【デジタルデバイド】ネットを使えない寂しい祖父に何ができるか
最近、離れて暮らす祖父が「寂しい」らしい。
私は「寂しい」という彼に対して、即座に
「じゃあ、暇つぶしに、Netflixかアマプラ観たらいいじゃん」
と言いそうになった。
言いそうになってやめた。
ハッとした。
彼はスマホさえ持っていなくて、インターネットも繋げていないガラケー持ち。
もちろんインターネットや機械が使えないひとなのである。
そんなことも忘れて即座に当たり前のように、Netflixとアマプラ鑑賞を勧めそうになった自分はどこまでインターネットの海にどっぷり浸かっているのだろう...と少し怖くなった。
同時に、ネットがない世界で生きている祖父の感じている寂しさとは...どのようなものなのだろうか...とも思った。
私が想像もできないほど辛いものなのではないか...と。
私たちは「暇だなあ」「寂しいなあ」と思ったら、即座にスマホを開いて、ネットサーフィンか、もしくはLINEをしたり、それこそNetflixをみて憂さ晴らしもできる。
でも、彼はそういう手段がぜーんぶないのだ。持ち合わせてないのだ。
他にも....現代社会は、外に出たら、「インターネット使えて当たり前」と言わんばかりに、色々なことがデジタル化されている。
スーパーやコンビニのレジだって、それから役所の手続きに至るまで...!
彼はそんな世界の変わりようをみて「自分は置いて行かれている」という...そういう孤独感も感じているのではないか...?
私は、彼の孤独感について、さまざまなことを考えてしまった。
デジタルデバイドと祖父
デジタルデバイドという言葉がある。
かんたんにいうと、インターネットを使える人と使えない人の間に生じる、「情報格差のこと」だ。
デジタルデバイドには、いろいろな要因がある。
障害を持っている方が、デジタルデバイスが使いづらく、そのせいで情報格差が起きたり、
都市部ではインターネット回線が充実しているのにも関わらず、そうでないところは回線が充実してないことからデジタルデバイドが起きたり...
年齢からくるものもある。
高齢者にとってデジタルなことを覚えるのは難しく、高齢者の実に三分の一がネットを使ったことがないというデータもあるそうだ。
そのようなことから高齢者は孤立化しがちらしい。
という感じで、わりかしデジタルデバイド一つでも、その要因はもう本当に多岐にわたるのだ。
ここで祖父に当てはまるのは、年齢的な要因で起きるデジタルデバイドだろう。
とある記事ではこのように書かれている。
彼は、10年前、20年前の高齢者たちとはまた違った「孤独感」「孤立感」「寂しさ」を感じてるんだろうな、と思った。
また、これだけじゃない。
災害時などにも情報弱者と言われる人々は、逃げ遅れるなど危ない目に合う確率が高いらしいのだ。
寂しさ解消、そういうものとは別にしても、彼の日常にはインターネットが必要なのかなと思う。
私にできることを考えてみた
彼は今、都会とは言えない、私の家からは割と遠いところに住んでいる。
まず、案としてiPhone、iPadを与えるのはどうかと思った。
iPhone、iPadをインターネットに繋げることで、YouTubeで演歌などを観れる。
それで孤独解消になるはず。
また、iPadは、インターネットに繋げなくとも、お絵描きなどもできるのでいいのでは?と思った。
これもいい孤独解消になるだろう。
しかし、ここで難題が。
そもそも、祖父は機械がほとんど使えないということだ。
これは、たまに帰って、それでいろいろ教えてあげようかなと思うが...。
限界があるよなあ、と思う。
まとめ
最終的に、答えが出ない記事になってしまった。
この答えは、自分への宿題として、いろいろ試行錯誤考えてみたいと思う。
唯一の彼の孤独感を癒す方法は、もしかしたら、もちろんデジタルデバイドを解決することも一つかもしれないが、iPhoneなどの機械を与えることではなく、生身の人間の触れ合いなのかなとも思った。
デジタルデバイドの問題とは別に、頻繁に帰ってあげようかな...とも思った。
でもその時は、ネットの良さや楽しさも教えてあげたい。
私が四六時中、彼の元にいれるわけでもないし、デジタルデバイドによって起きる問題(常日頃の孤立・災害時の孤立など)を彼の身に起こしたくないからだ。
だから、まずはiPadで一緒にお絵描きしたり、それから演歌を一緒にYouTubeを観ながら歌ってあげよう。
そうしてインターネットの世界に少しずつ触れてほしいなと思う。
祖父に元気になってほしいな。
サポートしてくださるととても嬉しいですし、喜びます!!