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noteを仕事にする…ということ。

昨日の夜、眠れなくてKindleで飯島愛ちゃんの「プラトニック・セックス」を読んでいた。

飯島愛ちゃん自身の自伝的小説だ。

わたしはこの本が世の中で一二を争うくらい好きかもしれない。

読んでいるときはいつも夢中になり、ああわかるわかる、そういう気持ちあるよね、となんだか女友達とくっちゃべっているようなそんな気分になる。

これを読んでいて、本当の愛情を求めてさまよう彼女の生き様をみながら、ふと「わたしがずっと追い求めていたのはやはり愛なんだな」と気づいた。

でも他にも気づいたことがあって、昨日の夜はいろいろ考えて、泣いた。



noteに疲れた。

わたしはずっとここで黙っていたけれども、noteに来たいと思ってきたわけでない。

挑戦したくてワクワクウズウズして来たわけでもない。

お仕事上、やむおえない事情があってやって来た。


だんだんコメントをしてくださる方もいらっしゃって、いいねをしてくださる方もいらっしゃって、それはそれで嬉しかった。

涙が出るほど嬉しかった。

地の底から上がる勢いで懸命に書き続けていた。

だんだん上がる楽しさもあった。


けれどやっぱり半年経って思うのは、「ここを仕事としてやることの難しさ」だ。

八百何十円の毎時間の給与。

好きなものばかり書いて、さっきの時間はわたしはちゃんと会社に貢献できたのだろうか、と額に汗をかきながら思う時。

わたしはとても怖いのだ。

いいねやダッシュボードの見られた回数が自分の価値のような感じがしたり、でも仕事なんだからそんなことさえ考えるのはダメだと思ったり、そういうのにとても疲れた。

自分の長年大事にしていた気持ちが、ハートひとつで評価され、数字として変わってしまうこともとても怖かった。


極めつけは、何人かの人に「あなたの仕事になんの意味があるのか、収益はどうしているのか、お金をどうやって生み出しているんだ」と言われたことだ。

言われた瞬間、ガラガラとすべての努力が崩れていく気がした。

この半年はなんだったんだろうか。

そう思った。


人をこれほど傷つける言葉があるのか、とも思った。

無料で自分の恥部をさらけ出して、無料でなんでもさらけ出して来た。

会社のため、お金のため、大好きなみんなのため。

自分のためだけのことなんかなかったんだ。

少し尖った文章は会社の看板に傷をつけるから…とやめた。

ほんとうに心から大好きなことなんかここに書いたことはない。

いつだっていつだって、わたしにあるのは会社への想いと給料への真摯な想いだった。

それしかなかった。


それなのに…なぜそんな言葉を投げかけられたんだろう。

はたから見たらわたしが楽して稼いでいるように見えるのだろうか。


人は「あなたがこの道を切り開いたんだよ」という。

今考えたら、そうなのかもしれないけれども、わたしはいまその言葉…それだけに今救われていて、今残っているのはちみどろの心と、苦しみだけ。

そうして、わたしに今あるのは…もしかしたらなぜここまで頑張ってひとり書かなければならないのか…という怒りと悔しさだけ…なのかもしれない。



お金。お金。お金。
いいね。いいね。いいね。
PV数、コメント、記事数。

数字数字。
今は、馬鹿みたいにそれだけ、それだけを考えている。
それだけ。

あの言葉に出会ってしまってから、わたしは毎日しんどくて、泣いている。

もう一度、わたしはデザイン部署に戻りたいかもしれない。

もうひとりで闘うことに疲れた。



飯島愛ちゃんの自伝、プラトニック・セックスではあとがきで、自分をさらけだすことの恐怖が綴られている。
引用させてもらう。


自分を見つめること、認めること、全てを吐き出し世に送るということは想像以上に辛く苦しいことなのではないのか?
かといって飾り立てた言葉や理想だけの格好わるい結果にはしたくないという意地。
そして最大の問題は独りで生きてきたわけではないという事実。
生まれてから今日まで関わって来た全ての人をわたしの感じたまま書いても許されるのか?

中略

28歳の誕生日。
一瞬、眼を閉じて大きく深呼吸をし、この本の出版会見に臨む。
「出版おめでとうございます」
全然嬉しくなかったのに笑顔で応えてみる。

引用元:プラトニック・セックス



愛ちゃんも、自分を自伝で全てさらけ出すことが…怖かったんだ。
いやだったんだ。
ああ、わたしもこんな気持ちだ、とおもった。

でも…愛ちゃんが最後にこの言葉で締めくくってくれていて、わたしは少し救われた。
また引用させてください。



「飯島さんの中で何か変わったことはありますか?」
もう一度、自分に問いかけてみる。
私は作家ではない。少し勇気を出しただけだ。
気持ちを確かに伝えることは難しいと学んだ。
でも、今本当に思う。
私を助けてくれた全ての人に簡単な言葉だけれど。




ありがとう。

引用元:プラトニック・セックス


本を閉じると、なんだかいろいろ考えて涙が出てしまった。


私にも…このnoteを書き続けた時、何か見えるものがあるのだろうか。

ありがとう…だなんて思える日が来るんだろうか。

わからない、わからない。
今は憎しみでいっぱいの私。
ひとりで闘い続けることに怒りと悲しさしかないわたし。


でも、大好きな愛ちゃんが言っているのだから信じてみていい気もした。

もう少し頑張ってもいい気もした。




追記:今の正直な気持ちを赤裸々に綴ってみました。

しかし、間違って欲しくないのはわたしはTANOSHIKAを責めてなんかないということです。

このnoteにやって来てたくさんのことを学んだり、たくさんのあたたかさを手に入れたのは事実です。

わたしはこういう場をわたしを想って提供してくださった支援員さんに感謝しています。

この記事を読んで支援員さんはとても心配してくださり、いろいろ話し合うことになりました。

なので、言い方は難しいですが、この記事を読んで「TANOSHIKAってだめだなあ」とは思って欲しく無いです。

わがままかもしれませんが、それだけお願いしたいです。🙇‍♀️

あくまでわたしの中の葛藤なのです。

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TANOSHIKA 𝕡𝕚𝕒𝕤𝕦
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