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【加配保育】離席についての着眼点

【保育・子どもと関わる仕事】に携わっている方に向けての記事となります。
ご家庭に向けては書いておりませんので、ご承知おきください。



幼児の『椅子に座る時間』は、必要か必要ないかの理論はありますが、一旦それは置いておいておきます。

『椅子に座る』1つとっても、
『食事中』『遊んでいる時』『話を聞いている時』など、

どんな場面なのかで、『椅子に座る時間』の意味合いが変わってくると思うのです。

こういった場面に分けて考えることは、とても大事だと思うのです。

  1. 『自分の好きな遊びで遊んでいる時』

  2. 『食事中』(介助なしで、自分で食べる)

  3. 『話を聞いている場面』

の順番で『座り続ける』ということの難易度が上がっていくように思います。この順番に関しては、科学的根拠というよりは、私の経験からくる感覚です。

※ここで言う『遊ぶ』は、タブレット、バーチャルなゲーム機など、受動的なものは含みません。粘土・お絵かき・ぬり絵・迷路・絵本・パズルなど、自分で考え、自分で進めないと進まない遊び。同時に、指先や、視力などの感覚を育む遊びです。


まずは、場面ごとに、どれくらいの時間座れるのか、それを知ります。

自分が大好きな遊びを、椅子に座って楽しめる時間が1分程の子に、
話を聞いている時間に、1分以上の着席を望むのはとても難しいと思うのです。

大人でも好きでもない姿勢を保つのは、とても苦痛です。どんな場面であれ、
着席を促されればされるほど、嫌になるのは、当然です。

子どもが楽しんでいないのに、無理に時間を延ばそうとするのも、逆効果で、ますます座ることが嫌いになります。

まずは、好きな遊びを大人と一緒に会話をしたりしながら楽しむ中で、
無理なく座って楽しむ遊びを、楽しんでいって欲しいと思うのです。

最初は立ったまま遊ぶかもしれません。
少し遊びが楽しくなってきた頃に、そっと『座る?』と聞くイメージで、椅子をすっと膝の後ろへ差し出すくらいが有効です。

また、
座れない背景には、個々によって、筋力が足りないことも含め、様々な理由が考えられますが、前身を動かす運動や、心拍数を上げるような運動をたくさん楽しんだ後、ゆったりと遊ぶ活動に誘うことも、有効であることが多いです。

個人差はありますが、まずは、好きな遊びを楽しむことで、座ることに慣れたり、着席に必要な筋力をつけたりしていくこと。また、遊びは何分でも出来るけど、話は難しい場合などは、話の内容など、その他に困難さの背景がないか探ることが重要だと思うのです。


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