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東レがトマトなどハウス野菜を酷暑から守る、特殊な素材を使った遮熱シートを開発!

こんにちは、翼祈(たすき)です。
2024年8月1日に、北陸地方と東北南部が、2024年8月2日に、東北北部が梅雨明けしました。

この記事を書いているのは2024年8月1日現在で、その前に気温が高かった日を書くと、2024年7月29日に、全国6ヵ所で40度超えの気温となりました。

詳細は栃木県佐野市で41.0度、群馬県館林市と静岡県浜松市船明で40.2度、群馬県伊勢崎市で40.1度、茨城県古河市と埼玉県熊谷市でも40.0度となりました。

1日に6つの地点で40度以上を観測したのは、2022年7月1日以来です。

この様に大変危険な暑さが今後も予想されています。皆さん、塩分と水分はしっかり補給して下さい。

厳しい暑さで値上がりしているのが、野菜です。キュウリは主な産地である福島県などで曇天の不安定な天候と高温が続いたことで、生育不良となり出荷量が減少し、平年比5割高で値段が推移しています。

平年と比べて、にんじんが約1.5倍、たまねぎとトマトは約2割、じゃがいもは約3割、それぞれ値上がりしています。

全国有数のぶどうの産地、山梨県笛吹市でも、既に出荷を間近に控えた一部のぶどうの実の一部がしぼんだり、焼けたりして、酷暑による大きな影響が及んでいました。

この酷暑の中で、野菜を守ろうと取り組んでいる企業があります。

東レは、農業用ビニールハウスの気温上昇を抑制する新しい遮熱シートを開発しました。新しい遮熱シートは植物の光合成に必要な可視光を通す一方、気温上昇の原因となる赤外光を反射・吸収する性能に優れていて、2025年春の販売を目指しています。

気候変動で最高気温35度以上の猛暑日が増えても、ビニールハウスで栽培する野菜の収穫量の増加につなげる狙いです。

今回は東レが開発した、遮熱シートについて取り上げます。

東レ開発の遮断シートの概要


新しい遮熱シートは特殊な薬剤を混ぜた繊維で織り上げました。素材は透明に近く、ビニールハウスを外側から覆って使います。ビニールハウス内が35度以上に達すると生育不良が起きやすいトマトの栽培での利用することが想定されています。

今までの遮熱シートは可視光と赤外光を一定程度遮ってしまうことで、夏場により多くの可視光を遮熱シートが取り入れようとすると、ビニールハウス内の気温が大幅に上昇してしまう課題がありました。

東レは実験の結果、現状の遮熱シートより、ビニールハウス内の日中の平均気温を最大およそ3度、最高気温を最大およそ5度下げる効果を確認できました。

東レは光を通しながら気温の上昇を抑制する性能を活かし、住宅用カーテンなど農業用以外でも新しい遮熱シートを活用することを検討している段階です。

参考:ハウス野菜を猛暑から守る「遮熱シート」、東レが開発…光を通しながら気温上昇抑える 読売新聞(2024年)

2024年の酷暑の影響で起こった、驚いたニュース

福岡県糸島市にある糸島市立中学校で女性教員の指導がきっかけで、屋外プールから裸足で移動した生徒21人が足の裏に水ぶくれができるなどやけどを負っていたことが明らかになりました。

糸島市教育委員会によれば、2024年7月8日、糸島市内の中学1年生の女子生徒約40人が参加する水泳の授業に、生徒5人が4分ほど遅刻しました。

この時に生徒が遅刻の理由で、校舎の昇降口から屋外プールまで移動に3分ほどかかることを女子生徒は挙げました。

このことで、女性教員は移動時間を実際に靴を履いて確かめる様に指示した結果、一部の生徒が裸足でアスファルトなどの上を移動しました。

2024年7月9日、親御さんから話を聞いた地域の人から糸島市教育委員会に連絡が入り、学校が生徒たちに聞き取りを行いました。

女性教員は授業に参加した女子生徒や親御さんに謝罪をし、糸島市教育委員会は「連帯責任として捉えられても仕方がなく、不適切な指導でした。再発防止に努めたいです」と説明しました。

この事故のニュースを聞く前に、会社の人とこういう話をしていました。

「昔は寒すぎて水泳の授業でプールに入れなかったけど、今は水温が30度を超えて、暑すぎて、授業でプールに入れないらしい」というやり取りをしました。

まさにその話をしていた数日後に聞いた、糸島市の出来事でした。

私の家には畑があるのですが、草が生い茂り、野菜も育たず、荒れております。

玄関の近くの花壇に、母がだいぶ前に植えたモッコウバラがあるのですが、ずっと暑さに耐え、枯れずに残っていたその2種類のバラも、今年の暑さには耐え切れず、枯れようとしています。

今まで枯れずに元気だった花ですら、自宅から消えようとしています。

この記事の本題の東レの取り組みは良いと思います。豪雨になっても、暑すぎても、食べ物にはダメージ。この技術で、少しでも生育不良で処分に回されるものが減って欲しいと思いました。


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