見出し画像

初めての個展を開く⑤~2003年5月 「Sky Light」(東京・表参道)

個展で展示した作品のご紹介が続きます。

キャンドル製作を学び始めたのは10代前半の頃でしたが、オリジナルのデザイン・色で、自分の作品をつくれるようになるまでには結構かかりました。
普通に学校や部活も忙しかったですし、自分が将来的に作品展を開いたり、作品の販売等もするようになるとは思っていなかったですし。。。

キャンドル作家として、少しずつ活動を始めたのは20歳の頃です。
短大を卒業し、仕事をしながら少しずつ積み上げてきたものを、
初めて”きちんと”お披露目できた機会が、この初個展でした。

今回は、テーマの「空」以外のデザインの作品たちです。

画像1

今でも定番で作っている、いわゆる「ジェムストーンキャンドル」の作品たち。灯した時の影の広がりがとても美しいので、私は”シルエット”キャンドルと名付けています。手のひらに乗る位のコロンとした形です。いろんな色の組み合わせを試してますね。

画像2

チェスのキャンドル。灯すと、頭の部分からだんだんと無くなっていってしまうので、最終的には何の駒だか分からなくなりますのでご注意を(笑)。
(この時は、紙でチェス盤を作っていますが、
のちに、ガラスメーカーさんでの展示に、ピンク×ブラックのチェスキャンドルを展示することになります。その時に、ガラスのチェス盤を特注で作っていただきました。私の宝物です。)

トランプのような名刺?は、PCが得意な弟が作ってくれたものです。
当時(今も、ですけど…)、本当にアナログで、何もできなかったもので、
弟にもずいぶんお世話になりました。

画像4

”水に浮く”小さなカップとお皿。カップはキャンドルです。お皿には、軽くて小さなお菓子などをのせて浮かべることもできます。
火を灯したところの写真が見つかってないのが残念!

画像3

自然の物を参考にして作品をつくることが多かったですね。
こちらは、植物の葉や、レタス(?!)をモチーフに作りました。
葉っぱを一枚一枚重ねて作るのは、スピード感と集中力も必要ですが、
灯した時も本当にキレイです。
中央の四角い台に乗っている円柱の作品たちは、雨と植物たちをイメージしたものです。

そんなこんなで、初めての個展は無事に終了。
大変なのは、後片付けです。
何から手を付けたらよいやら…到着した時よりも、作品なども減っているはずなのに、何故か、箱に入らないものが出てきたり(笑)します。
ラッキーなことに、東京で某大手宅配便会社の仕事に就いていた
遠縁の親戚がいたことが幸いしました!
彼が色々手配してくれて、時間になったらトラックでやってきて、あっという間に集荷して持って行ってくれました。助かりました~!

今思い返すと、夢のような奇跡の1週間(準備・片付けを入れればもっと長い期間ですが)でした。
当時はドキドキワクワクの気持ちの方が大きくて気付いていなかったこともたくさんありそうです。こんなにたくさんの方々の手をお借りしたり、時間を作ってもらっていたんだなぁと、今、感謝しかありません。
きちんと御礼やご挨拶はしたの?!と、当時の私に意見したいくらいです。

どんなことに対してもそうですが、「初めて」は1回きり。
 新鮮でワクワクした気持ち、取り組む姿勢・向き合い方、なども
もしかしたら最初の1回目がピーク、と言えるかもしれませんね。
そうならないように、初心を忘れたくないと思ってはいるのですが。。
それくらい、初個展は大切な思い出・経験となっています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?