灯りのソムリエ® 七つ道具 その2~キャンドル消し(針金型)
キャンドルを灯すことが、普通のことになり
暮らしの中で、オシャレに上手に、自然に取り入れている方が
多くなりましたね。
先日、某TV番組で海外のキャンドルやあかりの特集をしていて、その中で
「キャンドルスナッファー(キャンドル消し)」についても、使い方などが
紹介されているのを見ました。
TVでそこまで紹介してくれることは なかなか珍しいことなので、おおっ!と嬉しくなりました。
キャンドルやろうそくを消す時には、息で吹き消したり、息ではちょっと‥という人は手で強めに風を送って消すことも多いかと思います。
しかし、ここにもやはり、専用の道具があるのです。
消した後のにおいや煙が出ないように火を消すことができたり、煙は出ても、吹き消すより確実に消火できたりします。
(吹き消すなど、風圧で消した場合、炎の周りの空気や揮発したロウを完全に遮断していないので、なかなか消えなかったり、炎が復活したりすることもあり得ます)
「キャンドル消し」と言ったり、「キャンドルスナッファー
(英:snuffer)」と呼んだりしますが、「snuffer」は単独で、
”ろうそくの火を消す道具”という意味の単語なのです。
種類は大きく分けて3種類あります。
★芯に引っかけて消す=針金型(?)
★芯を挟んで火を消す=ピンセット型
★被せて火を消す=帽子型
~型、というのは、今、便宜上、私が勝手に付けた呼び方です。
それぞれ、使い方や、どのようなキャンドルに向いているか、という事も
違うと思いますので、順にまとめてみます。
★芯に引っかけて消す=針金型
消し方は、キャンドルの芯に引っかけて倒して、液体のロウ溜まりに芯を浸して消します。
ポイントは、火が消えたことを確認したら、すぐに芯を引き上げ、元のように立てておくこと。
そうしないと、溶けていたロウ溜まりのロウが冷えて、中に倒れている芯と一緒に固まってしまい、次に火をつけるのが大変になってしまうからです。
さて、数年前のことになりますが、仙台でのイベントで、国産の高品質の
蜜蝋・蜜蝋キャンドルで有名な「ハチ蜜の森キャンドル」の安藤竜二さんと
お隣のブースになるという幸運に恵まれました。その折、安藤さんが研究を重ねてこの形にたどり着いたという、オリジナルの針金型のキャンドル消しを購入させていただきました。それが、色がゴールドの物です。
キャンドルを作り、使っておられる方が作ったものだけに、大変使いやすく、愛用しています。
*1月20日追記:「ハチ蜜の森キャンドル」さんでは、この道具を
「灯芯調整スティック」として販売していらっしゃいます。火を消さずに
曲がった芯や倒れている芯を正しい位置に戻すという使い方です。
キャンドル点灯中の芯の調整については、私もまたあらためて書きますね。*
色がブラックの方は、どこで手に入れたのだったか、
キャンドルも販売している雑貨店のような所だったかな…あいまいで
すみません。
それと、「針金型」と私は書いていますが、幅の少し広い物もあります(色がシルバーの物)。こちらは海外の品です。持ち手部分の幅が広くなっているので、針金ではなく「ヘラ」といった感じですが、持ちやすいですし、ヘラのような部分も、灯したキャンドルを整えたりするのに使えそうです。
説明書きには、「wick dipper(芯を浸すもの)」とのこと、私も「針金型」ではなく「wick dipper」と呼ぶことにします!
ロウ溜まりの少ない、テーパーキャンドル(細いスティック状のろうそく)には、他のタイプのキャンドル消しの方が使いやすいと思います。
火を消した後は、先の方に溶けたロウが付着すると思いますので、
次に使いやすいように、キレイに取っておくと良いですよ。
今回はここまで。
他の2タイプについては、また次回に
ご紹介します。
( 2021年1月13日 )
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?