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われに五月を
『消されるな、この想い、忘れるな、我が痛み』
昨日地元では午後から大雨で家に引きこもって(というかGWはずっと)いたんですが、その甲斐あって?今日は見事な五月晴れ。雨で塵ほこりが洗い流され、空気が透き通り雲のない空の青と、山々に瑞々しく繁る深緑を街中から眺めていると、連休明けで弛緩した躰も背筋がすっくと伸びる気持ち良さを感じます。
こういう日の青空をぼんやり仰いでいると、アニメ『ゼーガペイン』を想い出します。冒頭のフレーズは作品のメインキャッチコピーで、僕の好きな言葉でもあります。オープニングでカミナギが舞浜の空を仰いでいるシーンを見ていると、自分にオーバーラップしてきてどうしてもあの虚構世界に住んでみたくなるんですよね。不思議と飽きない作品です。たぶん牢獄に閉じ込められてずっと見ていても平気な気がします。
青はどうしても手の届かない美しいものへの憧憬を象徴する色だと勝手に思っています。五月は青い。春には遅すぎ、夏には早すぎる。僕にとっての青春を呼び起こすのはいつだってこの季節です。
タイトルは寺山修司の作品から。偶然にも、彼が亡くなったのも五月。草叢と死のイメージ。