今の先に

今も確かにある、その当時か、もっと前の私の感覚。それを蔑ろにして健全な道を進むのは、長期的には難しいことだと考えている。

けれど当時と違うところは、
その感覚に振り回されることを選択しない余地ができたことだ。
振り回された方が、その時だけを見たら幸せなこともある。
いつの日か満たされなかった思いを
捻じ曲がった叶え方で一時的に補填することが
今後に良い影響をもたらさないことを
今は確実に理解できている。

年齢を重ねたからとか、単純な理由ではなく
当時の願いは、そのまま、当時の願いなのだ。
小さい子どもで、ただ愛情を求めていた。
社会的な立ち位置や役割など意識しなくてよく、
誰かにとって、自身は愛される存在だと受け取りたかった時期。
その時と今では、私の立ち位置は違う。
当然だが、見た目も成長しているし、何かに所属しているのならそこでの役割を果たさなければならない。

今から目指すものは、以前とは違う。
ちぐはぐな感情を、感覚を抱え、捉えながら
建設的な日々を歩む。