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2023夏の思い出

2週間のホストファミリー、どうする?

我が家の長女はAFSの高校留学でフランスに1年ホームステイしていました。それが5年前のことです。この夏、その家族のお嬢さんが来日すると聞き、我が家で2週間過ごしてもらうことになりました。長女(今は大学4年生)の希望で東北の夏祭りツアーを企画。
目標は青森ねぶた、弘前ねぷた、秋田竿燈。3泊4日の旅です。計画を立て始めたのは2月頃。その頃でも、もちろん既に市内の便利なホテルが取れるはずはなく、職場に出入りの旅行代理店の人に聞いたら、「団体旅行で宿はおさえられちゃってるんですよねー」とのこと。車で30~40分くらいかかる少し離れた温泉施設にねらいを定め、なんとか予約が取れました (夫がやってくれたんだけど 笑)。ネットでは予約不可で電話で2ヶ月前からのみ、というところもありました。そういうところでないと予約は取れないものなのかも…。

終わってみれば、帰りに仙台七夕にも寄って東北三大夏祭りをコンプリート。4年ぶりにコロナ前の形で復活した夏祭りはどれもとても印象深く、彼女も私たちも大満足の旅になりました。私の印象は、well-organized な秋田竿燈まつり、いつも通り大掛かり大迫力のねぶた、城下町らしくて身近なお祭り弘前ねぷたという感じでした。それぞれのお祭りの簡単な印象を書いてみます。

竿燈まつりはみんなこんな服装で、統制が取れている感じ

秋田竿燈祭り

秋田竿燈はお囃子のみなさんも竿燈の実演をされたみなさんも服装がきちっと揃っていて、お祭り全体がよく統制されていた印象。稲穂をイメージしているという竿燈が通りいっぱいに光る様子は見ごたえがありました。沿道で見ている私たちの方に倒れてきそうで、おっとっと、というのも楽しい。

扇形のものが弘前ねぷたのスタンダード

弘前ねぷた祭り

そして、弘前ねぷた。実は、弘前は私が子どもの頃に3年間住んでいた町で、今回の弘前ねぷたはその時以来なのでとても懐かしく見ました。青森に比べると山車は小さいのですが、その分小さい団体でも出せるのが特徴かなと思います。町内会でも出していました。ベビーカーを押すお母さんや小学生も山車を引っ張るところにいたり、ちゃんと地元のヤンキーも輝ける場にもなっていそうな、ちょっと自由な雰囲気もいいところかなーと思いました。私が通っていたのは弘前城からほど近い小学校。お祭りの前にお城にも行ってみました。天守閣は移動して石垣の工事中のようでしたが、なつかしく眺めました。

日立連合ねぶた委員会のねぶたのタイトルは「新田義貞伝説 龍神へ太刀を捧ぐ」

青森ねぶた祭り

そして、青森ねぶたは、私が子どもの頃から数えると多分5回くらいは見にきていると思いますが、大きくて立体的で豪華な山車はいつ見ても大迫力。夜空に巨大でカラフルなねぶたが次々に浮かんで流れていく様子は本当に美しい。その分お金もかかっていて、大企業や大きな団体でないと出せないのかなーとも思います。このお祭りは誰でも「ハネト」として参加できるのが今回の他のお祭りと違うかな。前回見に来たのが4年前でコロナ前のこと。今回はそれ以来の完全復活だったせいか、ハネトの数がものすごく多かった。「跳ねる」スペースが少なかったせいか、私たちが見ていたのが中間地点でみなさん疲れていたせいか、跳ねずにただ歩いている人が多かった 笑。まぁ、猛暑だし仕方がないですね。「ラッセラー、ラッセラー」の掛け声も今年は少なめだったかもしれません。
でも、やっぱり東北の夏祭りとしてはぴかいち。みなさんにも一度は見に来てほしい。

仙台七夕も昨年はコロナ予防で人が届かない長さに制限されていたらしい

そして仙台七夕まつりへ

帰りには仙台七夕も眺めて、東北3大夏祭りをコンプリート。いやーすごい旅行だったなーと思います。もう、なかなかできないかも。
秋田から青森に移動する途中に寄った、秋田の千畳敷海岸や白神山地の十二湖の青池も素敵でした。
また、秋田公立美術大学開学10周年記念展「美大10年(あきびじゅううねん)」、弘前れんが倉庫美術館、青森県立美術館にも立ち寄ることができたのは現代美術が大好きな私としては楽しかった。

青森県立美術館の奈良美智の展示室で

日本の夏

旅行から帰ってきてからは、お盆の時にはお墓参りと親戚の集まりに彼女にも同行してもらったりして、なかなか得難い体験をしてもらえたのかなと思います。あと、うちの職場のハワイ出身の子に我が家にゲストとしてきてもらって、一緒に餃子パーティーもしました。アメリカ、またはハワイ独自の問題と、フランス、日本についていろいろ話せたのは私にとっても楽しい時間でした。私は行きませんでしたが、夫と長女と3人で湖にカヤックに乗りに行ったのも楽しかったようです。夫はカヤックを買おうかなと言い出してびっくり。

秋田の千畳敷海岸


彼女は現在在籍しているスペインのマドリードの大学から日本への交換留学も考えているらしく、また日本に来るのかもしれません。フランスではずっと柔道をしていて、黒帯に合格したとのこと。日本の文化に親しみを持ってくれるのは嬉しい。今は長女と一緒に関西を旅行中で、そのあと帰国します。

日本の夏。フランスの若者の目にはどう写ったのかな。






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