雪はたまに降ると美しい
朝起きて、窓の外が一面の銀世界だったら
心が浄化されたような
静かで、神聖な気持ちになる。
札幌に住んでいた高校の頃は、
初雪が待ち遠しかった。
そして、
しっかり積もった頃には、
トクナガを履いて、
凍れる鼻の奥を押えながら
指先の感覚をもどすため、カバンを交互に持ち替えつつ
雪をかき分けるように登校する日々に
ちょっと困惑してた。
困惑はしていたけれど、
決して嫌ではなく、
むしろ、楽しんでもいた。
子どもだったから。
今も、雪が降ると心がソワソワする。
札幌から遠く離れた地で、
年に数回積もる雪を待つ。
いざ降ると
「困った、どうしよう。」といいつつ
本当は、ちょっと嬉しいのだ。