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ポールプリンセス!!の舞台、八代市へ行って来たお話

こんにちは、あかり⭐︎彡です。
今回は、「ポールプリンセス!!」の舞台になっている熊本県八代市に聖地巡礼&観光へいって来ましたので、その巡礼記をお届けできたらと思います。

自分自身は、あまり旅行をするタイプではなく、何かアニメ系のイベントとかがあれば、それ目的でたまに遠出することはあるくらいです。
今回のように、1人で観光目的で旅行をするなんていうのは、たぶん人生で初めてだったように記憶しています。

そんな人間の旅の軌跡と、聖地を巡る中で感じたことを書いていこうと思いますので、よろしければ見ていって下さい。

1日目

熊本空港〜八代市駅

9時半ごろに熊本空港に到着。到着して早々、出迎えの看板が観光気分を高めてくれます。
真剣(マジ)なんて書かれるとプリマジ勢的にはテンションが上がってしまいます。

熊本空港からは八代直行の「すーぱーばんぺいゆ」
約1時間ほどで八代駅に到着。
ちなみに、ばんぺいゆ(晩白柚)は、八代の特産品で文旦の仲間のデカい柑橘類。

八代の町の最初の印象は、なんかこういう田舎見たことある、でした。
どこにでもありそうな田舎の町という感じで、なんとなく想像してた八代の町が、一気にリアルに感じられました。

より藤(鮎屋三代)

八代駅前すぐにある「より藤」にて駅弁を購入。
八代市を流れる球磨川で獲られた鮎が使われているそうです。
甘露煮の方が定番ですが、塩焼きのものもあるのでお好みで選べます。

登山

ヒナノのおばあちゃんが経営するプラネタリウムのモデルになった「さかもと八竜天文台」へ向けて出発。
車は運転できないので、タクシーか歩いて登山することになるのですが、「山を登ること」もポルプリでは重要な要素、天気もほどほどだったので今回は山登りで向かうことにしました。

登山開始。正直、舐めてた。
ドン引きするくらい勾配がキツイ。登り始めてすぐに後悔した。
ポルプリからポールダンスを始めて、運動習慣もついて来ていたので、大丈夫だろうと思ってたのですが、登り始めて20分もしないうちにへとへとに。
来る前に買っておいた500mlのお茶も一瞬で空になってしまい、本当に無事辿り着けるのかめちゃめちゃ不安でした。

だいたい中間地点くらいにある東屋。気持ち的にはここで3分の1くらい。
ここからがしんどかった。
ポルプリの曲とSNSでの反応が、だいぶ支えになってたと思う。

山頂まであと500mの看板で、もう一息だと、気持ちが高まったところに来る無限階段。鬼だ。

休み休みで約1時間ほどで到着。すでに、達成感が半端ない。
山を登るのは大変でしたが、苦労した分、登った先にある景色は素晴らしいもので、スバルもこういう景色を見たくて山に登ってるわけですね。

さかもと八竜天文台

ヒナノのおばあちゃんが経営するプラネタリウムのモデルになった「さかもと八竜天文台」。モデルになってるのは、外観のみで内装なんかは全然違います。

スタッフさんに案内してもらい、望遠鏡で太陽の黒点やプロミネンスを観察することになったのですが、あいにくの天気で上手く見ることができませんでしたが、双眼鏡を使って八代の町並みを見せてもらいました。(中央に流れる大きな川が球磨川)
天文台には、ミニプラネタリウムがあって、その日の星空の様子を眺めながら北斗七星や北極星などなど様々な星のお話をせてくださいました。
なんとなくですが、せっかく来たんだから楽しんでいって欲しい、みたいな空気を感じました。

天文台のスタッフさんたちにもポルプリを好きになってもらえるといいな。

浜膳旅館

八竜山から八代駅まで戻り、おれんじ鉄道を使い日奈久温泉駅へ。
日奈久温泉は八代市内にある温泉地で、聖地巡礼ではないですが、観光スポットとしては外せないだろうと思って予定に組み込みました。

本日泊まる宿は、日奈久温泉の「浜膳旅館」です。
この旅館にしたのは、旅行サイトで上位に来てたのと、1人でも泊まれるという理由からです。

個室に源泉かけ流しの温泉がついていて、窓を開ければ外気を取り込める半露天風呂仕様、温泉に入りながらポルプリを見たり、お酒を飲んだりと好き放題できるのが最高でした。(ちょうど腰を痛めていたので良い感じの湯治になってよかった)

今回は、夕食と朝食付きの宿泊コース。
熊本といえばの馬刺しに海の幸など様々な料理が並びます。どの料理も美味しくてお酒がたくさんすすみました。

日奈久は竹の産地で日奈久ちくわが名物らしく、朝ごはんには日奈久のちくわを使った鍋ものが登場しました。

日奈久温泉センターばんぺい湯

市の経営する「日奈久温泉センター」へ行って来ました。
温泉はもちろんですが、物産コーナーがすごく充実しているので、お土産選びにうってつけです。

温泉に入った後は、涼みながらたまたま居合わせた地元のご夫婦とおしゃべり。
八代の生姜を使った生姜煎餅や天然のニッケを使ったニッケ玉をオススメいただいたりして、地元の人たちの温かさに触れることができました。
旦那さんの方は、方言強すぎて半分くらいしか聞き取れなくて、これが熊本弁か…ってなりました。便宜上通じて欲しかった。
あと、日奈久には金波楼というすごく壮観な歴史ある建物の旅館があるのですが、泊まらなくても温泉だけ入ることができるのを教えてもらいました。今回は、時間がおそくていけませんでしたが、次回来ることがあれば必ず訪れたいポイントのひとつです。

ニッケ(肉桂)はシナモン(桂皮)と近い感じですが、シナモン(桂皮)は樹皮を使うのに対してニッケ(肉桂)は根皮が使われるそうです。シナモンよりピリッとした辛みがあるのが特徴で、天然のニッケなのですごく風味が良いです。
これで以前は100円だったそうで、価格破壊もいいとこです。

2日目

八代市博物館未来の森ミュージアム

2日目は八代市の市街地からスタート。
ジャパンカップ予選の会場になっている「八代市博物館未来の森ミュージアム」
こちらも博物館なので、外観のみで、特に競技施設にはなっていません。

館内には、北極星の妙見神を祀ったお祭でユネスコの無形文化遺産にもなっている八代妙見祭の行列をミニチュアで再現したものや、八代城と城下町の当時の姿を再現したミニチュアが展示してありました。

今回の展示に関しては刀剣や焼物など個人的にちょっと守備範囲外のものが多かったですが、過去の展示に関しての資料なんかもあったので楽しめました。

興味ある分野の本を大量に購入。
特に、八代妙見祭まわりのものはここでしか手に入らないような資料なのではないかと思います。

お祭りでんでん館

博物館のすぐ近くにある、お祭りでんでん館。
あくまで、お祭りに関しての準備をする施設のようで、展示に関してはごくわずかでした。主に、八代妙見祭の映像や、保管している笠鉾の展示が行われています。

展示自体は少ないですが、ガイドさんがいらっしゃって八代の町や八代妙見祭のことをいろいろ教えていただけたので、展示されてるもの以上に楽しめました。なんの変哲もないようなもんだけど、こうやって話を聞くと少し見え方が変わるでしょ、とそんな話までして下さりました。

今回、ガイドして下さったのは80代くらいのおばあちゃんでしたが、話の中で、人口が減ってて、次の担い手がいなくて、もう作れないから、といった八代の衰退を感じさせるどこか悲壮感に溢れた言葉を、何度も口にしていたのが印象的でした。
八代は賑わっているというよりは、寂れているといった方が相応しい町並みなのはここまでの旅で薄々感じていましたが、そこに住む人たちの想いに触れ、その生々しさが一層ましたように感じました。

このお祭りでんでん館も、お祭を次の世代へと繋げていくための施設でもあるので、八代妙見祭を次の世代へ継承していくことが八代の一つ大きな課題のようです。

その後は受付に居た50歳くらいのお姉さんと少しおしゃべり。

「どこから来られたんですか?」
「千葉からです」
「うちの息子も千葉の大学行ってたんですよ。」
「千葉にも妙見ありますよね。君津とか千葉神社とか」
「妙見好きなんですか?」
「実は八代が舞台になってるアニメがあって…」

みたいな感じに話してたので、思い切ってポルプリの話題に

「ポールダンスのアニメなんですけど、ポールダンサーをポールスターとして北極星の妙見への信仰と重ねてて…、(映像見せながら)ここに鳥居と蓮があって神仏習合なんですけど、それをポールダンスと日舞の融和と重ねてて…、中空均衡構造っていわゆる和の精神を構造化したのがあるんですけど、それがポールを中心に回転する姿と重なってて…、阿弥陀如来とか絶対他力とかそういう思想が組み込まれてて…」

キモオタフル稼働。メモをとってくれたり、「そういうの私も好きで」とかいってくれるので完全にストッパーが外れてしまった。

でも、なんか興味はもってくれたらしい。よかった。
せっかく話を聞いてくれたんだから、ポールプリンセスの魅力とか凄さをもうちょっと上手に伝えてあげたかったなと、後から思いました。

(たぶんですが、大したものがある訳でもないのにやたら熱心に妙見祭の資料を見てるから興味を持ってくれたんだと思いました。)

SUNABACO八代

「SUNABACO八代」は本町商店街のアーケード通りにある、コワーキングスペースの併設されたプログラミングスクール。wifiや充電なんかも使えるので、旅の休憩にもってこい。宿泊もできる。スタッフさんがポルプリのオタクなので、挨拶も兼ねて立ち寄って来ました。

なぜかレンタサイクルもやっていて、今回は電動アシスタント付き自転車のe-bikeをレンタル。三段階のアシスト付きで、25km/hで速度ロックがかかり速度の出過ぎない安心設計。軽く漕ぐだけでスピードが出るのでかなり楽チンでした。(カゴはないので買い物しすぎは注意。)

さらになぜか、3Dプリンターや音響設備なんかがある。
なんだこのプログラミングスクール…。

SUNABACOさんが、ポルプリ聖地巡礼のコミュニティノート置いて下さるということで、僭越ながらトップバッターで書かせていただきました。
このノートがいっぱいになる日が来ると嬉しいなと思ったり。

くまモンポート

ぽるるに載ってる画像を見て、これをやりたかった、それだけ。
くまモンは心のポールなんですよね。

ゆめタウン八代

東坂ミオは絶対アイプリをやる、という強い幻覚が見えたので、八代市で唯一アイプリ筐体があるゆめタウン八代に行きました。あまりの解釈一致の筐体配置に大興奮でした。
聖地巡礼は幻覚を見た分だけ楽しめますね。

八代神社(妙見宮)

北極星と北斗七星を神格化した妙見神に由来する神様を祀った神社です。
聖地でこそありませんが、ポルプリ民的には外せないスポットです。ポールプリンセスの舞台が八代市になっているのは、この神様を祀る九州三大祭の一つの八代妙見祭があるからだと思われます。

「妙見」とは「優れた視力」の意で、善悪や真理をよく見通す者ということで、道教の北辰(北極星)信仰と仏教思想が合わさり妙見菩薩が生まれ、それが、日本に伝わり、神道と習合して妙見神となりました。妙見宮は元々はこの妙見神を祀った宮寺でしたが、江戸時代の神仏分離令で、神道で同格にあたる天之御中主神、国常立尊を祭神としたのが現在の八代神社になりました。

北極星に由来する神様なので、ここでお願いごとをすれば「Wish upon a polestar」というわけです。
今回は、ポールプリンセスのさらなる繁栄を願って来ました。

境内にあった色おみくじ。(全8色あるらしいが、紫と白はなさそうだった)

新八代駅、よかとこ物産

新八代駅でお土産が何かないかなと思って見ていたら、たまたま見つけた「ゆかり」というお酒。
金色のなのでSaintlyPrideのラスサビで黄金の羽と共に舞い踊るユカリ様のイメージがハマりる感じ。飲むと永遠の命が手に入りそう。
はちみつの品揃えが豊富でかつ、試食で味比べもできたり、はちみつを使ったドリンクなんかもあったりするので、新八代駅に立ち寄った際は是非。

新八代駅の近くにある「八代よかとこ物産」
お土産を買うにはピッタリの場所。

龍峯山自然公園

リリスバ公園。山の中腹にあり、距離も遠いのですが、今回はe-bikeの力を借りて登りました。一部勾配がキツすぎて電動アシストがあってもキツイところがありましたが、ほとんど苦なく登れました。e-bike様様。

広場があるくらいで特に何もないですが、とにかく景色が良かったです。夜に来たら夜景もすごそう。

くたみや

「よか肉ば腹いっぱい。」のくたみや。八代が本店。
今回は、外観のみ。

「小麦」

夕食は、SUNABACOさんでオススメいただいた、味噌汁のお店「小麦」でいただきました。外観からもわかるように観光客は普通入らないような地元の人向けのお店です。

メニューが置いてなくて戸惑いましたが、豚汁、ふぐ汁、だご汁(すいとんのようなの)の味噌汁や、おにぎり、おでんなどがあるようです。

夜遅くに行ったのですが、ほぼ満席で、地元の人から愛されているお店なのが伝わって来ました。

お店の料理というよりは、家庭の味といった感じで、どこか落ち着くような味わいでした。ついつい、ヒナノのおばあちゃんの味の幻覚を見てしまいました。

スーパーホテル八代

2日目の宿は「スーパーホテル八代」。旅行サイトで上位にあったのと、温泉がついていて、「妙見の湯」という名前だったので、八代らしくて良いなと思って選びました。

こんなサービスがあるのを知らなくてびっくりした。飲むのが好きな人は嬉しいですね。

朝食はビュッフェ形式で、料理の種類は多くはないですが、とりあえず和洋の定番は揃っている感じでした。美味しかったです。

3日目の朝に帰路につきます、すーぱーばんぺいゆ号で熊本空港へ、今回の旅行を無事終えました。

おまけ

おれんじ鉄道

八代と日奈久温泉の間を移動するので使ったおれんじ鉄道。

車内に貼ってあったやつ。愛が溢れすぎててすごい。

市街地で見つけたやつ

市街地にあった。ここに暮らす人たちが、この地の文化をとても大切にしているのが感じられます。

妙見祭の笠鉾を描いた旗
こっちも妙見祭のワンシーン

日本製紙八代工場

八代駅の近くにある日本製紙の工場。煙突が象徴的でランドマークのよう。
工場の景観があまりにも良すぎたので思わず写真を撮った。
でんでん館のガイドのおばあちゃんは、八代駅は日本製紙の工場がすぐ近くにあるから独特の臭いが漂っていると言っていました。

製紙には大量の水が必要なのと、輸送のための港がいるので、球磨川の流れるこの地に製紙工場ができたのでしょう。くまモンパークにいく途中で港の倉庫に丸太が積まれてる光景もたくさん見られました。
この製紙工場も八代の町を支える産業の一つなのだなと思いました。

なんでも今年2024年で日本製紙八代工場は操業100周年を迎えるのだとか。

道で見かけた河童

自転車で走ってたら見つけた河童。

八代市は循環バスなんかにも河童のイラストが描かれており、なにやら河童と縁が深いようです。

調べたら詳しく考察された記事があったのでこちらをどうぞ。結構面白いです。なにやら、河童は呉からの渡来人だったり、河川の氾濫として水神に近しいものとして捉えられているのだとか。

ポールができそうな公園

公園を見つけるたびにポールができそうなところはないかな?とのぞいていたんですが、ちょっとだけポールのような形状をしたのがありました。
うーん、微妙。もっと良さそうなところを見つけたい。

八代市の観光アンケート

ポールプリンセスの存在をアピールするためにも是非。
八代市にも圧をかけていきましょう。

おまけ2

河童について調べた時に、河童は水神に近しいもので河川の氾濫を表しているというのを見て少し思ったことがありました。
日本では、水神というと龍なんかが定番なんですが、八竜山、龍峯山となんか龍に関しての名前が多い。それで調べてみると山の名前に竜や龍が入る場合は、土砂災害が起こった山である可能性が高いのだとか。

思い出せば、あのアホみたいな山の勾配。そりゃ土砂災害が起こるよ。

八代を流れる球磨川も日本三大急流だそうで、なるほど、この山川にして河童や龍があるわけですね。八代はそうした水害の多い町でもあるようです。

最近では、令和2年に起こった豪雨による水害で、八代駅より向こうの電車は運行を見合わせたままになっています。

そして、もう一つ。日奈久の地は温泉地でもありますが、この地は日奈久断層帯という活断層があります。まだ、記憶に新しい熊本地震もこの断層帯で起こった地震です。

今回の旅行では鮎、製紙工場、温泉など自然の恵みの元にあるものに触れて来ましたが、そうした、自然の恵みの裏には災害も隣り合わせのように存在しているのです。

八代の地はそうした、自然の恵みと災害という、人智を越える働きの中にある土地で、自然と共に生きる文化の根付いている地なのではないかと思いました。
だからこそ、八代で出会った人たちはみなさん素敵な方ばかりだったのかも知れません。

ヒナノのように北極星に願い、ノアのように自然共にある
もしかすると、八代はわたしたちにとってのポールスターなのかも知れない、そんなふうに思いました。

おわりに

初めての聖地巡礼の旅でしたが、いざ踏み込んでみると、とにかく楽しいことでたくさんでした。最初は普通に見えた町でしたが、風景も素敵だし、住んでる人も素敵だし、文化も魅力的。もっともっと八代のことを知りたいと思いましたし、見れてない場所もたくさんあるので、また足を運ぼうと思います。

今回、聖地巡礼をしてみて、聖地巡礼でアニメの舞台になった場所を巡るのは、もちろん楽しいのですが、それ以上に、旅を通して八代の好きなところを見つけていくことが楽しいと感じました。
八代を好きになるほどに、そこに暮らすポールプリンセスのみんなも好きになっていく、こんなに素晴らしいことはありません。幻覚上等!です。

みなさんも是非、聖地巡礼した際は、自分だけの八代の好きを見つけてみてください。


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