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ぼくらの憂鬱な月曜① ~怪人組織『全世界征服推進協会』の場合~
ぼくは月曜日が憂鬱です。
ぼくたちの目標は世界征服です。一概に世界征服といっても、人類を滅亡させるとか地球を破壊するとか、沢山ありますよね。まず、これを読んでいる人々はぼくたちに世界征服されたくないと思います。
ぼくたちのような、世界征服を目標として掲げる団体は、昔から仮面ライダーやウルトラマンやプリキュアシリーズなどで『暴力的』、『野蛮』、『卑怯』、『恐怖』など、マイナスイメージがありますよね。意外に思われると思います。ぼくたちは、そうではありません。
まず、毎週月曜日は世界征服を、いつ、どのように行なうかを議論する定例会議が行われるんです。
先週の会議では、人間はアメリカンドッグを食べる際、最後の方に棒に残る『カリカリ』のヤツが異様に好むという特性から、『カリカリ』のヤツに毒を仕込んでじわじわ世界征服にしようという計画が話題に上がりました。
しかし、上司から『カリカリ』のヤツに毒を仕込んだとしても、あまりにも「じわじわ世界征服」すぎではないか、と却下になってしまいました。
そこで白羽の矢が立ったのが、ぼくでした。
「来週の月曜の会議では、君の意見を聞かせてくれたまえ」
上司から言われた一言で、自分が初めてそこまで世界征服について考えてこなかったことに気がつきました。恥ずかしながら、怪人で生まれたばっかりに引かれたレールの上で『怪人は世界征服するもの』と、そう勝手に思っていたのです。
そんな初めての体験でぼくは涙を流しながら決心しました。月曜の会議で『なぜぼくらは世界征服するか』を出席する怪人たちに問うてみようと。
ぼくはこれまで、会議の中でも発言の数が少ない方でしたから、背負ったことのない緊張感とそれに伴う月曜への憂鬱が自身の体を襲いました、
極度の緊張で、『月曜が来なければいい』そう願い続けていました。
しかし、4/5月曜日の20:00に札幌の「PLANT」というライブハウスにて、明るい赤ちゃんというバンドのライブ『憂鬱な月曜を明るくするライヴ』というイベントが開催されることを知り、強く共感を覚えました。
それは、会議がある憂鬱な月曜日を少し楽しみに待つ自分が心の奥にいたからです。
これがぼくの憂鬱な月曜日。
文・地獄怪人 殺田毒男(きるだどくお)
『週刊 明るい赤ちゃん』at PLANT
〜大人になった「赤ちゃん」に捧ぐ、憂鬱な月曜を「明るく」するライヴ〜
👈チケット代
"1drink" or "1カレーのみ!
plant-fc.comでも生配信!
是非ご覧ください!
文・ベイビー斉藤
ライブにお越しくださいね♪←ミ!