「あかさき指数」からみる1フレアの価値
※この記事では、攻撃のパラメータをX/Yと表し、四則演算の除算はスラッシュではなく÷と記載している。また、本記事では小数点以下3桁目を四捨五入して計算結果を導出している。
はじめに
「あかさき算」を発表してからいくばくかの時が経った。
ありがたいことに、こちらの考え方を踏襲して、新たな理論を構築する研究者、応用、臨床的研究の可能性を示唆する研究者など、アカデミックふるよにの地位が徐々にではあるが確立されており、私としては大変喜ばしい状況となっている。
しかし、他のアカデミックな界隈と同様に、アカデミックふるよには、しばしば現実のふるよにとの乖離が生まれている。
あかさき算は、アプローチの一つとしては確かに現実のふるよににも有効ではある。しかし、特にシーズン5に関しては、あかさき算が通用しない場面も極めて多い。これはなぜか。前提が間違っているのである。
ここでいう前提とは、「1フレアの価値」である。
あかさき算では、1フレアの価値を一律2APとしている。しかし、フレアというのは、採用するカードによって価値が変わる。当然のことである。逆に言えば、フレアの価値がわかれば、あかさき算はより正確な計算が可能になる。
あかさき指数の計算法
以上から、今回は、フレアの価値をはかるための指数である「あかさき指数」を提案する。
先述した通り、フレアは使用する切札により、1フレア当たりの価値が変わる。つまり、より正確な指標を作成しようとした場合には、一枚一枚の効果をAPなどに換算する必要がある。しかし、ここでは攻撃札の「あかさき指数」から、それぞれのカードを採用した際、1フレアはおよそどの程度のパフォーマンスが生まれるのか、見ていこう。
攻撃札における、「あかさき指数」は、以下の計算により導出できる。
あかさき指数=与えるダメージ量÷必要フレア数
ユリナを使い、具体的な例を見ていこう。
月影落
(オーラダメージ4/ライフダメージ4)÷必要フレア数7=0.57/0.57
つまり、月影落を採用していた場合、1フレアあたり「間合3-4の0.57/0.57の攻撃」程度の価値となる。
なんということだろう、月影落(0.57/0.57)を使用するために宿すよりも、斬(3/1)を使ったほうが明らかに強い。なぜなら、攻撃により与えられる数字が大きいためである。
新幕ふるよににおいて、よく言われている、「カードを表で使ったほうが強い」という説は、この「あかさき指数」により、ある程度明瞭な答えを出すことができる。
もう一つの例を紹介しよう。浦波嵐の場合は、対応で使用した際、オーラダメージだけでなく、相手のダメージのオーラが軽減される効果を持つ。こちらをダメージの指標に入れることで、計算が可能になる。具体的な計算は以下の通り。
浦波嵐
{(オーラダメージ2/ライフダメージ-)+(オーラダメージ軽減2/ライフダメージ軽減-)}÷必要フレア数3
=(4/-)÷3
=1.33/-
となる。対応札は適切に使用することで、高い利得を得られることが計算により明らかになった。
おわりに
以上により、攻撃札は「あかさき指数」により1フレアの価値が計算可能となる。行動札、付与札については、それぞれAPベースで個別にカードの評価をする必要があるが、ほとんどの行動札、付与札は、あかさき算第2法則の∞APに絡まないため、ある程度参考値となってしまうことは留意しておかなければならない。
また、ここまでは1フレアの価値について言及してきたが、「採用した切札よりも多いフレアは無価値である」ということも踏まえると、宿しという行為は多くの場合ローリターンである。
「AP余ってるけど、この宿し、本当に必要か?」ということを、採用した切札から常に考えながらプレイし、より精度の高いふるよにライフの一助になれば幸いである。
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