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私は白髪を染めないことにした。

ここ1年くらいで白髪が気になるようになってきた。本数が少ない頃は見つけるたびにいちいち抜いていたんだけど、「抜けた!…あれ?こっちにもある」ということが増えてからやめた。

抜くのをやめたのは今年のはじめくらい? 短い白髪はピョンと立って目立つ。伸ばしたら重みで下がって目立たないんじゃないかという予想は残念ながら外れた。

白髪って当たり前だけど白いじゃない? 黒い毛の中に白い毛が一本でもあるとめちゃくちゃ目立つ、ということに気づいたのは伸びてからだった。気づくのが遅くて自分でもびっくりした。

というわけでしばらく悩んでいた。染めるべきかまた抜くか。黒髪の中で存在を主張する白髪は加齢の象徴であり、抗うこと隠すことが正解であるような気がして。

だけどある時ふと「どうして歳とったことを隠さなきゃいけないの?」「どうして若く見えなきゃいけないの?」と思った。感覚としてはわかるけど、頭では分からない。

自分がどうしても染めたいなら染めたらいいと思うけど、染めたくないのに周りに合わせて染めるのは違うんじゃないかなと思った。学校の制服じゃないんだから。自由な大人なんだから自分のことは自分で決められるんじゃないか。

答えの出ないまま、私は白髪を染めないことにした。若く見せたい流れへの小さな反抗。これからの人生、増えゆく白髪と共にゆっくり自分の答えを見つけていこうと思う。そのうち年相応になるしね。


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あかりとり𓅯手織り・絵・言葉
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