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手は届かなくても
月曜から夜更かし、の再放送を見ていて、アーティストファンの人が、コンサートに行けないと言っていた気持ちがちょっとバカにできなかった。
曰く、コンサートに行くと、遠すぎて幻であることを実感してしまいそうで怖いと。
わからなくもなくて。
たぶん、自分は音楽やラジオを聴いていたり、写真や動画を見たり、ブログや記事を読んだりしているから、その人(たち)をよく知っているような「気がしている」のだけれど。
相手は自分のことを知らない。
その当たり前が姿を現わすからだ。
盲目にさせていた霧が晴れるというのか、現実を見ろ、渡れない崖に隔てられているでしょう、届かない雲のようでしょう、そんな感じだ。
でも、会いに行けるなら行っておいたほうがいいよ、なんて老婆心に思う。
その機会は、当たり前なんかじゃないのだから。