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今更ながら人類滅亡後の小世界をPinocchiaたちと歩いた話・3機目

第三階層:畜産区画
「イート・ザ・ボーン」

 ほうほうの体で第三階層に滑り込む主人公サンとお供たち。
 ……と、回想シーンが入った。男2人の会話だ。片方は主人公……なのかどうかは後頭部からはよく分からん。いや回想なんだから主人公か。どうも教団が対立しているらしく、教団の構成員が軍への復讐だか何だかを名目に男の片方の妻を殺したとか、民衆は日々の不満の吐け口として軍を憎み教団を支持しているとか。……ん、それって主人公の妻ってこと? 主人公にとって教団は仇ということになるのか……?
 会話の中には寄生体なるワードも出てきた。この単語は第二階層の終盤で拾った情報にもちょろっと出ている。病気とは似て異なるモノとそこでは書かれていたが、教団は寄生体の存在そのものが軍のでっち上げと否定している。真相はよく分からん。また今後だろう。

 話を拠点の中に戻す。調べて回ったところ「防御型」アンドロイドの設計図が見つかった。

『防御型アンドロイド』
 攻撃面はかなぐり捨て防御に全振りされたアンドロイド。頑強なボディとビームシールドによる高耐久力、味方への攻撃をかばって代わりに受ける「守護」スキルでパーティー全員の盾となる。
 守護は主人公と同じく最速発動なので、取りこぼしは一切ないのが安心。一方守護で1手使うため自身は基本的に攻撃できない(閃光手榴弾の使用後など、敵が絶対動かない状況では攻撃に参加する)・前衛にいないと発動しない・全体攻撃は対象外など短所もいくつかある。

 性格はやはりというか献身的。中破しても後衛に回されることを拒み(もちろん主人公の命令が絶対だが)、最期まで前衛で仲間を守ることを望む。攻撃型とは形は違えど、戦いに生き戦いに死ぬアンドロイドと言える。

 来た! メイン盾来た! これで勝つる!
 という文言が素で頭を駆け抜けた。待望のタンク! ただでさえ自動でHPが目減りする攻撃型もこれで安全に運用できるというものである。問題は防御型自身が集中攻撃に耐えられるのかどうかだが……とりあえず造ってみよう。コアはありがたいことに拠点の一室の箱にあった。
 名前は……どうしよう。数値的にデカいから太陽系最大の土星=サターンにしようかとも思ったが、見た目は特にゴツくないのが躊躇させる。せいぜい木星……は砲撃型に使ってしまった。砲撃型はヴィーナス(金星)にして防御型をジュピターにすべきだったか? 今回は仕方ないから防御型の方をヴィーナスと名付ける。

 さてもう1件。自動工場の横に転換炉の強化を行える装置があった。手持ちの余った素材をGUに換え、好きな素材の毎日の供給量を増やせるらしい。GUって何? 分からん。というかそもそも転換炉をよく知らないのだった。
 検索した結果、転換炉は原子力発電所で核燃料であるウランをプルトニウムに変換する設備と知る。この技術の応用でウランから鉄や銅やシリコンを生成しているのだろうか。GU(gU)は……ウラン? プルトニウムがgPu、kgPuというのもあるそうなので、gUはグラムウラン……ウラン1gみたいな感じか? やめよう。なんで予備知識ゼロのただの文系が日本原子力ナントカのPDFを読み漁ってるんだ。分かる訳ないだろ。
 ゲームの話に戻る。鉄やプラスチックがやたら余っていたので、ここぞと不足気味なカーボンの供給量を増やしまくる。何せヴィーナスの製造にもカーボンを80も使わされてしまったところなのだ。リチウムも増やす。

 情報もいくつか入手。核戦争……もとい核狂乱の前後の様子とか、敵性機械に立ち向かう新兵の意気込みとか。昔は食べ物の選り好みする余裕があったんだろーなーという述懐と共に、何かを秘密裏に行おうとしている記述もあった。文中のCELSSはQoLみたいなものと想像するが、何を企んでいるのかはよく分からない。
 探索を完了しアイテムを補充、やはりボロボロになったマーズを廃棄再生産。これも今回で最後にしたいものである。防御型のお手並み拝見だ。
 そう言えば第二階層にはSMGがあったし、今度はボディアーマーでも出るのか? と期待していたが何もなかった。毎回主人公用の装備が得られてちょっとずつ強化、という趣向ではないらしい。まぁ戦闘の主役はアンドロイドだろうし、彼女らの領分を侵すほど強くはならないか。


 残り21日。
 第三階層は辺り一面が薄暗い牧草地らしい。入って早々に情報を入手。なんかニワトリが自爆特攻するらしい。文字通り爆発するらしいのだ。牛も凶暴化し襲ってくるとか。
 動物を狂わせる小さな機械が体内にあるらしいのだが……宿主の動物を操って敵性機械の残骸を丸呑みさせ、それを素材に体内で自身の複製を作る? その複製が世代間で感染というか受け継がれる? なんじゃそりゃ。ナノマシンか? 解剖したら見つかったという大きさだからナノマシンとは違うらしいが。どうもこの挙動は寄生体とやらとも似ているらしい。また寄生体だ。
 あとセ・キ・ローダーなる名前が出てきた。文脈からするとこのシェルターの名前だろうが、どうも建物の名前っぽくない響きだ。じゃあ何だと言われると……何かの作業車かなんか? いやそれは違うだろう絶対。

 いい加減探索を進める。早速ニワトリの群れが出現。本当に自爆してきた。ヴィーナスが次々かばってくれる。仲間が無事なのはいいのだが……いや痛いぞ。死ぬほど痛いぞ自爆。一発40ダメくらい食らう。防御型でこれとなると防御力無視なのか? 先の情報によるとHPを減らしていると自爆の威力も落ちるらしく、実際こちらが先制して削れた個体からは10数ダメージに留まったが。あっさり中破してしまった。こりゃだめだ。撤退。
 
 泣く泣く製造したばかりのヴィーナスを分解炉へ投じる。早過ぎるわ。先制攻撃が肝心ということで、次からは適度に手榴弾や閃光手榴弾を使おう。あくまで適度に。また今までの敵性機械と違い、動物であるせいかアンドロイドたちもある程度先制できるのが確認できた。砲撃型が間に合えばそれだけで被害を減らせそうだ。実はアンドロの中では砲撃型は比較的素早い方だと分かってきたし。まぁ運任せだが……
 あと動物は機械ではないということで、ドロップアイテムも全然違う。骨と、先の話に出てきた機械片。分解炉に入れると機械片は鉄2と銅2に、骨はカーボン2に変わる。カーボン2に変わるのだ。これはおいしい。ファームでカーボンファームなるか?


 残り20日。
 再製造したヴィーナスと共に再出発。転換炉からリチウムがたくさん来たので手榴弾の数を増やしてみる。今度はもう少しヴィーナスをいたわりながら進めたい。
 ニワトリの他には牛も出る。先の情報にもそう書いてあったが。中型機より頑丈かも知れない。パワーはもちろん手番もニワトリより早いようで、先制できるアンドロが少ない。それでも集団自爆よりはマシか。

 少し戦ったところでジュピターがレベル10に達する。ムーンと同じようにイベントが起き、曲射砲撃のスキルが曲射砲撃+に強化。これにより毎回敵の防御力を無視してダメージを与えられるようになったのだそうな。これは強そう。ニワトリや牛は防御力はゼロっぽいし意味がなさそうだが、敵性機械相手には役立つだろう。
 さらにマーキュリーもレベル10に到達。早期警戒に+が付いた。敵を早期に見つけ戦いを選んだ際、先制攻撃ができるようになったという。おいおいすごいぞ。それ閃光手榴弾を1個無料で使える(しかも主人公はフリーハンド)ようなものではないか。これならヴィーナスの負担もぐっと減るし、より探索時間を延ばせるに違いない。実際これだけで、無傷に勝利できる回数が大幅に増えた。マーキュリー様様だ。

 戦闘に関してはだいぶ安定感が出てきたが、荷物の重量制限が気になってきた。この分だと100歩のずっと手前でまた過積載に陥りそうだ。何とかならんのか?
 と思いつつ先へ進むと、煙幕手榴弾の設計図が見つかる。必ず逃げられるらしいが……まぁ今のところ苦戦はしていないし、当分必要ないだろうか。
 さらに前進すると、今度は「運搬型」アンドロイドの設計図を発見した。おお! スペックを確認せずとも今まさに欲しいものだと分かる……分かるのだが……コアがない。これじゃ造れんではないか。どうしよう。今いるアンドロイドは全員役目があるから廃棄したくない。困った。
 とりあえず前進するも、結局ほどなくして50kgに達してしまう。仕方ない。余力は充分ながら引き返し、素材を分解炉に突っ込んで寝る。


 残り19日。
 無い袖は振れないので、仕方なくそのまま出発する。問題を解決する手段はあるのに実行できないのがもどかしい。この分だと100歩のずっと手前でまた過積載に陥りそうだ。何とかならんのか? 前日のコピペのような展開になってしまうぞ。
 当然途中で過積載になりつつも前進する。と、マーズがレベル10に達した。問題児だった彼女をしっかりレベル上げ出来たのはひとえにヴィーナスのおかげである。赤熱刃が赤熱刃+に強化、威力が2.5倍に反動ダメージも倍の10%になったおい。+は今までの赤熱刃では倒し切れない相手にのみ使うとのことだが……実際、普通の赤熱刃も使ってくれるようではある。

 80歩の所で突然背景が何かの入口に変わった。そして固定戦闘発生。
 第二階層でボスっぽく現れた大型機と、何やら見慣れない小さな機械だ。ひとまずレーザー砲対策に閃光手榴弾……を使おうとしたら、それに先んじて謎の機械がシールドを展開した。敵全員に何かが発生。アンドロたちが撃ったり斬ったりしてもカキーンと弾かれる。マーズが赤熱刃をぶつけたらパリンと割れ、謎機械にダメージが入った。
 どうもこのシールドは、敵全員にシールドという独自のHPを上乗せするものらしい。シールドのHPの削り切るまでは敵本体にはダメージを一切与えられず、そのため中破や小破にもできない。さらに主人公さえ出し抜く、ということは最速発動なのか。それともこの機械がとてつもなく素早いのか。
 謎機械自体はあっさり撃破。大型機も今更苦戦することはなく勝利する。そしてジャンクコアを入手。これでようやく運搬型を製造できるが……もう80歩だ、このまま第四階層まで進んでから造ればいいか。ジャンクコアの10.0㎏分を空けるために、ネジとケーブルを捨てる作業にしばし没頭する。

 残り20歩を詰めにいく。ここから先は狭い通路で(背景は入口のまま)、牧草地は先ほどの地点で終わりらしい。なるほど、拠点にあった企みはこれのことか。居住区の確保が急務とも書かれていたので、畜産区画である牧草地を20歩分潰して居住区に宛てたという訳だな。肉の生産量が減るけど我慢しろと。たぶん。
 通路に入ってからは再び敵性機械が出るようになったが、小型機と中型機ばかり。もう慣れた連中である。危なげなく第三階層を後にした。

 後にした後で思い出したが……もうちょい骨集めして転換炉を強化してみてもよかったかも知れない。まぁ後の祭りだ。


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