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【加配保育】指示語は、数を見る

【保育・子どもと関わる仕事】に携わっている方へ向けての記事となります。
ご家庭へ向けては書いておりませんので、ご承知おきください。



何度言っても伝わらないという、困り感がある子たちにとって、
様々な背景が予想されますが、その背景の1つに、

先生が出す【指示語の数】が課題になることがあります。

例えば、
「いまから、外に行くから、トイレ行って、
帽子かぶって、ここに集まってね。」

こんな指示語を分解してみます。

  1. いまから外に行くから

  2. トイレ行って

  3. 帽子かぶって、

  4. ここに集まって

4つの、文章に分けられます。

個人差はありますし、一概には言えませんが、うまく伝わらない場合に、この1つの言葉の中に隠れている指事語の数が、多すぎて難しいこともあります。

『トイレ行くよ』→トイレへ行く
『帽子かぶるよ』→帽子をかぶる
『集まるよ』→友だちがいる所へ行く
『外行くよ』→外へ出る

と、1つの指示で、1つの行動とすることで、伝わらない感が、伝わるようになることがあるのです。

また、『トイレ行く』の指示の中には、

『シューズを脱ぐ』『列に並ぶ』『スリッパをはく』『ズボンとパンツを下ろす』『ようを足す』『トイレットペーパーをちぎる』『ふく』『水を流す』『ズボンとパンツをはく』『スリッパを脱ぐ』『シューズをはく』『手を洗う』『ハンカチでふく』

などなど、たくさんの行動が隠れています。
このたくさんの行動を、暗黙のルールでやりきるのに、難しさを感じている子もいます。

先程のように、【指示語を分解】してみても、難しい場合は、このように【暗黙のルールの行動】を、分解したり、「次は何だっけ?」と確認してあげることが有効な場合があります。


どこに困り感があるのか、いくつなら、伝わるのか。
時々1つ足してみて、1文の中に指事語を2つに増やしても大丈夫か、まだ難しいのか確認してみてくださいね。
子どもに寄り添って進めて行くと、少しずつその子のペースで、1度に理解出来る数が、増えていきますよ。



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