第三神殿作りで最終戦争へ
主(神)は「私(主)のイスラエルの民の所に行って第一神殿と第二神殿と同じ位置に私の神殿(第三神殿)を建てよと言え」と言った。
これは旧約聖書に書いてある言葉です。神がヨシュアに言ったことです。第一神殿と第二神殿の場所というのは、イスラム教のムハンマドが昇天した第三の聖地「アル・アクサ・モスクと岩のドーム」があるところです。ここに第三神殿を建てろと言うことは、すなわち、アル・アクサ・モスクと岩のドームを破壊することを意味します。
旧約聖書では、「第三神殿建設は大患難(最終戦争)となるであろう。それでもユダヤ人は建設へ進む。」のようなお話が書いてあります。
そして、「大患難の時に主が来られる。その時は第三神殿がある。」とあります。つまり、第三神殿がなければメシヤ(救い主)はやってこないのです。そういうことから第三神殿の建設は止められません。
旧約聖書の民数記(第33章55節)
もし、その地の住民をあなた方の前から追い払わなければ、あなた方が残しておく者たちは、あなた方の目の棘となり、脇腹の茨(いばら)となり、彼らはあなた方の住む土地であなた方を悩ますようになる。
これを読むと、「悩まされる前にパレスチナ人を殲滅しろ」と言っているようにとれます。実際、そう解釈しているユダヤ教徒はたくさんいます。女も子供も皆殺しにしてしまえ・・・というふうに捉えているのです。
ユダヤ教は紀元前1450年~1250年に書かれた旧約聖書のトーラーと呼ばれる部分(モーセ5書)を経典にしています。創世記(モーセ以前に書かれた)、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記の5つです。この五つを統括してトーラといいます。
今日では、五書と同じ資料から編集された『ヨシュア記』を加えて,「モーセ六書」と呼ぶこともあります。
ユダヤ教は全知全能の神「ヤーヴェ」への信仰です。そして、ユダヤ教ではイエス・キリストを預言者としか見ていません。
対してイスラム教は西暦610年頃、最後の預言者ムハンマドが現れ唯一絶対神アッラーの教えを説きます。経典はコーランです。イスラム教徒にとってもイエス・キリストは神の子ではなく預言者として扱われています。
それはそうと、第三神殿建設の準備が9割かた整っているそうです。後はアル・アクサ・モスクと岩のドームを破壊するだけです。そこはイスラム教の第三の聖地(ムハンマドが昇天した場所)ですから、もし、それをやろうとすれば、いや、やる前に大変なことになると考えられます。
ユダヤ人によるイスラムへの冒涜
ユダヤ人のアル・アクサ・モスクへの立ち入りは禁じられています。
本来、ここに出入り出来るのはイスラム教徒だけでした。
それなのに2023年1月3日、イスラエルの大臣、ユダヤ勢力党のイタマール・ベン・グヴィール党首が無断でアル・アクサの中庭に踏み込みました。これはイスラムへの冒涜です。多くのイスラム教徒がこの行為について抗議しました。にもかかわらず、さらに追い打ちをかけるように10月3日、イスラエルの右派、国家安全保障大臣「イタマール・ベン・グヴィール」は国家安全保障内閣に対し、「神殿の丘を24時間365日、ユダヤ人に開放する」ことを緊急に検討するよう求めました。ここまで無理押しするのは、やはり、聖書のあの言葉でしょうか?
主(神)は「私(主)のイスラエルの民の所に行って第一神殿と第二神殿と同じ位置に私の神殿(第三神殿)を建てよと言え」と言った。
「イスラエルは2000年の間、待ちながら準備をしてきた。神殿の中に飾る99個の器物は出来た。第三神殿完成前に楽器(竪琴)、祭祀長の服、純金(42kg)製の燭台メーラー7本、ハヌッキーヤー9本、を作らねばならぬ。」
「この10年で準備は整った。メシヤが来るまでに時間はない。」などと、
神殿山ヘリテージ財団ラビ、タラス神学大学教授、タルボット神学校教授らが述べています。
(旧約聖書の一部)トーラーとコーラン
もはや、正義や理性といったものでは解決できる問題ではなさそうです。
ユダヤ教徒が信じているトーラー(聖書)のヨシュア記には「ヨシュアの踏む土地を与える」とあります。これはユダヤ人の行くところ全ての土地を与えるという意味です。また、民数記34章エゼキエル書47章には「現在のイスラエル、及びその周辺の土地を全て与える」とあります。
一方で啓典(コーラン)の17章104節にも「この地に行け」とあります。
これはムハンマドが行った所は全て神が与えた土地だというふうに捉えられています。
こういった宗教的なものが深刻な状況を生み出していると思われます。
ユダヤ教信者にとって第三神殿を建てることは使命ですし、イスラム教徒にとってはそれを命賭けで阻止することが使命とも言えます。
アル・アクサの庭園に無断で踏み込んだのは、似非ユダヤ人(シオニスト)なのかもしれません。その横にいたラビもまた、似非ラビかも知れないです。もしかしたら、ネオコンやシオニストが仕組んだ茶番劇(アル・アクサの庭園に踏み込む行為)なんてこともあり得るお話です。
この聖地で殺し合いが起きれば、第三次世界大戦になることは避けられませんからね。ハルマゲドンはやがて来なければならない最終戦争なので預言が成就するためにこの機会にやってしまおうとしているのではないでしょうか?