ツールの創造
交通事故で突如病室に入れられた時、何も持っていませんでした。
ただ寝かされてるだけ、そして動けないだけ。
自分の周りに「モノ」がない。
これってものすごく不安ですし、痛みを紛らわすものも無いしで幽閉されてるような閉塞感は嫌だった。
という事で、今回の事故入院で自分が持って来て良かった、入院時に役に立った!というのをいくつか紹介します。
1:バイク用ドライブレコーダー
私は今回の事故時に乗っていた原付で2代目、初代はJOGに乗ってたんですが当時は日付が変わる頃に走っていたのもあって「こんな深夜に女が原付に乗ってる」のは
確実にちょっかいを掛けよう、いたずらをしようとする輩が沸きやがるんです。それを警察に訴えても「原付の分際で」と明らかに見下されてるのが分かる
(一番危険を感じたのが、アラブ系の車3台に前後右取り囲まれ、道路脇に押し込め、右を塞いだ車の後部座席の男がゲラゲラ笑いながら棒を突き出して触ってこようとした時。原付ごと転ばせて笑う気だったんだろうか)
もう誰にも笑わせない、見下されない。
そう思って、二代目の明石号購入後すぐに、原付に装着できるドラレコを探し回りました。ツーリング動画とかあるんだからバイクにも付けられるはず。わがまま言えるならエンジンから電源取って起動するくらいできるんじゃないか…と思ったのですが、バイク屋ほぼ全てに言われたのが
原付程度の電圧じゃ使えないよ
と諭されるばかりでした。「ツーリング動画が撮れるようなバイクは大型であり電圧が桁違い。それに原付にカメラを付けるとなると分解して配線から作らないと…」となりそもそも内蔵することを前提とされてない原付の限界を知らされる。
しかし事故が起これば原付は脆く命に関わるし、大きい方が死人に口なしを良いことに「この小さいのが悪い!」と自分を棚に上げて喚き出したら、もう目も当てられないじゃないですか。脆弱なことだけを理由に濡れ衣を押し付けられるなんて絶対お断り!!!
そう思った矢先、豊山町の2りん館のスタッフさんに「それなら外付けのほうが良いですよ」と教えてもらい、素直に家に帰ってアマゾン見たら外付け充電式ドラレコがたくさん種類があり…。充電の手間はあれど無いよりマシ、充電も習慣化してしまえば苦じゃなくなるだろう、と通販で買ったのがMAXWINでした。バイクに付けるためのアームなどたくさんの付属品があり、本当はヘルメットの頭頂部に貼り付けたかったんですが、アームを接着すると、ヘルメがシートの下に収まらなくなるので、右のハンドルに付けることにしました(ちょっと後悔)
事故当時も会社から出た所から録画を始めていたので、事故の瞬間も録画してました。右手に隠れて後ろから侵入するトレーラーは全部は映ってはいなかったものの、前方カメラに私の潔白を証明する動画が撮られており、警察にすぐ提出できたため、過失はゼロ、の判定を勝ち取れました。
本当に付けておいて良かった。「そこまで要らんくない?」とかも言われました。しかし、私はこれを使用していたおかげで潔白は証明できました。
これからは自転車でも厳罰が科される時代です、自転車でも付けておいて損は無いはずです。
「第三の目、第三者の証明」ができるツールは絶対必要です。
2:弁護士特約
原付バイクとは言え、自賠責だけではいけない。なのでしっかりした保険を付けようという事で探して選んだのがアクサダイレクトでした。そしてオプション的に弁護士特約、と書かれていたのを
「何か弁護士特約は絶対つけろってネットでよく見るしな、付けておこう」という位の感覚で付けていたのですが
あの判断した自分ありがとう・・・!!!!!!あとネット情報もトンクス・・・・!
と両手を突き上げて特約付けていた自分を自賛しました。
まぁ、父の保険に家族で使える弁護士特約が付いていたようですが、自分のを使って、現在の弁護士さんにお願いしています。
母がフィーバーして召使みたいに扱ってるのだけが悩み。
ココからは「入院中に使った実物」紹介!
3:孫の手
いやマジこれ大活躍でした。
母が緊急入院直後に、取り敢えずと持って来てくれた衛生用品などの中に一本入ってたんです。事故直後は両足を吊られてた私は身体を起こすも捩るもできず、両腕は点滴パーティーで制限があり、背中どころかへそから下が痒くても手が届きませんでした。こんな時の孫の手!
身体が動かせないので、ベッドの頭上にあるライトのスイッチにも手が届きませんでした。朝点いたり、消灯時間に自動で消えたりしないので自分で操作する必要があったんです。こんな時の孫の手!
足元に置かれたクッションとか届かないものの位置を動かしたい…こんな時の孫の手!
身体が起こせるようになってきたらカーテンが少し開いてて気になる…こんな時の孫の手!
本当に「手」となって「あとちょっと!」を助けてくれました。
持って来た母も「こんな使い方されると思わなかった」そうですw
4:全身脱毛
ものじゃないじゃん、というツッコミは置いといて
私は本来大変体毛が濃い人間でした。ボールペンで書いたようなはっきりくっきりした硬い毛がもうもうと生えていて、中学生の頃は毎日できるだけ深く剃らないと人前に出るのが嫌なくらいでした。激しいコンプレックスもあって、一念発起し全身脱毛を契約してたんですね。
目に見えて体毛が細く薄くなり、処理の回数も一ヶ月に2.3回やればいいかな…の頃に事故に遭いました。二ヶ月シャワーすら浴びれませんでした。その中清潔ケアをしてくれる看護師さんに「体毛が目立ちませんね?」と言われて初めて「あ、そういや事故ってから何の処理もして無いや」と気付き、効果を実感して泣きました。
これはあくまで私の感想ですんで、そこの所w
5:ヨーグルト
以前の記事の「食べられる幸せ」にも書いたのですが、寝たきりだと「排泄」がまー働かないんですよ。その時に差し入れとして渡されたのがヨーグルト。乳酸菌サプリも飲めてなかった頃なので乱れまくってた便通をせめて何とかしようと母が買ってきてくれたものでした。
効果てきめんでした。
生理中は鉄分配合を食べたりして。サプリ的に、気分転換にも食べてました。柔らかくてするんと食べられるので、弱ってる時には良いですね。
6:フック付きのかご
病院のベッドには柵がありますが、この柵を「どう活用するか」は入院時に考えて色々試したりしていました。
スマホを充電してシーツの上に置くと熱くなっちゃうし、ベッド横に色々置いてもそもそも届かない。だからって枕元にあれこれ置くのはオペ出しの時に一々どかさなきゃいけないしで。
そこで使ったのがフック付きのかご。とにかく寝たきりでも届く。ペットボトル入れて置けるから飲み物すぐそばにある。ベッド柵にぶら下げて色々突っ込んでおいて、オペ出しの時にはカゴごと外せば完了。
就寝時のスマホ充電で熱くならないかドキドキしなくても良くなり(え)使用頻度の高いマスク、カトラリーなどを突っ込んでおきました。
身体が起こせるようになり、電動でベッド面を上下させるようになった時は、ベッドの外に向けてかごをぶら下げました。これならリクライニングにも干渉しません。本当にシンプルながらメチャクチャ役立ちアイテムでした。
7:エレコムの電源タップ
電源タップ部分が「クリップ」型をしていて、デスクの端などに挟める!という画期的な構造に惚れこみ、元々自室用に購入していたものを入院時に持って来て貰ったのですが、これが便利オブ便利
身体の自由が制限されていた頃、コンセントはベッドの頭上にあったのですが地味に届かないし、スマホの充電コードも1mなのでギリギリだったりした。なので延長コード欲しいな~と思ってこれを挿したのですがベッド柵に挟んで固定できるのがもう便利便利。入院用に買う必要は無いと思いますが、私はこれ持ってて良かった!と思えるアイテムでした。
8:各種ヲタグッズ
これは精神的なものですけど、着替えやバスタオル、普通のタオルから身の回りのものをガッツリ自分のヲタクグッズで固めました。どれもオタ活で買ったりした「楽しい思い出のかけら」なので、心が潰れそうな時に、楽しい思い出を思い出して何とか形を保ちました。
これは泣き暮らした入院初期には本当に手放せないものでした。
後はボールペンとかも、自分が収集していたジェットストリームEDGEなどを持って来てもらって、描きたい時に描きたいと思ったものをやって吐き出しもしました。
↓超余談
院内ヲタ活はほどほどに。
(だれもやらない)
9:枕
私の場合は入院が長期にわたったのと、寝たきりだった時期もあるので枕の合う合わないが生活に直結します。不眠症もありましたし、枕で薬飲んだのに寝れないとか精神にキます。
自前の枕の持ち込みを禁止される事はそうそうないと思いますので、入院時余裕があれば使い慣れた枕や肌なじみの良い肌掛けとか持ち込めると良いですね。
10:シッカロール
40を前にしておむつ&パウダーの世話になるってのは気持ち的に屈辱すら感じましたが、パウダーの効果を実感したら土下座不可避。おむつって蒸れるし、しかも身体は動かせないから接地面でずっと汗かく上に密閉されてて皮膚トラブル爆発。そこに介護用品として重宝されているというシッカロールが来た。デオトラントパウダーなので、トイレの後パタパタはたいたら おむつが汗でくっついて履けない!背中が汗でかゆい!という事も無くなり、すっかり信者に。
入院はしなくて済むならそれに越したことはありませんが、でも人生で絶対入院せずに済む事も中々ないと思います。
万が一の時、ちょっと参考にして貰えたら嬉しいですね。