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「ゆらゆら~運命の花~」とか言う凄い曲
私は昨年の6月ごろからZEROBASEONEという韓国の9人組ボーイズグループを応援しています。
彼らはBOYS PLANETSという韓国のサバイバルオーディション番組から生まれた、韓国籍6人・中国籍2人・カナダ籍1人で構成されるグローバルアイドルグループです。
なんやかんやあって活動期間は2年6か月と結成時から決まっており、
2023年7月10日に韓国にてデビューを果たしました。
そんな短い活動期間の中で日本でも今年の3月30日に日本デビューをしてくれたんですが、そのデビュー曲がすごいのなんのって。
個人的に今年のベストソングとして(贔屓目有りつつも)選ぶ楽曲です。
まず楽曲をお聞きください。
はい、これ日本人全員好きでしょ。マジで。
なんでこの曲がすごいと思ったのか、項目に分けて書き出してみます。
ちなみに筆者は音楽を聴くのは好きだけど、特別楽器が出来たり作詞作曲の経験があったりするわけではないです。
あくまで音楽の専門知識なし人間の文章として読んでいただけると幸いです。
1. J-POPすぎるぞ!?
"J-POP"というジャンル?の定義についての細かいことはとりあえず置いておいて、あまりにも日本人が好きなサウンド・メロディすぎませんか???
私が彼らが日本デビューするにあたって「こういう曲であってほしい」という勝手な希望がいくつかあったんですが、その中の一つに
日本人の耳へ馴染みやすい、聴きやすい楽曲
というのがありました。
だって日本デビューするってことは、日本人に自分たちのことを知ってほしいから、楽曲を聞いてほしいからデビューするはずですよね。おそらく。
ならば少しでも日本人の耳に寄り添った楽曲であってほしいと個人的には思うんです。
韓国のサウンドをそのまま持ってきて、ただ日本の歌詞をのせるだけだと
なーんか少し違和感があるんですよね。
しかしながらこの楽曲、そんな不安をぴょーん!と飛び越えてきてくれました。
本MVが公開される前にティザー映像が先に公開されるんですが、
その時点で「待って…!?もしかして神の曲ですか…?」とものすごく動揺したのを覚えています。
今見てもすごいワクワク感。すごいわ。
じゃあこの楽曲にZEROBASEONEらしさ、韓国から引き継いできた彼らのサウンドというのは全く無いのかというそういう訳ではなく、
この楽曲をリリースする前に韓国で2枚ミニアルバムをリリースしていて、そのどちらのタイトル曲にもドラムンベース(Drum and bass)というジャンルが使われていました。
実はそのドラムンベースが本楽曲にも使われているんです。
1stアルバムタイトル曲 "In Bloom"
2ndアルバムタイトル曲 "CRUSH"
ドラムンベース(英: Drum and bass)は、イギリスサウスロンドンで1990年代に誕生した電子音楽のジャンルの1つ。非常に速いテンポの変則的なドラムビートに、うねる様なベースが重なるドラムとベースが主体となるダンスミュージック。
詳しい説明は各自調べていただいて…。
このように韓国で使っていた音楽ジャンルをこの楽曲にも引き継いで使って、うまいこと日本人に刺さりやすい楽曲に昇華したという素晴らしき仕事。
作曲家の皆様本当にありがとうございました。
2. 歌詞が良すぎるし自然すぎるんだけど?
続いては歌詞についてです。
普段K-POPを聴くときってあたりまえですが韓国語で聴くじゃないですか。
最近は親切にMVに日本語字幕がついていたりするので、わからない言語であれ歌詞の内容は知ることは出来るんですが、どうしても日本語にはない表現もあったりして、そういう部分は意訳、要約で翻訳されるので100%
もとの歌詞のニュアンスをつかみきれないんですよね。
例えば藤井風の楽曲がいま世界の様々な場所で聞かれるようになって
MVにもいろんな言語の字幕がついてるんですが、
どうしても彼の歌詞の特徴である岡山弁の方言や語尾、
日本語すぎる日本語(ex."きらり"における”さらり””ほろり””ゆらり”etc…)などは翻訳するのは難しいんだろうなと見ていて感じるところで。
そういうのが韓→日に翻訳する際にももちろんあるんだろうなと、
なんかしらのもどかしさを感じていました。
そんななか、先ほどの項目で書いた歌詞に対しての
「こういう曲であってほしい」という勝手な希望の一つに
日本語を使って歌ってくれ!
というのがありました。
日本語の歌詞で歌ってくれたら、今までの歌詞のニュアンスをダイレクトに受け取れなかったあのもどかしさを感じずに楽曲を聴ける嬉しさがあるんです。
そして蓋を開けてみたら…
ほぼ日本語じゃんかーーー!!!!!!!!!!!
ポイントで英語が入ってはいるけども、それはJ-POPでもめちゃくちゃ見るからアリ!むしろその方が馴染みがある!
すごい…自分が望んだものが勝手に叶っていく…。
K-POPアイドルがリリースする日本オリジナル楽曲によくみられる
英詩多め、そこにちょっと日本語を入れ込むみたいなやつじゃないだと…。
(それはそれで悪いわけではないんですが)
それもそのはず、作詞には同じ事務所のKep1erの楽曲にも参加されている奈良ひよりさん、伊藤涼さんがいらっしゃるじゃないですか!
タイトルから全部日本語だったし、ちゃんと日本を意識して作ってくれているのが分かって本当に嬉しかったんです。
そして日本語なんてまだまだ勉強中であろうメンバーたちが
たくさん練習してくれたんだろうなというのが伝わる綺麗な発音!
字幕なしでもこんなに聞き取れるってすごいです、本当に。
この歌詞の中で一番のフックとなるのはやはりタイトルにもある
「ゆらゆら」
というオノマトペだと思いますが、このシンプルな音の響きのおかげで
日本語を知らない外国のファンの人たちでもコールできるようになっているのがまた作詞の妙だなと思います。
また「キュンと響く」というフレーズも他言語では表現できない日本らしさがあって、聴くだけで本当に心がキュンとします。
爽やかで切なくて可愛くて儚くて…本当にZEROBASEONEというグループにピッタリな歌詞でオタクは大満足です。
3. 日本人の好きを詰め込み過ぎなMV
少し楽曲から話題がそれますが、MVのクオリティについては語らずを得ないでしょう!!!
学園設定が嫌いな日本人なんているんですか???(ド偏見)
幼い時から漫画やゲームやアニメに触れる機会が非常に多い日本人ですが
その中でも「恋愛」「ロマンス」「学園ストーリー」なんて多くの人たち、
特に女子!!!が一度は憧れ通る道です。
私もちゃお・りぼん・なかよしで育った身…。
最初MVを見たとき、あまりにも日本人の心を狙い撃ちしすぎてて
手叩いて笑いました。
ていうか日本デビューのMVにこのコンセプト持ってきた人だれですか⁉
ボーナス710億円あげないとでしょ⁉
ZEROBASEONEの皆様は本当に9者9様のお強い顔面をお持ちなので
まあこのコンセプトが映える映える。
ファンメイドで乙女ゲー風の映像作ってる人も見かけたりしました。
あとこのMVで特筆したいのが、トランジションがうますぎること。
要するに場面の切り替えですね。
例を挙げると
1番サビ前のリッキーからのハンビンへ切り替わる瞬間。(00:41~)
リッキーのハッと驚いた表情から桜吹雪が吹いて、サビのダンスシーンになるんですが、流れが気持ち良すぎて何回も見てしまいます。
この記事を書くにあたって何回もMVを見返したんですが、次のシーンに行く際になにかしらオブジェクトが画面を覆ってから切り替わるっていう演出が多く使われていて、それが映像のリズム感をうまく生み出しているんだという事に気付きました。
それに何気ない場面切り替えでもしっかり裏で流れているトラックに合わせて切り替えがされていて、こういう丁寧で細かい仕事の積み重ねが最後まで目を離させない作品として作り出されているんだなと思います。
ゆらゆらのMVを作って下さった監督さんがその後
韓国でリリースした楽曲のMVも担当されたんですが、こちらもまた天才的な作品となっているので良かったら見ていただきたいです!曲も最高!
4. 要するにゆらゆら~運命の花~は神
何だかいろいろつらつらと書き連ねましたが、結局はこういう事なんですよ。
本当に日本デビュー曲として最高の楽曲を用意してくれてありがとうの気持ちしかありません。
ライブでもすでに何度も国内外関わらずいろいろな場所で披露されている曲ですが、そのたびに盛り上がりが凄くて、日本人ではない方にもたくさん愛されているのをとても感じます。
楽曲の良さは数字にも表れて、日本のタワレコで今年一番売れたK-POP楽曲になったそうです!すげー
これは今後のZEROBASEONEの日本活動にも目が離せないですね!
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ん…???既に…来ている、だと…???
5. おいおい、また神の曲を持ってきたって??
そうなんです、なんと来年1月29日に
Japan 1st EP 『PREZENT』
で日本カムバック!
既に収録楽曲の一部が公開されていて、それがなんと現在放送中の
アニメ「ポケットモンスター」のOPテーマ
Only One Story
という楽曲。
さあ早速聴いてみましょう。
おいおいマジかよ。
ゆらゆらを超える、ド王道のJ-POP…いや、アニソンで来たぞ⁉
入りのギターのカッティングから、サビ前のPPPHゾーン、
あまりにも体になじみ過ぎるコード進行。
正解しか持ってこれないのか、ZEROBASEONEさん。
先日まで行われていたワールドツアーの日本公演でステージ披露がされたんですが、ドJ-POPのサウンドに合わせて歌い踊るK-POPアイドルはなんだかすごく景気が良かったです。本当に。
しかも今回はこの楽曲ともう一曲「NOW OR NEVER」という曲がダブルタイトルになっているそうで、すでに紹介文に
Drum & Bassにロックサウンドが合わさったジャンルの曲で、エモーショナルなピアノとエネルギッシュなギターサウンドが際立つ楽曲。
とのことで、またまたゼベワンお家芸のドラムンベースが基盤となっているという事で非常に楽しみです!
6. まとめ
曲の良さについて語っていたらいつの間にか宣伝になっていましたが、
間違いなく私の中の今年一番の楽曲は「ゆらゆら~運命の花~」です。
あとメンバーに全く触れずに話を進めてしまいましたが、
お互いを思いやれる本当に固い絆を持ったグループです。
何か偶然この記事に巡り合った方はぜひメンバー9人のことも知っていただけると嬉しいです。
来年もZEROBASEONEが進む道が花道でありますように!