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自作キーボード設計者が使用している道具を紹介
はじめに
先日、デスクツアーの記事を書きましたが、自作キーボードの設計や組み立て時に使用している道具については触れませんでした。愛用している道具もまとめてみると面白いのではないかと思い、簡単にまとめてみました。
※商品のリンクはただの埋め込みリンクです。私には1銭も入りません。
デスクツアーの記事はこちら↓↓
工具の収納ボックス①
![](https://assets.st-note.com/img/1721439931698-1QNEuqGi0y.jpg?width=1200)
収納に使用しているボックスは無印良品のファイルボックスです。
シンプルで視界に入ってもノイズにならないデザインが気に入り購入しました。別売りの蓋を購入すれば重ねて置くこともできます。
収納ボックスの中身①
![](https://assets.st-note.com/img/1721440250943-SBodEIqORD.jpg?width=1200)
gootの精密プリント基板用 鉛入りはんだ Φ0.8mm
はんだの良し悪しは分かりませんが、プリント基盤用と書かれているので使い続けています。今のところ不便はありません。はんだの太さも丁度良い細さかと思います。
goot はんだ吸取線 幅3.0㎜
あまり使用しないのですが、あると便利なはんだ吸取線です。はんだ付けをミスした時にはんだを吸い取るために使用します。持っていて損はありません。
goot コンパクトこて先クリーナー ST-30
はんだごてのこて先を綺麗にするもので、こて先が汚れたり、大量のはんだがついてしまった時などに使用します。金属の物もありますが、私にはスポンジタイプで十分なようです。コンパクトで場所を取らないのも良いところ。
ALIENTEK T65
USB-Cのケーブルで使用できるはんだごてです。USB充電器にケーブルを挿して使用します。ボタンを押すと数秒で設定した温度までこて先が加熱されます。一般的なはんだごてよりも小さいので、収納にも困りません。
無名のシリコンマット
普通のシリコンマットです。このマットの上ではんだ付けを行なっています。静電気が防止できるマットの方が良いのかもしれませんが、今のところ問題は出ていません。
収納ボックスの中身②
![](https://assets.st-note.com/img/1721441718263-LqjfbNNrUL.jpg?width=1200)
オーム電機 デジタルテスター
基板が期待通り動作するかを確認する時に使用します。使用する機会はそれほど多くありませんが、何かあった時には非常に有効です。
AINEX M.2ヒートシンク・パーツ固定用耐熱テープ
絶縁テープです。ほぼ使用しません。設計ミスでどうしても必要になったため購入しました。現在はお守りとして持っています。
カモ井加工紙 マスキングテープ マットブラック
普通のマスキングテープです。パーツを仮固定する時や、基盤の側面に貼りデコレーションするなど様々な用途に使用できます。
収納ボックスの中身③
![](https://assets.st-note.com/img/1721442024487-EQT89EThaG.jpg?width=1200)
ドライブ手袋(すべり止め付、白、約23cm)
綿の手袋です。3Dプリンターで造形したものを検品する時に使用します。滑り止め付きで造形物を落としにくいです。
厚手のチャック袋(A7、22枚、8.5cm×12cm)
シールや説明書、ゴム足などを整理するのに使用します。キーボードを配布する時もこの袋にねじやスペーサーなどを入れています。
工具の収納ボックス②
![](https://assets.st-note.com/img/1721442605774-RWSLUvDi6J.jpg?width=1200)
蓋付きのボックスに入れると、取り出しが面倒ですので、よく使用する物はpencoのStorage Caddyに入れています。取っ手がついているので、持ち上げてさっと移動できるところが気に入っています。収納力も申し分ないですし、安価で色が豊富なのも良いです。
シンワ測定 直尺
スイッチやロータリーエンコーダーなどの大きさを測る時に使用する定規です。ステンレス製なので環境に左右されず常に正確に測れるはず。お安い。
シンワ測定 デジタルノギス 100mm
こちらもスイッチやロータリーエンコーダーなどの大きさを測る時に使用します。厚みを知るにはノギスが1番です。デジタルノギスなので見やすいのですが、電池の消費が激しく、大量のボタン電池をストックしています。
MOVMAO 精密ドライバーセット
大量のビットがついたドライバーセットです。M2ねじにしか使用していないので完全に宝の持ち腐れです。購入した時はAmazonからの発送で2,500円ほどでした。リンクは参考程度にして下さい。
goot 逆作用ピンセット TS-16
逆作用ピンセットです。はんだに集中していると、ピンセットを持つ手に力が入り、パーツがずれたり、飛んで行ったりすることなないでしょうか。この逆作用ピンセットはそうした悩みがなくなる魔法のピンセットです。
通常のピンセットとは違い、押すと開くので、何もしなければ閉じたままになり、力を入れなくてもパーツを摘むことができます。小さな違いですが、試したことがない人は是非試してみて下さい。普通のピンセットに戻れなくなると思います。
遊舎工房 2-in-1 キープラー
自作キーボード専門店「遊舎工房」オリジナルのキープラーです。キーキャップやキースイッチを外す専用の道具で、自作キーボードをするのであれば必須です。
書き込めるメジャー 3.5m
非常にシンプルなデザインのメジャーです。作成しているキーボードの大まかな大きさを把握したりする時に使用しています。
アクリル分度器 半円
普通の分度器です。パーツの角度や作成中のケースの角度を決める時に使用しています。
ラジオペンチ
はるか昔にDAISOで購入したラジオペンチです。下記リンクとは商品が異なります。3Dプリンターで造形した物のサポートを外したり、パーツを分解する時に使用しています。100均の物でも良いのですが、KUROKINのラジオペンチがカッコよくて欲しくなっています。
TOOLS to LIVEBY Scissors 6.5 - BLACK
質感の良いハサミです。デザインと切れ味の良さが気に入り購入しました。パッケージもオシャレ。購入した商品のタグを外したり、キーボードを梱包する時に使用しています。
パーツの収納ボックス
![](https://assets.st-note.com/img/1721463756518-0NjMCvXNfa.jpg?width=1200)
パーツの収納にも無印良品のファイルボックスと専用の蓋を使用しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1721463919381-UGuV7NJyiy.jpg?width=1200)
収納ボックスからプロピレン小物ケース・Lを取り出し、蓋を開けたところ。
左上から、ねじやパーツ類、キースイッチ、キーキャップ黒、キーキャップ白になります。ねじやパーツ類は先ほど紹介した厚手のチャック袋に入れています。
手前の小さいケースはポリプロピレン小物ケース・Mで、ロータリーエンコーダーやノブ、MXソケットを入れています。
ポリプロピレン小物ケース・L
キースイッチが50個ほど入るケースです。使い勝手がよくオススメです。小物ケース・Mを4個入れることもできます。
ポリプロピレン小物ケース・M
MXソケットがギリギリ100個入ります。ねじやパーツの整理に便利です。
3Dプリンター:Bambu Lab A1 mini
![](https://assets.st-note.com/img/1721464844953-j5c1vUQF7S.jpg?width=1200)
3DプリンターはBambu LabのA1 miniを使用しています。とても便利なのでキーボード開発者には必須です。なぜ必須かと言いますと。
30分でトッププレートの作成ができます。
トッププレートの作成には、通常、基板を発注するか、アクリルや金属を切り出す方法があります。これらの方法では費用がかかるだけでなく、通常1週間ほどの時間も必要です。しかし、3Dプリンターを使えば、30分でトッププレートを造形できます。新しい配列を思いついたら、データを作成し、30分待てば完成品同様の状態で新しい配列を試すことができます。これにより、キーボードの設計速度が劇的に向上します。これだけでも3Dプリンターを購入する価値は十分にあると思います。
3Dプリンターと一緒に購入すると良い物
健栄製薬 無水エタノールIP 400ml(掃除)
ビルドプレートについた手油などを掃除するのに使用します。使用する際はキムワイプがオススメです。
クレシア キムワイプ S-200
ティッシュなどに比べ、毛羽立ちや紙粉が少なく丈夫なため、汚れを拭いた後が綺麗です。
極細0.3㏄のミストを噴霧する スプレーボトル
無名のスプレーボトルですが、物はしっかりしてるのでオススメです。ストッパーもついているので、誤って噴霧することもありません。
Bambu スムーズ PEI プレート - A1 mini
プレートにテクスチャーがなく、ツルツルとしているため、造形物とビルドプレートの設置面が綺麗に仕上がります。オススメです。
ノズル付きホットエンド - A1 シリーズ 0.2mm ステンレススチール
キーキャップやロータリーエンコーダーのノブなど、小さな物を造形する時には必須です。造形時間は増えますが、ノズルが細いため、仕上がりが綺麗になります。
おわりに
一部になりますが、私がいつも使用している道具についてまとめてみました。特におすすめしたいのは、逆作用ピンセットと3Dプリンターです。頻繁にキーボードを作成したり設計したりする方は、これらの道具を購入すると作業がより楽しく、効率的になると思います。
自作キーボード界隈のデスクツアー記事が増えることも期待していますが、普段使用しているオススメの道具に関する記事が増えるとさらに嬉しいです。
この記事はAkashaを使用して書きました。