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日本一明るい経済新聞 2024年9月号(vol.327)

割引あり

街を元気に!

ひと味違う!老舗調味料会社が保育・介護•医療
ワンストップで応援 恩返しの地域貢献活動
(日の出医療福祉グループ)

 兵庫県•稲美町の老舗調味料会社が、地域への恩返しで介護•医療を手がけ、ひと味違う地域貢献活動を進める。食に加え、社会福祉連携推進法人「日の出医療福祉グループ」(079・490・7121)は、ワンストップで保育から医療、介護をつなぎ、元気な街づくりを応援する。
 グループの中核にあるのが明治33年創業で124年の歴史を誇るキング醸造だ。加古郡稲美町という小さな町にあり、「日の出みりん」などの各種の調味料は全国で親しまれている。地元に愛されてこそ存続できると、節目には図書館への蔵書寄贈など地域貢献にも力を入れる。
 1990年に創業90周年を迎え、調味料事業とは別に「社会福祉法人日の出福祉会」を設立。介護•福祉事業にも本格参入し、地域の元気づくりに乗り出した。
 1992年には整形外科クリニックを開業して「医療法人社団 奉仕志会」、1993年には「社会福祉法人博愛福祉会」を設立。2016年には、この3つの法人が集まった共同事業体「日の出医療福祉グループ」が誕生した。
 「みりん事業で学びましたが、社会の要請にあった商品は必ず伸びます」と、グループを統括する大西壯司名誉代表。6月に代表を退き、弟の大西奉文•奉志会会長が新代表、子息の大西浩介•キング醸造社長が新副代表に就任した。
 医療福祉グループだけで売り上げ176億円、従業員約3300人、事業数は170にのぼる。キング醸造に並ぶ規模にまで成長、両輪で元気経営を進める。
 「アルコールのないみりんで販路開拓したように、医療介護でも利用者に寄り添う日の出オリジナル介護を定着させたい」と、独自発想で果敢に挑戦。食品と介護•福祉事業の融合で、老舗企業は持続可能な発展を目指している。


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