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インターと一条校
どうもこんにちは、akasackです。
わが子の日本のインターナショナルスクールへの編入受験の際に、一条校の概念や、進路の可能性について色々と調べたことを共有します。
この一条校に関しては、多分、インターの受験や編入を検討されている親御さんであれば、みなさん気になって収集されている情報かな?と思います。
日本の小学校の種類
まず日本の小学校は大きく4つ分かれていますね。公立、私立、国立、そしてオルタナティブスクールです。最初の3つの説明は割愛しますが、最後のオルタナティブスクールというのは、明確な定義はないものの、フリースクールやホームスクール、それに無認可校も含めた学校の総称です。
そして、公立、私立、国立はほぼすべて、文科省が定めた学校教育法第1条で規定される学校です。要は、国が学校として認めた学校です。その小学校を卒業すれば、小学校卒業資格がもらえて中学校に行けますし、一条校の中学校を卒業すれば、中学校卒業資格がもらえて高校に行けます。そして、ちゃんと親は義務教育の義務を果たしてますね、ということになります。
インターナショナルスクールは一条校か?というと、私が調べた限りにおいては、関東地区においては幕張インターナショナルスクールを除いて、すべて一条校ではありません。(他にありましたら教えてください!)
一条校ではない学校を卒業した場合、その進学先に制約がでてきます。例えば非一条校の小学校を卒業した場合、その次のステージとして、原則、一条校である国公立や私立には進めません。
学籍だけ公立小学校に置いてもらい、ほぼ通わずに卒業資格だけもらうダブルスクールというやり方があるようですが、自治体によって対応が異なるようです。
そのため、よく見られるルートは、小学校高学年時に一条校に移り、卒業資格を得るという方法もあります。が、そうでない場合は、基本的には非一条校のルートをそのまま突き進みます。
インターナショナルスクールからの進学選択肢
では、非一条校、いわゆるオルタナティブスクール、中でもインターナショナルスクールの道を進んだ場合、その子供はどのような進学の選択肢があるのでしょうか?
この点については、慎重に検討しました。というのも、良かれと思ってインターに入れたはいいが、子供がティーンエイジャーになって自分の進路を考えだすときに、やっぱり日本の大学がいいとも言うかもしれませんので。。
私の場合は、国際バカロレア(IB)の教育に魅力を感じており、その教育を提供してくれるインターを中心に見ていたので、その前提でお話します。
IBは高等教育時にDiplomaという資格取得に向け、みなさん日々勉強や課外活動に精を入れられます。努力が実りDP資格が取れると、国際的に認められた大学入学資格をゲットできます。つまり、海外大学のみならず日本の大学も受験可能です。
IBDP以外にも、ケンブリッジ系のインターで取得できるA-levelの資格などもそれに相当します。
また、いくつかのインターは国際的な評価団体の認定を受けているケースがあります。例えばCISやWASC、NEASC等です。これらの認定を受けているインターであれば、教育課程全12年のうち、12年目(最終年度)の課程を修了すれば、日本の大学への入学資格がもらえます。12年間ではなく12年目です。
DPコースに進まない場合という選択をされた場合でも、こういうルートが残されているのはいいですね。
あとは、いわゆる大検(高卒認定試験)を受けて合格するか、という道もあります。
以下、文科省のウェブサイトからの引用ですのでご参考までに。
◆外国の大学入学資格である国際バカロレア、アビトゥア、バカロレア、GCEAレベル、国際Aレベル、欧州バカロレア資格を保有する者(昭和23年文部省告示第47号第20号~第24号)
◆国際的な評価団体(WASC、CIS、ACSI、NEASC、Cognia、COBIS)の認定を受けた教育施設(国際的な評価団体認定外国人学校について)の12年の課程を修了した者(昭和23年文部省告示第47号第24号)
※CISの旧名称であるECISの認定を受けた外国人学校の12年の課程を修了したものについても入学資格が認められます。
◆高等学校卒業程度認定試験(旧大検)に合格した者(施行規則第150条第5号)
国際バカロレアのインターであれば、もちろんDP取得を目指してもらえればそれに越したことはないのですが、DP取得は楽な道では決してなさそうですし、どうしても子供が別の道を歩みたい、という場合もあると思います。
それならそれで尊重したい、と我が家では考えています。
なのでDPを取らなくても、国際的な評価団体の認定を受けたインターであれば、そのルートは残せてあげられるので、我が家の学校選びの基準の一つになりました。
もちろんインターという選択肢以外でも、一条校で国際バカロレア教育を行っている学校もありますので、英語or日本語に関わらずIB教育を経験させたい、というルートも個人的にはとてもバランスの良い選択だと思います。