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海外旅行超初心者のニューヨークの歩き方 #5
【ニューヨーク編の登場人物】
私 : 小田あかり(筆者)、海外旅行超初心者
光満(ミチル) : 中村光満、学生時代からの友達、役者仲間でもある、今回の旅の発起人
アリちゃん : 学生時代からの友達、アリちゃんは役者さんではないので仮名のニックネームです
今回はニューヨーク旅、
3日目を様子をお送りいたします。
『どんな月日もあなたを時間の記憶から消すことはできない』
2001年9月11日、
アメリカ同時多発テロ事件が起きた日です。
もちろん教科書で写真を見たことがあるし、
この事件に対して作られた作品を見たこともあります。
でもこの9.11メモリアルミュージアムに来るまで、
それが実際に起きたこととは、
捉えきれていなかったことが分かりました。
その日は秋晴れの澄み渡った空だったそうです。
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実際にニューヨークの街を歩いてみると、
マンハッタンは歩いて回れるような小さな地区であることが分かります。
そこで世界最大の経済の取引がなされており、
多くの富や人口、様々な人種が行き交い共生をしています。
ワールドトレードセンターは、
完成当時世界一の高さを誇ったタワーです。
そこが今はグラウンド・ゼロとなっています。
私の祖父は航空自衛官で、幼い頃から飛行機はなんとなく私の身近に感じられるものでした。
日本にいる時から9.11メモリアルミュージアムには行こうと決めて飛び立ったので、覚悟を持ってやってきた場所。
なぜだか分からないけど、
ここに来なければニューヨークを見てきたとは言えないような気がしていて(実際はそんなことはないのかもしれないけど)、ニューヨークに来るのであれば必ず行こうと前々から決めていました。
館内で撮った写真は、
ウェルギリウスの一節のみ
“No Day Shall Erase You From the Memory of Time”
「どんな月日もあなたを時間の記憶から消すことはできない」という意味です。
展示内容は、とても表現することは出来ない壮絶な内容ばかりです。
私は英語が得意ではないので、内容を全て分かり切った訳ではないのですが、それでも長い時間居ることは難しい場所でした。
むしろ英語がすべて分からなくて幸いだったかもしれないと思うくらい、心を砕かれる内容。
ニューヨークではほとんどの場所で手荷物検査があり、テロ対策が十分すぎるほど行われているなと思っていましたが、
ここに来て内容を目の当たりにすると、
ニューヨークの都市自体がもう絶対にテロは起こさせないという強い意思を持っているのだと感じます。
心に傷を負った人のその深い悲しみを、
私たちは想像をして知る事しかできませんが、
物語を扱う者として、一人間として、
決して軽く扱ってよい感情などない、
出来事などないと刻み込んだ日でした。
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“自分の足”でニューヨークを歩く
とにかく前後の予定が詰まりすぎている日だったので、ニューヨークの街を爆走。
今思えば、地下鉄に乗ればよかったなとも思うのですが、実はその前日、地下鉄で耳元で大声を発するおばさまに遭遇…。
早口で私の方だけを見て話しかけてくるのですが、何を言っているかもさっぱり分からないし、光満やアリちゃんから「地下鉄で物を売りつけてくる人とかもいるから気をつけてね」と事前に言われていたので、警戒はしていたもののいきなりやってくると対応が本当に難しい。
何か私に見せようとしてくるのですが、早口すぎて何も分からず。
「これが呪いの言葉だったら怖いから、
私英語分かんなくてよかったなぁ」
なーんてのんきなことを考えて、結局対処法が分からず、無視をしていると、
逆に目の前に座っている男性が「あの子可哀想に」という同情の視線を送ってくれました。
(意思疎通に言語関係ないんだなぁと思った。)
身の危険を感じたら、その電車は降りようと思っていたのですが、幸い次の駅でおばさまは別の車両に行ってくれたのでなんとか無事目的の駅に着くことが出来ました!
自分の身は自分で守る!みんなも気をつけましょう。
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NYPDの方々がたくさんいた
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白い湯気
前日そんなことがあったので、
ラジオシティから次の目的地のエンパイアステートビルへは歩いて向かうことに。
でも自分の足で歩いたからこそ、
ニューヨークという街をしっかり見て感じることが出来ました。
ニューヨークは高確率で犬と遭遇するし、
ニューヨーカーはコーヒー片手に歩いているのは映画の世界だけでは無いし、
基本ニューヨーカーは信号は守らない…。
赤信号でも車が来て居なければみんな道をバンバン横断していきます。(強過ぎる)
あと特に気になったのは、匂い。
ニューヨークに来たことがある方は、ご存知だとは思いますが、タバコの匂いではない、独特のなんとも言えない匂いがします。
日本人は慣れてない匂いだと思うので、
正直私はどこに行ってもこの匂いがするせいで、
ちょっと落ち込んでました(笑)
(特に地下鉄とかね…)
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エンパイアステートビルで
和顔を知る
奇しくも当初の予定とは違ったのですが、
ワールドトレードセンターの展示を見たこの日にエンパイアステートビルに登ることに。
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ただビルに登るだけかと思いきや、
その前にエンパイアステートビルの歴史や登場する作品など展示があります。
ここでももちろん手荷物の検査があります!
登るのに1時間くらいは見てた方がよいかも!
登れる展望台は二段階あり、
86階と102階にあります。
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86階はガラス張りの階で屋内なので、寒さなどはなくニューヨークの街を見られます。
86階をぐるっと回ると、102階へと続くエレベーターに繋がるようになっています。
とにかく時間がなかった日だったので、86階で10分くらい見た後、足早に102階へ向かうエレベーターへ。
(色んなカップルが彼女さんの映え写真を撮っていて、それは日本もアメリカも変わらない光景だなぁなんて思いながら通り過ぎる。彼女さん達の自信満々な感じも良い)
エレベーター前に辿り着いた時ちょうど私だけだったからなのか、エレベーターのお兄さんに話しかけられました。
(ニューヨークの方は本当にフランクに話しかけてくる笑)
「君、日本人でしょ?」
本当にびっくり!だって、そう聞かれる前に交わした言葉は「ここでちょっと待ってね」と言われて、「OK」と答えたのみ。
「Yes, I’m japanese !!!」と言って驚いた顔をしていると、
「そういう顔してるよ」と言われて、
「(私って正真正銘の和顔だったのかぁ)」と驚き。
私が日本人だと分かると、
「(日本語で)こんにちは〜!」
と明るく元気に挨拶してくれました。
なんだか嬉しくてほっこりした気分になったエピソード。
そして2回目のエレベーターを上がり、
一気に102階まで登った先にある景色は!
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めちゃくちゃお天気な日だったので、
遠くまでよく見えて、ニューヨークに来たことをすごく実感した光景でした。
大変だったけど、来て本当に良かったなと思いました。
朝見たワールドトレードセンターの展示が、
まるで嘘みたいに穏やかに、そして美しい光景でした。
102階の展望台は外に出られるので、風が強いけど、よりくっきりとニューヨークの街を見れる感じ。空気感も含めて、体感できます。
ただ、めちゃくちゃ寒いのでお気をつけて!
(私が行った11月はまだなんとか耐えられたけど、
冬は極寒になりそう…)
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ブルックリンブリッジを渡って
3日目の最後は光満と合流して、
一緒にブルックリンブリッジを渡ってくれました!
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光満と40分くらいかけて、
マンハッタンからブルックリンに向かって歩いたのですが、すごくいい時間だった。
話して歩いていると本当にあっという間だし、
ニューヨークにいるはずなのにニューヨークではないような、日常と地続きになっているような感覚が面白かったです。
昼間に渡るのも素敵だと思うけど、
ぽつりぽつりと話しながら歩くブルックリンブリッジの夜も、良い時間でした。
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辿り着いた先のダンボで食べたピザ!
これがめちゃくちゃ美味かった〜!
今思い出してももう一回食べたい!笑
ここで光満と結構人生の大事な話をして、
学生時代にはこんなに色んなことを話すことになると思わなかったねと言い合う私たち。
たくさん色んなことを気づかせてくれて、
私の本音を話せた時間、貴重だったな〜。
光満、ありがとう✌︎
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寝る5秒前みたいな顔してる
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寒すぎたのでホットチョコレート飲んで帰った
さあ、飯テロも終わったところで
3日目のエピソードは終わりです!
年内には書ききれそうにありません!笑
ニューヨーク旅もラストスパート✨
また次回お楽しみに!またね。