フリーランスWebエンジニアか正社員Webエンジニアのどちらで働くか迷った話

こんにちは、あかしぃです。

自分は2月末までフリーランスのWebエンジニアとして働いていましたが、4月からは正社員のWebエンジニアで働くことになっています。

フリーランスか正社員、どちらのほうが良いのかというのは正解のないトピックで、転職活動を始める前は自分もこれからどうしていくかで結構迷いました。

ネット上には似たような記事がたくさんありますが、こういうのはなんぼあってもいいですからねということで、自分の実体験的なものを置いておきます。内容的には、まぁ誰でも気にするような点について、自分の考えや経験をまとめて肉付けしたようなものです。
「~~する際には考えるべき◯個のポイント」みたいなのがこういった記事のテンプレートかなと思いますが、面倒くさいのでお金、キャリア、仕事内容などの典型的な話なので、思いつくままに書いていきます。

仕事内容について

エンジニアとしてコードを書くという点については正社員でもフリーランスでもあまり変わりません。むしろ、正社員はチーム全体の雑務的なタスクも引き受けることが多く、コードを書いている時間はフリーランスのほうが長いかもしれません。

ただ自分の経験的には、正社員のほうが面白い仕事が多いように感じました。ここでの面白い仕事とは、ある目標や問題の解決にあたり意思決定を行う機会と、それに対しての責任を持つことです。
そんな面倒くさそうなタスクをわざわざ抱えたくないという人もいるかもしれませんが、自分にとってはこういった仕事があるとモチベーションが上がり、仕事にも集中できるようになります。
逆にやらされ仕事だとあまりやる気が出ません。フリーランスとして働いていたときははある程度棚卸しされたタスクを依頼されることが多く、正直この働き方はあまり合っていないのかもと感じることが何度かありました。

このへんは立ち回りが優れているとか、クライアントやチームメンバーと長く働いていて信頼貯金が貯まっている場合には当てはまらないケースもあると思いますが、やはり面白い仕事というのは正社員に渡りがちだと思いますし、そうであるべきだとも思います。

どうせ同じような時間働くのであれば面白い仕事をしているほうが楽しいので、今回は正社員として働くことを選びました。
ただ、正社員だから面白い仕事ができるというのは確実な話ではないので、運任せな部分もあります。面白くなかったらそのときにまた考えます。

収入について

諸々のリスクを背負うことで、正社員で働くよりも収入が大きくなることが多いのがフリーランスの大きなメリットだと思います。
Webエンジニアでもそれは当てはまり、フリーランスとして活動することでほとんどのケースにおいて収入は上がると思います。
また、リスクといっても昨今のエンジニア不足や好景気を踏まえると(少なくとも現時点では)あってないようなものに感じます。

フリーランスは事務仕事も自分でやらなきゃいけないから、結局正社員より多く働くことになるというのがフリーランスのデメリットとして挙がることも多いですが、実際はそうでもないです。職種にもよると思いますが、Webエンジニアであれば経費計算の量もたかが知れています。税理士に丸投げしてる人も多いです。
ちょうどこの時期には確定申告つらすぎワロタみたいなツイートがTwitterのタイムラインに大量に流れるようになりますが、あれはほぼ時事ネタのようなものだと思っています。面倒なのは事実ですが。

収入の話に戻ると、自分のケースでも正社員に転職することで収入は下がりました。これを許容できたのは、労働条件における優先度の1位が収入ではなくなったためです。上述した仕事内容や、後述するキャリアについての内容などを総合的に考えると、今は収入を落としても正社員になったほうが得かなと思っています。

まぁ優先順位なんてコロコロ変わるので、しばらくすると「やっぱ世の中金だわ。カネカネカネ…」ってなってる可能性もあると思います。
また、自分の中でこれ以下では無理ですというラインがあって、収入が下がったといってもその条件を満たしているからそこまで気にしていないというのもあります。

大事なポイント(?)としては、別にこれからずっと正社員として働くとは限らないということです。
フリーランスに戻りたければ戻ればいいし(戻れるかどうかはその時次第ですが)、正社員としての働き方がマッチしていれば正社員として働いていても良いわけで、そのときの考え方次第で柔軟に動けば良いのではと思っています。

現時点ではフリーランスWebエンジニアとして働くことにリスクはほとんどないように思えると書きましたが、これからは少し怪しくなるかもと個人的には感じていて、これも転職の理由の一つです。
そう考えている理由には不景気やコーディングタスクの置き換え、自動化などいくつかありますが、今までのように猫も杓子もフリーランスになるみたいな状況は落ち着いていくのかもと思っています。

キャリア的な話

転職先はメガベンチャーの一つです。メガベンチャーと呼ばれるような企業で働いてみたいという希望があったのと、打算的ですがメガベンチャーで働いた経験があるという実績が欲しかったからです。
IT業界は人のバックグラウンドをあまり重視しない傾向があると思います。自分の考え方もそうで、学歴や経歴が凄いからどうのこうのみたいに意識的に考えることはほとんどありません。

とはいえ、とくに初対面においてその人の経歴はやはり印象に残るというのも無視できない点だと思っています。たとえば元Googleのエンジニアという人がいたとして、その人と会ったときには最初のうちは「元Googleのエンジニア」という重みづけパラメータ的なものが発言や行動に乗っかってくると思います。
もちろん一緒に仕事などをしていくうちにメッキが剥がれて本当の実力がバレるというのもありうる話だと思いますが、初対面の印象において経歴というのはそれなりの割合を占めているのではと自分は考えています。

そのうち本当の実力がわかるんだからいいじゃんで済めば簡単なのですが、仕事を受注する、または転職するにあたって初対面の印象は結構大事なんですよね…。情報の非対称性みたいなのがある状態だと、どうしても開示されている情報を元に判断するしかありません。仕事ができるかどうかというのは初対面で判断するのは非常に難しいので、経歴や学歴といった不確かなものにある程度依存するしかありません。
そういった意味で、自身の経歴を充実させておくというのは悪い話ではないと思っています。ただ、自分の経歴はそれはもうしっちゃかめっちゃかなので、焼石に水かもしれませんが…。

あとWebエンジニアであればコードを公開するとか、OSS活動をするとか正自分の実力をアピールする方法はたくさんあり、そっちのほうが正攻法だとも思います。
自分は以前にTypeScriptでGitを作ったのですが、面接時に話のタネくらいにはなりました。

他の理由としては、今までチームで働いてきた中で上手くチームとして回っているなと感じたことがあまりなく、大きな企業であればそのへんのノウハウがあるかもと思っているためです。
もしかすると上手く回っているチームなどこの世には存在せず、全員がその幻想を追いかけているだけという可能性もありますが…。

まとめ

自分の経験や考えをまとめると、

  • 正社員のほうが面白い仕事にありつける可能性が高いかも

  • 収入はフリーランスとして働くほうが高いよ

  • 長い目で見たときに、大きな企業で働いた経験が大きなプラスになるかも

みたいな感じです。
フリーランスか正社員かで迷っているなら、とりあえずどっちもやってみると良いと思います。というかやってみないと今の自分にどちらが合っているかはわからないです。

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