#5 先生初めまして&抗がん剤治療1回目
初めまして、先生!
本来なら前回の結果発表の時に、主治医と初めて会う予定でした。
先生がお休みだったので、この日が初めて主治医に会う日になりました。
私の病状と今後の治療方針を再度説明してくださるとのことで、
家族と一緒に行きました。(夫&私の両親)
大きな病院なので、毎回の待ち時間は長いです。
本当に長いです。
予約していても1時間は軽く待ちます。
診察室に呼ばれた時は、病院に入ってから2時間は経ってました。
(その間に、血液検査や薬剤師さんの説明等もありました。)
診察室に入ると、先生、看護師さん、医療事務の方がいらっしゃいました。
先生:初めまして。〇〇です。
私:よろしくお願いします。
先生:ちょっと触診します。左?
先生:これか。んー・・・大きさ測るわ。
先生:4cm弱ね。
先生:いつ頃見つけた?
私:3月上旬くらいに自分で見つけました。
私:前年の11月には人間ドック受けて、A判でした。
先生:んー?こんな短期間でここまでくるかー。
先生:人間ドックどこで受けた?
私:30歳からずっと〇〇病院です。
先生:11月のマンモの映像取り寄せていい?確認する。
乳がんのしこりが1cm大きくなるには、10年かかるとか。
だから、こんな短期間で大きくなるのは珍しいみたいです。
3月に2.5cmだったのに、5月頭に4cm。
めっちゃ成長するやん。
もうこの段階で今日も恐ろしい。
ここで家族登場。
先生:ご家族の中でがんになった方います?
父:私の祖父が肺がん、私の母が咽頭癌、叔母が乳がんと肺がんです。
母:私の祖母が〇〇がん(忘れた)です。
先生:あー、これは、遺伝性の可能性ありますね。
先生:血液検査で遺伝的なものかどうか調べられますけど、やる?
先生:調べたら、他のリスクなんかもわかるよ。
私:やります。お願いします。
主治医から家族に病状と治療方針について説明がありました。
前回#4で聞いた話と同じでした。
加えて、この日から始まる薬についての話も少しありました。
先生:今日から抗がん剤治療します。
先生:今の時代、ネットで調べればなんでも出てくるかはっきり言うけど・・・。
先生:使う薬はキツイ薬です。
先生:合わない薬使っても意味ないから、初めからキツイの使います。
先生:でも、これで確実に効くとは断言できない。
先生:こればっかりはやってみないとわからない。
先生:効果がなければ別の薬になります。
先生は「絶対に効果がある」とは断言しませんでした。
当然。
それよりも、本当に「治ります。効きます。」って言わんのか・・・
と感心したくらい。
いつも思うけど、ちょいちょい冷静な自分が登場してくるのに驚きます。
まだ頭が真っ白の経験がないまま・・・。
私の後ろに、夫や両親がいたのでどんな反応だったかはわかりませんが、
夫は「このまましこりが大きくなって、私が死んでしまうんじゃないか」と思って泣いていたらしい。勝手に殺さないで。
診察室から出たら、次は、化学療法室へ。
抗がん剤治療する時は、化学療法室に入ります。
ここがまた至れり尽くせりで、看護師さんも優しい。
椅子とベッドがあって、私はベッドに案内されました。
投薬治療の流れ
①吐き気どめの薬を飲む。(カプセル)
②吐き気どめの点滴をする。
③1つ目の抗がん剤の点滴をする。(赤い色)
④2つ目の抗がん剤の点滴をする。(透明)
②③④の間に、生理食塩水の点滴もあります。
点滴の時間は、全部で大体1時間半くらいです。
点滴中は、テレビを見たり、読書をしたり、ネットをしたり・・・
色々用意したけど、初めのポジション取りに失敗。
1回目は何もできませんでした。
次回は、ベッドインする時のポジション取りに失敗しないぞと誓いました。
投薬できるかどうか
治療日は、毎回血液検査をします。
尿検査がある日もあります。
血液検査の結果により、その日に治療できるかどうかを先生が判断します。
検査の結果によっては、投薬治療できない日もあるとのこと。
投薬の2日後に注射
私が受けている投薬治療では、免疫が落ちて白血球の数値が下がるそうです。
そこで、投薬の2日後に注射をします。
ジーラスタという注射です。
この注射が白血球の数値を上げてくれるそうです。
この注射、薬が入ってくる時がめっちゃ痛い。
顔歪む。うぅーってなる。
そんな時は、看護師さんが優しく声かけてくれます。
看護師さんてすごい。ホントに白衣の天使。
優しく声をかけてくれるとアラフォーでも嬉しい。
投薬ペース
赤い点滴の抗がん剤→2日後の白血球の注射
これを2週間に1回×4回行います。
点滴をした1週目は、ちょっとしんどいです。
私に出た副作用は、つわりの様なむかむか、倦怠感、微熱、便秘。
(つわり未経験でこれがつわりかどうかわからない)
白血球の注射の数日後、微熱、なんか体が痛い。触ると痛い。
それでも、想像していたよりは楽だったというのが正直な感想。
今は薬も進化していて、オエオエいうような吐き気はないそうです。
投薬前に吐き気どめの薬飲むし、投薬の始めにも吐き気どめの点滴があります。
投薬の2日目、3日目にも吐き気どめの薬を飲みます。
2週目には副作用も落ち着いて、体力も回復します。
家でいるので、しんどい時は横になることもできます。
薬が進化していることと、家で休めることもあって、
想像していたよりは副作用も大きくなくて安心しました。
先生に相当キツイって言われていたので、とんでもないものを想像してました。
一番ツライ副作用
私が一番ツライと思った副作用は、便秘です。
平常時も快便というわけではないので、本当にきつい。
カチカチで尻切れました。
薬も飲まないといけないし、これを機に食べるものを考えるようになりました。
人によって、副作用が出る具合は全然違うそうです。
私は便秘が一番きついけど、そうじゃない人もいるそうです。
「やってみないとわからない」とよく言われるのを身をもって経験しました。
私がかかっている病院の先生、看護師さん、医療事務の方、みんな優しい。
いい人ばっかりです。
がんになったけど、こういう人との出会いには本当にいつも恵まれています。
「私はなんて運がいいんだ」といつも思います。
投薬や注射の日は、父や母が送り迎えをしてくれます。
自分で行けなくもないけど、途中でしんどくなったら怖いのでお願いしてます。
結婚してアラフォーで両親と過ごす時間が増えたということ。
これも「神様からのプレゼント」かもしれない。
抗がん剤治療が始まっても、まだがん患者の自覚はほとんどないです。
めでたい人間だな。