"ストーンキャンドル"のmallard drake~ヴィンテージキャンドルの世界②
20年ほど探していたキャンドルが、ついに手元に!
以前の記事「どこかに いってしまった キャンドル」に
私が長年探している 昔の名作キャンドルについて書きました。
なんと、最近 その2点が立て続けに、ついに私の手元にやってきたのです!
現代のインターネット環境に感謝しかありません。
今回はその2点のうちの1点、アメリカ・BLUEGATE STONE CANDLE COMPANYの鳥のキャンドル・名作「mallard drake」(アヒル)です。
まるで本物の鳥のような形や表情、色使い、羽の繊細な模様…。これがキャンドルで、しかもすべて手作業で 型も使わずに手で成形されているのです。色も後から塗っているのではありません。
(3/19 画像が見づらかったので変更しました↓)
見た目では分かりにくいかもしれませんが、現在でも珍しい技法で作られたハンドメイドキャンドルです。何種類もの鳥のデザインがあったのですが、1種類を習得するのに数年かかり、当時熟練した職人 数名しか商品を作ることができなかったと云われています。ハンドメイドなので、製作した職人によって出来上がりの個体差もあります。
一時期、日本でも発売されていたことがあったのですが、数十年前のことですし、検索してもそのデータは手に入りませんでした。
手元にある、当時の商品ラインナップの写真と価格が掲載されたパンフレット たった一部を手掛かりに、折に触れてずっと探していた品です。
百貨店のインテリア売り場で取り扱うような、キャンドルとしては高価な品物で、当時の私には買えませんでした。
その上、短期間で販売が終了してしまったようで、店頭で商品を見たことも一度もありませんでした。
パンフレットには、その珍しい製法の一部も紹介されていて、一体どうなっているのかと当時の私は衝撃を受けました。
今、実物を手にすることができたのがとても感慨深いです。
現在も、いくつかの別のキャンドルメーカーや職人に受け継がれている技法です。でも、やはり手が違えば仕上がりも違いますので、熟練かどうかの差が出ると思います。また、昔のものは全ての工程が 職人の勘や技術による手作業だったそうです。
そして、今もこのアヒルや他の鳥・その他デザインが 別の工房でそのまま受け継がれていたり、かなり参考にして作られている物があることから、数十年前のこのデザインと技が、既に完成形なのだなと感じます。
つづく
( 2024年3月15日・3月19日画像変更)