「がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻」の創作歌詞
「がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻」のBGMに付けた創作歌詞のコーナーです。
曲名はカギカッコ内が自作の歌詞の題名、カッコ内がBGMの本来の曲名です。
↓全曲入った動画です
「朝焼けの江戸ステージ」(はぐれ町旅情)
昇る日仰ぎながら 天突くように伸びをして
さえずるスズメらに おはようと声かける
住み慣れたわが町が あくびして今日も目覚める
ささやかな喜びを 山ほど抱えながら
財布の中身薄くとも 金は天下の回りもの
笑顔で日々暮らせりゃ もう億万長者よ
めし食って支度して うちの戸を開けたならば
昨日とまた違う 晴れ空が出迎える
道ゆけば顔合わす となり向かいの人たち
あいさつ交わすたび 皆が皆笑みこぼれる
波の逆巻く渡世も 旅は道連れ世は情け
仲間と肩並べりゃ 怖いものはない
「絶叫のほろほろ寺」(謎のほろほろ寺)
どん どん どんひゅろりー ひゅーどろりろりの どろろー
月見えぬ夜の帳(とばり) 藪の 池の お墓の中から
でろでろでドロドロした お化けらがコンニチハ
なんだなんだお顔が青いぞ お目目を開けてこっち見な
どうしたどうした逃げても無駄だぞ みんなまとめてこっち来な
どん どん どんひゅろりー ひゅーどろりろりの どろろー
列の後ろ そこのお前 一人だんまりガタガタ震えて
強がりはお見通しだぞ もう少しで漏らすな!
早く早くお家に帰って 布団かぶってねんねしな
まさかまさかオネショしないよな みんな厠(かわや)で待ってるぞ
「秋祭りの四国ステージ」(ゴエモン一人旅)
秋の刈り取り めでたい豊作 皆様神様あんがとさま
小躍りして今年もお祝い 境内にでででんと櫓が建つ
軒に吊られた提灯も はや夕日にほろ酔い赤ら顔
さあ祭りの始まりだ 皆いざ行け遅れるなよ
笛が高鳴り 重ねる手拍子 色とりどり浴衣の花咲く
老いに若き 男と女も 輪になりゃ心はひとつになる
どうせ今宵は無礼講 それのって笑ってはめ外せ
月が差す里の夜(よ)に 鳴りやまない村の太鼓
「路傍の大和ステージ」(黒豆頂戴!)
今日もわたしの目の前を 幾人もの旅人が通り過ぎる
後ろを振り向きもせず 仮の宿を後にする
どこから来てどこへ行く 故(ゆえ)を知れるはずもなく
わたしは今日も道端 言葉なくただ見送る
時代の移りゆく中 幾千もの旅人が通り過ぎた
見せる顔はそれぞれに 人はみな果て野をゆく
泣きと笑いと携え その道はどこへ至る
旅の末に幸あれと わたしは今日も見守る
「生々流転のおたふく隊基地」(黒豆くいねぇ)
エー 人は儚きもの
人間はわずか五十年 栄華も一夜(ひとよ)で幻と消ゆ
地べた惑えども天に哄笑(わら)えども
死ねばみな水面(みなも)の泡 裸へと還るのみ
雲のように 陽炎のように 波のように 暮れ空のように
この世は移ろうばかり
エー 人は儚きもの
人間はたった五十年 年の過ぎるはまるで矢のよう
限られた時で人は何を成す
もがき 駆け 燃えては散る 何かを残すために
星のように 蛍のように 虹のように 花びらのように
儚きは美しかな
「旅先の京都ステージ」(おいでやす)
拝啓 父さん 母さん
わたしは長い旅路を経て
夢にまで見た京都の町並みを歩いてます
路地をゆく舞妓のおしろいの色気
つつまし都 あこがれ都 京都の町にいます
拝啓 里の友よ
わたしはいま京都の道すがら
人力車に揺られて ゆるりと巡っています
清水彩る紅葉がきれいで
うつくし都 はなやぐ都 京都の町にいます
「前人未到の首里城」(燃える義賊たち)
見上げれば青い空 雲さえも寄せぬ世界
其(そ)はもはや人の及ばぬ 神のおわす舞台
くねりゆく尾根道の 果ては未だ霞み見えず
気まぐれな風も人の子を 振り落とさんばかり
板子一枚の下は地獄 岩の波が躍り迫る
ここが思案のしどころだろう 虎穴に入るか急がば回るか
つま先で踏み抜いた 石が眼下に吸い込まれる
ふと漏らす溜息薄く 襲い来るは目まい
足取りは重けれど 頂は目と鼻の先
絶え間なく積み上げた歩が そこに通ずと信じ
力振りしぼり手を伸ばせば 星にさえも届くだろう
夢物語が現(うつつ)になる つかみ取れよダイヤモンドを
「天下御免の大江戸城地下牢」(お江戸でSWING)
人ごみのど真ん中 でっかい商家のお屋根の上
大泥棒はここだぞ お縄をかけてみな
おっと来た 逃げろ逃げろ
無駄だぜ誰もおいらにゃ追いつけない
お役人の決まり文句も おいらにとってはお祭り囃子さ
「ご・ご・御用だ 神妙にしろ盗人め!」
百発百中小判投げ 闇を斬る黄金キセル
ふてぇヤツ倒すため 例え火の中水の中
待ってろよ 飛ばせ飛ばせ
お上も誰もおいらを止められない
ご町内のとっつぁんおばちゃん ちょいとこちとら急ぎなもんでな
「そ・そ・そこのけ ゴエモン様のお通りでい!」