の.vroidデータを持っていってもダメでした。
Mac側で作ったVRoidデータではダメという事でしょうか……え、Macに厳しすぎない………??(まぁWin向けサービスだし……)

さらに検証するために、仮想Win側のVRoid Studioを起動。

Win側SteamVRoid Studio。驚きの白さ。
特に着せ替えはせずに、そのままxAvatarにしてしまいましょう。検証ですし。
ウン十回目のUnity画面………。
今度こそ………!!
ダアアアアアアァァッァッァァァァ!!!!!!!!ウワァァ━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━ン!! 

ということで、結論から申し上げると、仮想Win環境では純正VRoid(Win側製)でもVRChatへアバターアップロードはできませんでした!!!!
残念ながら、Macユーザーは当面VRMの着せ替え機能として楽しむしかないようです。悔しいので、clusterで遊びます。(大の字)

もっともお気に入りのフルスクラッチモデルをXAvatar化→VRM化できる変換ツールにはなるので、そういう意味では画期的です。
ただし先ほど挙げた通り、再現できない項目もある上に、本来想定された先以外での利用を許容しているアバターなのか・拡張子の変更/コンバート/改変などを許しているのか等、ユーザーの利用規約への遵守度・理解度が試される部分ですね。

ちなみにVRoid Studioから一括で「xwear」を作れるとのこと。
下記のような感じで行けるそうです。

スタートメニューより「着用アイテムを一括xwearエクスポート」を選択。保存します。
髪型はエクスポートされない。(ですよね……)
元がすっぽんぽん()だと着せやすいですね。

なお、このモデルはBlender等でcolliderを増設したVRMモデルとなります。
増設したcolliderは問題なく機能してくれていました。
アイテム移植は正直「微妙だな……」と思ったのですが、
衣装に関しては、半自動で調整・着用できて、かなりありがたいですね。
ウェイトやリギングがのった状態で自動フィッティングや肌メッシュ削除等を行なってくれて、あとは前後/縦横調整を行えば概ね衣装が着用できました。

最近、VRoid Studio起動→衣装のカスタムアイテムインポート→VRMモデル書き出し の各種タイミングでロードする時間がかなり長く、煩わしかったので、ちょっとそれが減るのもありがたいです。

悪あがきはしてみる

因みにUnity2022以降で「Unity ArgumentNullException: Value cannot be null」のエラーメッセージが頻発するとのことだったので、Unity2019でやろうとしましたが、xwearがUnity2022の対応でした。
よくわかんねぇ!全部DLするわ!!!(ヤケクソ)
作ったばかりの projectでSDKに対しエラーを吐かれ、「どうすればええねん」になる初心者。

その後無駄な足掻きでUnityやVRChatCCを再インストールする等しましたが、やはりできませんでした。悲しみ。
仕方ないので、Unity6をMacにDLしました……多分使わないのだろうけど()

最後に

どんな展開になっていくのか、より楽しみなVRoid Studio。
近いうちに、既存アイテムをxwear化とかしたら、楽しめる方が増えるのかも?!なんて思っちゃいますね(*ノˊᗜˋ*)ノ✨
楽しかったり、面白かったりしたら、「スキ!」をしていただけますと幸いです♪

引き続きよろしくお願いいたします〜!

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